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社会の裏の片隅映画『きっと地上には満天の星』

8/6(土)新宿シネマカリテで「きっと地上には満天の星」を見てきました。

シネマカリテで「何見ようかな〜」とフライヤーを見てた時に「んああおもしろそう!」と思って今週はこれを見ようと決めてた映画です。

めっちゃいい映画です。見ようか迷ってる人いたら見ることをおすすめします。どっち見ようかなって状態の人は両方見たらいいんじゃない?

ざっくりストーリーは、舞台はニューヨークで地下鉄の更に下、もう使われなくなったトンネルで生活する人たち。何かから逃げてきた人、ドラッグに溺れた人など、地上の世界で生きられなくなった人たちが生活している世界。そこで生活する母親と子1人。子供はずっと地下鉄の音が響く地下世界で生活していて、それ以外の世界を知らない。自分の背中に羽が生えたら地上に出られると母親から教えられ、羽が生える日を待ち望んでいる。そんな中トンネルを再開発しようとする市の職員が住民を追い出そうと入ってきます。逃げる親子。追いつめられ地上に出て行きます。子供にとっては初めての地上、都会、人。親子は逃げていって… 、と言うようなお話。

まぁそんなところで生活してるわけですから、母親にも当然問題があってジャンキーなわけです。母親は思いっきり白人ですが、子供は黒人の血が入っている。で父親はいない。何か訳ありなんだなというのは伝わってきます。

ネタバレになっちゃうんであまり詳しく書きませんが、その局面で薬優先するの!?という場面が出てきます。母親は子供を愛していますが、結局ジャンキーなんだなというところで呆れますし、ラストシーンは子供にとっては何が幸せなんだろうと考えさせられます。

クレイジージャーニーの丸山ゴンザレスさんが取材してそうな話で、実際にこういう世界はあるんだろうなぁと思います。この映画自体、ニューヨークの地下世界を取材した本をきっかけにしていて、その本に書かれている言葉がパンフレットに載っていましたが、「地下には子供はいない。5歳位の大人はいるけどな。」と言う言葉が印象に残ります。

主演の1人、母親役を監督が演じています。この映画、子役の子がめちゃくちゃ可愛いです。途中まで男の子なのか女の子なのか分かりませんでしたが、女の子でした。子役の名はザイラ・ファーマーちゃん。別の作品のオーディション中にたまたま出会った家族の子供を見初めて起用したそうです。監督はその子と長い時間をかけて信頼関係を築いていったそうで、作中では親子の信頼関係を感じます。これから有名にになりそうな予感のする子役です。

ウシジマくん読んで拒否反応が出ない人は感動できる映画だと思います。最近公開されたばかりなので興味のある方はぜひ。

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