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睡眠時無呼吸症候群と診断されてから、僕の身に起こったのは睡眠ファーストというパラダイムシフトだった。

 睡眠時間なんて6時間取れば十分。どうしてもやりたいこと、やるべきことを優先するあまり睡眠時間が後回しになってしまう。それも仕方がないことだと思っていた。いや、思い込んでいたのだ。

 慢性的な体調不良で病院に行くも異常なしと診断され、心の問題かもしれないと言われてメンタルクリニックを勧められた。最終的に睡眠時無呼吸症候群と診断されて、ようやく体調不良の原因が判明したのだが。ここからが本当の戦いだった。

 睡眠をモニタリングして、日誌を付けて体調の管理をする日々の始まり。毎日欠かさずさまざまな記録をつけた。

睡眠時間
就寝時刻
起床時刻
熟睡度
目覚めの良し悪し
日中と午後のパフォーマンス
夕飯を食べた時刻
入浴の時刻
お湯の温度
入浴時間
眠くなった時刻

 日誌をつけることで自分に必要な睡眠時間が分かってきた。自分の場合は7時間半から8時間くらいだった。子供の頃から6時間以上はあまり寝たことがなかった自分にとって8時間の睡眠時間の確保は非常に困難なミッション、まさにミッションインポッシブルだと思われた。

 不可能な任務を可能とするためにまずは意識改革から始めた。睡眠<性欲<食欲の順番を改め、性欲<食欲<睡眠の順番に切り替えた。睡眠ファーストというパラダイムシフト。睡眠に対する考え方が根底から覆された出来事だった。

 つづく。

 

 

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