連結財務諸表に対する誤解

今日は会計理論に対する考察を。
みなさんご存知の通り、子会社や、関連会社の財務を連結して財務諸表が開示されることが義務告げられ、連結経営の重要性が重視されています。グループ全体で経営成績を見ることが大事みたいですね!!

、、、ところで、子会社や関連会社が儲かったからて親会社株主はその儲かった利益は自分のものとか、逆に損失被ったら親会社株主が困るて勘違いしてませんか??

親会社株主に利益になるのは、あくまで、子会社や、関連会社から配当金をもらった時だけです。あとは、子会社や関連会社株を第三者に売る以外に企業価値は増えません。

また、子会社や関連会社が巨額赤字だそうが、不正会計しようが、債務保証をしていなければ、出資金額までしか損失はないのです。

そして、子会社や、関連会社に、売上だしたり、損失押し付けるのが問題だという謎理論があるのですが、その資金繰りが会社法的に問題なければどうでもいいんですよ。つまり、株主と債権者が納得してればどうでもいいんです。

一方で、連結財務諸表を使って、売上や、経常利益の操作をすることは簡単です。要は金を集めて黒字会社を買収すれば、本業が全然成長しなくても、成長企業のように合法的にみせかけることができるのです。そして、そんな会社の株を企業価値をよく理解してない人が高値掴みするのです。

残念ながら、一般的に投資家といわれる人ですら、会計をよく理解していません、ましてや、昨今株式投資をはじめた人たちは絶好の鴨です。

連結会計は、投資家保護を目的と言ってますが、実は全く逆効果にすぎないのです。既得権益の株式高値売り抜けと、仕事がほしい会計業界が手を組んだ愚策にすぎません。ちなみに、ifrsものれんの定期償却を回避して、損失を将来投資家に負担させようとする机上の空論で、投資家保護に反するものです。

極端な話をいうと、投資会社の資産が増えようが、経常利益がふえようが、あなたが持っている株式の本質的価値はかわらないのです。

ただ、子会社や、関連会社から配当なり解散利益が親会社にくるかもしれないという期待値が増えたにすぎません。逆に言えば、子会社や、関連会社が増配する気持ちがみじんもなく、会社の好き勝手に金を浪費しておわることもあるわけです。株主である親会社がそれをみとめれば合法ですから。

逆に子会社や関連会社が不祥事や、大損失だそうが、親会社は債務保証を引き受けてないかぎり、株の評価損だして、終了です。いたくもかゆくもありません。これまた、合法なわけです。

では、翻ってみなさんが投資判断している連結財務諸表にいったいなんのかちが、あるのでしょうか?巻物のように長い短信をだす価値はなにがあるのでしょうか?実はなんの価値もありません。。。

なので、自分は連結財務諸表開示を一刻もはやくやめて、
1.子会社や関連会社の経営成績及び配当方針の四半期開示
2.債務保証の常時全額引当金の計上
これを親会社の単体開示に付け加えるだけでよかったのです。
これこそが、本来の投資家保護につながるのです。

その昔、会計ビッグバンなどともてはやされたのですが、なんのことはない、既存株主の高値売り抜けを目的とした、情報弱者の嵌め込みにすぎないんですよね。

なので、ひたすら、連結を増やしたりm&aを積極的に繰り返す企業は強い疑いを持って、投資に臨んでくださいね。

それではまたー!

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