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仙人草が咲き始めました。:「前立腺撤去手術の逸話」


近所のセンニンソウ
7月29日撮影


仙人草が咲き始めました。

仙人草の花期は長く
次々と咲く雑草で
毒草です。

2009年8月21日
前立腺癌疑惑で手術する
数日前、サイクリングで
出かけた時のこと
辺り一面に白い十字架のような花が咲いていました。


ふと頭によぎったのは
1973年、フィリピン・セブ島ツアーで米軍墓地を見舞った時の辺り一面に広がる白い十字架の数々。

これは神のご加護か?
それとも不吉な予告か?

別段、私はクリスチャンではなく、仏教徒ですが、その時は十字架を意識しました。

知恵袋に聞いたところ
仙人草(センニンソウ)
という毒草でした。

数日後、埼玉医大で前立腺撤去手術を行ないましたが
癌細胞は見つからず
陰性が確定し、ひとまず安心しました。


手術に至るまでは長い検査が
必要で、手術を決心するには
未練が有りました。

前立腺は性の全てを司る重要な臓器なのです。
精子だけは体内にあると
熱で死んでしまうので
冷却装置である睾丸に保存
され、体外に露出していますね。
つまり前立腺を撤去すると
いうことは、性的不能に
なるということです。

まだ61歳を超えたばかりでは性的な未練はありました。
それが出来なくなる。

しかし、血液検査で癌の抗体反応が出たと医師に告げられれば、手術も受け入れざるを得ません。

性より生のほうが大切ですね。

センニンソウに出会った不安。

前立腺
癌の疑惑に
おびえし日
仙人草は
白き十字架



年々、散歩で最近見かけるセンニンソウは輝いて見えます。

術後から14年
今はチョッピリ病気を抱えていますが、至って元気です。

まあ、二病息災といったところでしょうか。


前立腺
撤去の後の
十四年
今も癌なき
生あるを感謝す



まあ、壮絶な癌との闘いで
この世を去った母に比べると
前立腺手術など大したことないのですが、それでもやはり
今、生あるを感謝するのですね。


余談となりますが
歳を取ると、だれでも前立腺に変調をきたします。

頻尿で夜中に数回起きることになります。
歳をとってから手術をしても
効きません。

私の知り合いで、前立腺の
手術をしましたが、完治せず
夜中も頻尿で数回トイレに
行くそうです。

私は若い頃、手術をしたので
完全に治り、夜中に1回も
起きることはありません。
早く手術してよかったですね。
その後の体力を向上させる
ため、毎日2万歩に及ぶ
トレーニングの結果もあったのですが。


「性的不能が早すぎる?」

まあ、男性はだれでも歳を
とれば、いつかは性的不能になりますね。

遅かれ早かれ。

   2023年8月1日
                          秋月 かく


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