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心の闇は何も見えない_噂【読書メモ】#18

「でも、もう聞き飽きたな。心の闇だとかなんだとか」
闇をいくら見つめても、何も見えない。一条の光も射さない。

噂_荻原浩

なんとか理由をつけて心の闇を意味付けようとしますね。そうして安心したいという心理が働くのだと思います。でも、絶対悪というものは存在していて、闇のようにそこには理由がないのだと思います。


今回は豆島圭さんが紹介されていた、荻原浩さんの『噂』が気になって読みました。

衝撃のラストと伺っていましたので、はやる気持ちを抑えながら読み始めました。久しぶりのミステリーでドキドキハラハラしました。そして読み終えて気付きました。

「あれ?どこが衝撃的なんだ?」

何かと鈍い自分であります。そのまま解説を読みました。

『仕掛けの存在に、気づかない読み手がいた可能性がある』

どうやら自分もその一人のようです…

でも、その仕掛けを知りたい!そう思って読み返そうとしたときでした。
ゾクッと背筋に冷たいものが走りました。瞬間的に仕掛けに気づいたのです。

「ぅえっー!なにっ?まさか!マジで?すごすぎる!」

浴室で奇声を発して、危うく本を湯船に落とすところでした。
(読書はバスタブ派です)

いやー、かなり衝撃を受けました。
とにかく仕掛けに気づけてよかったです。

豆島圭さん、本書をご紹介頂き、ありがとうございました!


#読書メモ


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