ただいま絶賛第2期ナニナニ期

娘の小さい頃、思い返せば「あれはナニ?」や「あれはなんてかいてあるの?」とよく聞かれました。私もまだ心に余裕があったのか、「あれはねぇ…」なんて優しく教えていたものです。

最近の娘は「あれはどういう意味?」「これはなんで?」と質問が難しいものになりました。

聞かれて考えるのですが、言葉で教えることがこんなに難しいことだとは思ってもいませんでした。自分では分かっているつもりで生活していましたが、それを改めて言葉にすることはなかなかできません。

まだ幼稚園の頃だったかと思います。お友達の家でいいものを教えてもらいました。

“はじめての 国語辞典”です。

国語辞典というと自身の記憶ではもっと年齢が上になってから手にしたようにおもい、見せてもらいました。すると中はカラー、挿絵も多くなぞなぞや豆知識のようなことも載っていてなかなか楽しそうです。娘も欲しくなったので本屋さんに見にいきました。

2,000円ほど、やはり辞書はそのくらいします。でも長いこと使える、パソコンの時代ではありますが辞書もひけるようになって損はない、購入しました。

ところが娘、手にしたとたんに熱が冷めて見向きもしなくなってしまいました。さすが私たちの娘、興味がなく必要ないなら今は黙っておこうと辞書のことを忘れていました。

ところが今のナニナニ期、なかなかこちらが頭を抱える問いばかりで苦しくなってきたのです。そこで思い出しました。

私「辞書で調べなよー。」

まだ2文字目を見つけるのに苦戦してすんなり自分で見つけることが出来ない娘ですが、私がパラパラとしていて目にとまりました。なかなかいい言葉にチェックを入れていました。

“しあわせ”

調べた言葉を蛍光ペンで塗っているのですが「幸せ」が塗られていたのです。たまたま娘も目にとまり読んで塗ったのかもしれませんが少しほっこりしました。

意味は「幸福・運がいいこと」

私には余計難しい…。ちなみに「運」は幸、不幸のめぐりあわせ。「幸」はしあわせ。スタートに戻ってきました。辞書も見だしたら楽しいものです。同じ読みなのに載せる順番はどうやって決めるのか、とか不思議も出てきました。

インターネットだとパッとたくさんの情報を得られるのですぐそこに頼ってしまいがちです。でも大きく重たい本を今だから使って体験しながら娘には知識をものにしてほしいと思います。「あの時調べたけどなかなか見つけられなくて…」や「あの言葉の次に載っててたしかこんな意味だったなぁ…」など、何かと結びつけて覚えると長期記憶になるかな、なんて淡い期待を込めて。きっとそんな簡単なことではないのでしょうけど、頭の柔らかいうちに取り戻せない貴重な今の時間を大切に共に過ごしたいと思います。


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