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アニメ「ハイキュー!!」を見て変わった意識
ハイキュー!!というアニメがありますよね。
言わずと知れたバレーボールを描いたアニメです。
最近映画化もされて、とても人気のあるアニメですよね。
僕も以前から知ってはいるアニメではありました。
しかし1度もちゃんと見たことがありませんでした。
もっと言えば全く見る気がありませんでした。
何故ならバレーボールがあまり好きではなかったからです。
実は僕はバレーボール経験者です。
中学の部活がバレーボール部でした。
僕は身長がそこまで大きくはなく、アタックも苦手でした。
代わりにレシーブが得意だったんです。
なのでポジションは、今でいうところのリベロになるでしょうか。
何でこんな曖昧な言い方をするかというと、僕が中学生の頃はリベロというポジションがなかったからです。
厳密に言うとリベロ自体はあるにはあったんですが、中学生の公式ルールにはまだリベロが採用されてませんでした。
だから当時はレシーブが得意というだけだと、試合では非常に使いづらい選手になってしまってたんです。
ただ!
問題はそこじゃないんです。
何で僕がバレーボールがそこまで好きじゃなかったかというと、当時の部活に理由があります。
当時の部活は、はっきり言って現代だと確実に問題になるような事が当たり前のように横行していました。
顧問による暴行、暴言は当たり前。
毎日のように、〇ね! カス! クズ!などと言って、生徒を殴りまくっていました。
中学1年で入部した僕は、先輩たちが毎日のようにそんな目に遭ってるのを目の当たりにして心底ビビっていました。
しばらくして3年生が引退し、レギュラーが1つ上の2年生に移行しました。
そこで行われた練習試合。
練習試合であろうが、こっちの顧問はお構いなしに殴る蹴るの暴行、暴言を繰り返します。
相手のチームも引いてたと思います。
その時に顧問からとんでもない言葉が出ました。
「おまえらぁ! 何でそんなつまらなさそうに試合するんだ! 試合やってんだったら楽しそうにプレーしろ! クソ共が!」
この時の、それはお前がいるからだ!という空気感。
暴力顧問さえいなかったら確かに試合は楽しかった。
でも暴力顧問だけではありません。
同級生の中にもソリの合わないのがいたんです。
2年間一緒にいたけど、唯一全くソリが合わなかった。
恐らく今会っても合うことはないでしょう。
だから僕にとってはバレーボールは苦痛だった思い出しかありませんでした。
ハイキュー!!を見て自分の本当の気持ちに気づく
さて、ここまで僕はバレーボールが自分にとって嫌な思い出でしかなかったと語りました。
バレーボールを題材にしたハイキュー!!は、面白いかもしれないけど見たいとも思わないアニメだったんです。
ところがつい先日、幼馴染み3人で集まってちょっとしたホームパーティをしたんです。
その時にハイキュー!!好きの友達にハイキュー!!を進められ、BGM的にハイキュー!!を流しました。
そしたらですね、まあ出るわ出るわ。
僕からバレーボールのうんちくが(笑)
バレーボールをやらなくなって随分経ちますが、いざ目の前でバレーボールのアニメを見るとお酒が入ったことも相まって止まらなくなったんですね。
そして意外とバレーボールの事や当時の部活の事を覚えてるもんだなと。
正直自分でも忘れていた記憶がハイキュー!!を見て語っていると、どんどん思い出してきたんです。
幼馴染み2人は、僕があんなに熱くバレーボールを話すところを見たのは初めてだったと思います。
これは僕にとっても意外なことでもありました。
パーティの翌日、僕は1人でハイキュー!!の続きを見ていました。
ここでハッキリと気づきました。
僕はバレーボール自体が嫌いな訳じゃなかったんだなって。
アニメを見ているうちに徐々に楽しかった思い出も、記憶の底から思い出してきたんです。
今まで、
バレーボール=嫌な思い出
だと思っていたものが実は違っていて、本当はバレーボール自体は好きで楽しかったんだなって。
ハイキュー!!を見ていると自分の青春時代を思い出して、またバレーボールをやりたくなっていました。
分かってます、今やったら確実に体壊すって(笑)
でもそれぐらい自分にとって大きな変化でした。
どうしても人間は嫌な記憶の方が強く印象に残ってしまうので、楽しかった思い出まで上書きされてしまいます。
それが厄介なことで、自分の本当の気持ちさえ分からなくなってしまうんですよね。
あの暴力顧問や嫌な思い出も本当の事だし、それ自体を肯定する気も美化する気も毛頭ないです。
嫌な記憶は嫌な記憶でしかないです。
だけど、それが原因で本当は楽しかったことや好きだった事が嫌いになるのって、とても悲しいことだなと思うんです。
ハイキュー!!は僕の大事なものを思い出させてくれたアニメで、気づけば1期を一気見しちゃいました!
よくよく考えたら僕が音楽を離れて、また再開したのと似てますね。
ていうか僕はそれを繰り返してますね。
まるで成長していない(;^ω^)
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