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短歌物語│#青ブラ文学部│その5@幻の狸

山根あきら。さんの企画
短歌物語│#青ブラ文学部
に参加させていただきます。

今回で5回目です。

なを、参加することが目的なので、「賞」は辞退させていただきます。😊


毛呂山町のある酒屋さんに
狸の剥製が飾っていました。
狸は裏山で捕獲したもので
店主は狸を記念に剥製にすることに決めたようです。

それを「商売繁盛のお守り」にするため、店主は剥製業者に注文を付けました。

狸に帽子を被せ、首に手ぬぐいを巻き、右手にとっくり左手に注文表をぶら下げ、足には草鞋を履かせ、玄関口に立たせました。
狸の剥製は大人気のようでした。

その店の奥様とは毛呂山町のイベントで良くお逢いしているので、すっかり仲良しになりました。

たまたまワンカップを買いに行った時、狸の剥製の話を聴くことが出来たのですね。
私はいつも腰のベルトにデジカメを装着しているので、許可を取り、撮影しました。
ネット公開も承認を得ました。

「商売繁盛の狸の剥製」
のおかげかどうかはわかりかねますが、店は繁盛したようです。

裏山で         とれた狸を       剥製に         店頭飾り        商売繁盛


その後、長いこと飾っていたせいで、日焼けして、毛は白茶けたので、みっともないので店頭を飾るのはやめました。
今では写真の中でしか残っていない「幻の狸」となりました。

長いこと        店頭飾りて       その果てに       狸の剥製        今は幻



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