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カナダ映画『C.R.A.Z.Y.』

8/6(土)新宿シネマカリテで「C.R.A.Z.Y.」見てきました。70ー80年代ロックっぽいアートワークに惹かれ見ようと決めてた映画です。

すごく面白かったです。2005年に公開された映画らしく、15年以上前の映画となりますが、古臭さも感じない良い映画でした。

ざっくりストーリーは、舞台は1960-70年代のカナダ。ある家族の話が5人兄弟の4男ザックの視点で進んでいきます。厳格な軍人上がりの父親に憧れていたザック。ザックも父親のように男らしくあろうとしますが、徐々に同性に惹かれていく自分の内面に気づき、ありたい自分との間でもがいていくようになります。ザックを馬鹿にしてくる次男のレイモンは昔から問題児で、親に反発し徐々に道を踏み外していきます。そんな家族の中で思春期を迎え、自分と向き合い、父親と衝突し、アイデンティティーを確立していくザックを描いています。

見る前は音楽にはまっていく青春映画かなと思っていたんですが、思いっきり家族の話でした。60年代70年代の名曲とともに物語は進んでいき、主人公の服装も年代によって変化していきます。ザックはどちらかと言うとあまり女にモテないキャラクターとして描かれているんですが、ヒッピーっぽいファッションだったり、パンクロックっぽい服だったり、服装はしっかり流行にのっています。海外の家族の映画を見るたびに思いますが、家族への愛情表現が直接的ですね。最近は少し変わってきているのかもしれませんが、日本は家族と一緒に過ごすとか、家族に対して「愛してる」と伝えるとか、心の中では大切に思っていても直接的な愛情表現をすることがあまりありません。クリスマスのシーンで家族で集まって、歌って踊ってのパーティーをしているのを見ると、少し羨ましくなります。

改めて家族を大切にしようと思える映画でした。

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