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A Space for the Unboundをクリアしての感想。

買ったのが2024年3月、起動したのが翌月、トロコンしたのが先日です。話が重くて何度か逃げていたのと、1回クリアしたものの再開する気になれなかったので放置してました。移動がとにかく遅いってのもあります

大人が子供を必要以上に怒鳴ったり、圧倒的な力の差で一方的に殴ったり、大勢で一人の人間を罵倒・迫害・イジメをするのはやっちゃいけないことなのよ。

マジで。

※ネタバレにならない程度の感想にします。


高校生活、そして世界の終わりが近づく中で二人の優しい高校生が自分探しの旅に出かける青春アドベンチャー。90年代後半のインドネシアの田舎町を舞台に秘密を解き明かそう。超能力を使って他人の心の中へ飛び込んだり、猫と仲良くしたりしよう。

*90年代へタイムスリップ。あの頃のインドネシアの空気に触れよう。
*ちょっぴり不思議な事件が起きる、インドネシア郊外の長閑な田舎町を探索しよう。
*町の人たちに声をかけ、触れ合い、彼らの話に耳を傾けよう。
*他人の心の中へ映画のように飛び込もう
*Masdito "Ittou" Bachtiarが手がける美しい音楽をじっくり味わおう。
(公式からコピペ)

コピペして思いましたが、上に書かれている
高校生活の終わりと共に、ぼくらの世界も終わるんだ。
これ、このゲームを一言で体現しています。

OPの精神に関する案内で、えぇ・・・と思いつつプレイ開始。

ドット絵のアニメがものすごくキレイ。可愛い。
美しすぎて不気味でもある

第一部ですら、ちょっと頭抱えて中断するくらいの豆腐メンタルなので二部はそんなことないよね、って恐る恐るプレイしてました。

そしたら青春ラブコメディ!開幕!ですよ。
ラヤはちょっとグイグイ来る感じの恋に恋するアクティブ系女の子ですね。

ちょっと!アトマくん!そういうの良くないぞー!
(いいぞもっとやれ)
学校からの進路相談用紙をガン無視。用紙の裏に
お互いの「やることリスト」を書く二人。
いいね!青春しているね!

で、この「やることリスト」を埋める為あっちこっち奔走するわけです。

彼女を連れて、映画を見ながらポップコーン。くぅ~青春!
分け合って食べてたら手が触れ、お互いを意識するのは当然です。
昔、そうならないように2つ買ったら空気読めって言われた気がする

ネタバレにならない程度に書くと
上の方に書いた青春ドッキドキ☆学園ラブコメディ!
みたいな展開が続くゲームではないです。ないんです。
(正直言うと、そういうゲームだと思ってた)

ラヤの特殊能力が発動後、世界は徐々におかしくなっていきます。
アトマは魔法の赤本の能力、スペースダイヴ(人の心の中に入る)を発動し、精神空間で人々の悩みを解決したり、正気に戻したりします。

花が咲き、風に舞うように散る。
白と黒しかないのにものすごくキレイなのです。
なんだっけこのセリフ。
現実とは違う空間なので色違いの同じ人物が出てきたり。
バケモノが出てきたり。
一度は言いたいセリフ。
ラウンドワンッファイ!てってれってれー♪ BGMが脳内再生余裕
ニープレスナイトメアしてくる。
「やることリスト」を埋めていくと
お姫様の物語が紡がれていく

ですが、あっちを直せばこっちがズレる。
そうこうしていくうちに別のところがおかしくなっていく。
物事の「ほつれ」というのは、そう簡単に整うものではありません。

これで上手くいく「はず」だったのに。
予想外の事が起きるなんて。なんでそういうことになるんだろ。

それをどう対処するのか。人生も同じですね。
ただ単に、イレギュラーを排除するだけでは回らないという事です。
イレギュラーを排除した後、どうなるのか。すべては正常に回るのか。
正解は、回りません。排除しても別の問題は必ず発生します。
だから面白いのかな、
とかなんとか。思いながらプレイしていました。

プレイ当時、リアルタイムで会社の一部の人間にやたらとイレギュラー扱いされ、根も葉もない事言われたりしてたので・・・それはいいや

ゲームの話に戻ります。
このゲームの良いところは、ドット絵で描かれたきれいな世界観
アニメーションが豊かで、下記のSSとかも静かに瞬きしているんですね。

ラヤ。
ルル。
指を鳴らすのが可愛い
マリン。
正直言うと、最初からマリンが全ての元凶だと思ってた
名前のアナグラム的な感じで。でも勘違いでした。

主人公が動くと、背景も合わせて動きます。

インドネシアの街並み
天に咲く花
ひび割れた世界
海とも空ともとれる地平線

ラストの展開は、正直。プレイ中に予想はしていました。
が、最後に「和解」できたし、新しい人生を楽しむという道が見つかったのが本当に泣けてきました。
音楽とドット絵の雰囲気、そしてラストまでの苦悩は不気味で歪んでもいますが、こういう話もあるんだな・・・と新しいボーイミーツガールの形を感じました。
最初とラストの構図が一緒って展開は、個人的に好きです。

EDより。

ここからは、個人的に苦手だった部分を書いていきます。

・シナリオ進行。
個人的に、イジメに対する描写がグッサグサ来ます。

QTE。いやこんないるか?って辟易しました。
そういうゲームじゃ無くね?って思いながらプレイしてました。
・謎解き。一応ダッシュはあるけど、移動が遅いんですよ。

はーいはーい!自転車があると
地図間のファストトラベルができると思います!

・ネコ集め。
トロフィーに関係する収集で、王冠シールは表示されるのですがネコはないんですね。んで、ロードローラー云々のめんどくさい行き来の後「足りない」って言われた時、思わずコントローラー置いて、「んだよ・・・クソうぜぇな・・・」って本心から呟きました。あの牛の態度もイラっときたし。

・イベント会話のスキップ機能
ホントこれ。演奏はスキップできるのに、これ。
逆に、ここのスキップはいらない。

同社の、When The Past Was Aroundの曲。
このシーン出てきた時、泣きそうになった
この人のバージョンも好き

・アイテムの使用
アイテムを手に入れる→使用する相手に話しかける→アイテムを選択する。いやこれ、アイテムを手に入れて話しかけたらそのままイベント進行でよくないか?リングコマンド出さなくても良くないか?と思いました。
いや、どれをどの順番で出すかって場合はいいんだけどさぁ・・・。

実は「汚れクリーナー」は使わなくても進行できたり。
その他、ナンバーキーはヒント見なくても直接入力可。

・4章の不気味さ
「ラヤ・・・ラ・・・ヤ・・・タン・・・リンタン・・・」は結構トラウマ。マザー2のムーンサイド思い出した。

不満ばかり書くと駄目ですね。自重します。

そうそう。
個人的に一押しのモブがこちらです。

登山部カップル
「山に登れば好きな人が見つかるはず」な二人。
好きな人はすぐ近くにいたんですよ、っていう。

しまった、最後だけネタバレだったかも。

閲覧、ありがとうございました。

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