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初、複数人ツーリング

 先日の土日休みで、友人2人とツーリングに行ってきた。それぞれ、バイクの為に住む家を決めた人と、私より後に免許をとって、私より先にバイクを買った、例の2名である。

 私以外の両名は自前のバイクを持っているので、私だけ合流地点の近くからバイクをレンタルして落ち合うことになった。今回借りたのは、CB250Rである。本当はninjaとの乗り比べの為、CBR400に乗りたかったのだが、この店に限らず近場の店舗では取り扱いがなかった。なので、名前が似ているバイクをレンタルした形になる。ただ、事前にわかっていたものの、明らかに形が違う。そもそもネイキッドである時点で、候補の2つとは大きく違う。ツッコミどころはいくつもあったが、こればかりは仕方ない。乗り始めこそギアの操作を間違えたが、合流地点に行く頃には慣れていた。

 また、現地に行くに際し、今回もペイズリー・パークことGoogleマップのお世話になった。相変わらず音声案内に頼ることになるかと思いきや、無料でスマホスタンドを貸してくれるというので、ありがたく拝借した。おかげで地図を見てのんびり走れると思いきや、道を一度間違えたので、こうなると純粋に私の地図把握能力が酷いのかもしれない。

 合流地点で他2名と合流し、いざツーリングと相なったのだが、走り出してすぐ問題が発生した。ツーリングするために、インカムを用意していたのだが、私のインカムと内1人の接続が悪いのである。もう1人の声はしっかり聞こえるのに、その人だけやけに遠く、バイクの走行音にかき消されてしまう。その人が今回のツーリングルートを組み、先導してくれる担当だった為、意思疎通が取りにくいのは少々困った。しかし、あくまで少々であって、段々と霞の向こうから聞こえてくるかのような声でもなんとか聞き取れるようになり、次第に普通に会話できるようになった。慣れとは恐ろしいものである。

 今回のルートは、山の中をしばらく走った後、海沿いを走行し、地図上で少し飛び出た形になっている海岸を目的地とするルートである。総走行時間は4〜5時間とのことで、中々ハードではあった。というより、ほとんどノンストップで走っていたのでかなりへばった。私はレンタルなので良いが、他の2人は自宅からバイクできている訳で、行きも帰りもこの総走行時間には含まれない。その分だけ、追加で走っていることになる訳で、体力すごい。

 目立った問題は先のインカム問題くらいだったが、山道を走っている時、時折危ないと感じる場面があった。ライン取りのイメージ通りに車体が進まず、ガードレールや対抗車に突っ込むのではないかという時が何回かあったのである。もちろん大事には至らなかったが、私がイメージする減速よりもしっかり減速しないと危険であるということを理解した。危ない運転など毛頭する気はないが、だからといってそれは気をつけない理由にはならない。ヒヤリハットというやつで、肝に銘じようと思う。安全第一。

 帰りは2人の内1人が先に帰り、もう1人はレンタルショップまで着いてきてくれた。ここでペイズリー・パークが登場したものの、ちょうど天気が崩れ、雨が少し降り始めており、スマホにかかってしまわないかが心配だった。結局ポツポツと降るだけで本降りにはならなかったので、それは幸いだというべきか。

 ショップの前でもう1人と別れ、さてどうしようかこのまま帰ろうかと思っていたところ、近くにラーメン屋を見つけたのでそちらで夕食をとった。もう1人がどうせだから一緒に夕食をとろうと言っていたものの、調べたら飲食店が近場にあまりないので今度にしようと言う話を別れる直前にした手前、ちょっと申し訳ない気もするが、口を噤んでおくことにする。

美味である

 そんな訳で無事に事故なく済んだツーリングであるが、初めて複数人で走った感想としては、楽しいが疲れるといったところだろうか。そもそも4〜5時間ほとんどぶっ通しで走るのに無理があると思うが、終盤には足が疲労で妙な感覚になっていた。赤信号で止まれる時に、軽く立ち上がったり伸ばしたりして誤魔化していたものの、中々辛いものがある。後、寒い。ネイキッドの関係上、風をモロに受ける訳だが、それがここまで体力を奪うとは思わなかった。風が辛いとはよく聞くが、見通しが甘かったと言える。

 しかし、それを差し引いてもなお楽しかったのは事実である。元々ツーリングをしたいと思って免許を取ろうとし、それが大体一年ほど前なので、一年かけて目的を達成できたと言えるだろう。教習こそ色々と嫌な思いをすることもあったが、それに見合うだけの経験ができたと思う。

 何より、あれだけ疲れたのでもうしばらくバイクには乗らなくていいかなと思ったのに、現在既にまた乗りたいと思っている自分がいる。前回のninjaと今回のCB250Rでは、ninjaの方が乗りやすく感じたのに加えて、CBR400に乗るのは難しそうでもある為、ここは割り切って購入するならninjaにしようと思っている。なので、次乗る時は自分のバイクだろうか。まだ購入の目処もたてていないが、車種を決めた以上、現実味を帯びてきたと言えるだろう。

 今回付き合ってくれた人たちとは、またツーリングに行きたいものである。最近身の回りに他にもバイクに乗る人物を発見し、その人も是非ツーリングに行きたいと言っていたので、今度は4人になるかもしれない。どちらにせよ、私がバイクを買ってからだろうが、その日は思いの外近いだろう。


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