切手サークルボランティア
私がボランティア活動を
開始したのは、60歳の
退職後からです。
60歳から「老人福祉施設山根荘」に加入出来るので
早速入りました。
ある日山根荘で
「高齢者お困り事援助サービス」の紹介があり
早速、草むしりと庭木剪定
を登録しました。
高齢者お困り事援助サービスは独居老人が対象です。
夫婦や子ども同居は
範囲外です。
高齢者お困り事援助サービスは正確に言うと、定額有償ボランティアで、これは埼玉県が提案した運動です。
利用者さんは1時間500円という低額で利用出来るので業者に依頼するより安上がりです。
ボランティアは1時間500円の地域振興券が手に入るのでそれを使うことによりちょっとした収入になります。
その地域振興券で地元の商店街も潤うという良い事づくめの運動なのですね。
ところが、自転車操業しているような零細企業は使えません。
地域振興券が現金化されるのは一定期間置かないと現金化出来ません。
零細企業は明日の仕入れに即金が必要なのですね。
そうなると、地域振興券が使える商店は資金繰りに余裕がある大商店なのですね。
ある人がいっていたのですが
「地域振興券って金持ちが益々金儲けできるシステムなのよね〜。」
そんな事に不満を持ち始めた頃、私の良き理解者である担当者から「切手サークルボランティア」を紹介されました。
これは月に1回の無償ボランティアです。
地味な作業です。
使用済みの切手の回りを
5mm〜1cm残してハサミで切り取ります。
そうして集めた切手は定期的に業者に渡し、金に変えます。
ところが、通常切手は一銭にもなりません。
超レア物には値がつきます。
しかし、我々は差別なく
全ての切手を処理しました。
黙ってやると心が痛むので
談笑を交え、和気あいあいと
遥か昔は手紙の時代だったので、年に1度車椅子を購入出来るほど資金が集まったらしいのですが、近年では、手紙もめっきり少なくなり、ささやかな福祉用品しか購入出来ないのですが、多少でも役だてば継続しなければなりません。
それを阻んだのがコロナで
切手サークルは解体されました。
私は過去に集めた膨大な数の記念切手の一部を業者に持ち込みましたが二束三文にしかなりませんでした。
残りは妻が書道の提出に使用して、使いきりました。