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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス「アジア出稼ぎ日本人」【人材大流動時代に生きる】

1  はじめに

  私の頭の老化防止のため、関心があった「日経ビジネス」を定期購読してい
 て、自由時間は十分あるので、気になった記事を整理しました。

2  今週の特集 :  「アジア出稼ぎ日本人」【人材大流動時代に生きる】

 (1) 長引く経済停滞で企業が活力を失い、賃上げが滞り、稼ぎがいっこうに増え
   ない日本国内の職場に見切りをつけ、自らの成長と成功を求めてアジアに飛び
   だす働き手が現れた。
    一方、為替の円安で日本の賃金の魅力は低下し、日本企業は国内外の働き手
   によって選別される存在になった。
    * 経済協力開発機構によると、2022年の日本の平均賃金は約615万円で、
        主要7ヵ国の中で最低で、オーストラリアは日本よりも4割も高い。
    * 日本の2021年年代別平均年収は「20代」が341万円、「30代」が437万
    円、「40代」が502万円、「50代」が613万円で、前年と比較すると、
    20代・30代が7万円マイナス、40代が8万円マイナス、50代が変化なし
     である(ネットで調べた数値)。
 (2) 低賃金・長時間労働が当たり前の日本の職場環境に限界を感じ、確かな知識
   と技術を生かし、海外で活躍する日本の職人が増え、現地の言葉や商習慣を学
   び、人々の嗜好をつかめば、成功はぐっと近づく。
   日本人の高い技術や真面目に取り組む気質は海外でも評判で、「日本人の
   職人」がブランド化しているかもしれない。
   ① ラーメン店経営 :   約400万円(年収) →  約800万円
   ② すし職人    :   約30万円(月収)   →  約45万円
   ③ 美容師     :   約30万円(月収)   →  約60万円
   ④ ペットトリマー :   約1000円(時給)  →  約2700円
 (3) 海外日系企業は、駐在員を減らし、人材の現地化を進める方向で、現地採用
      日本人スタッフの地位が大きく向上しつつある。
         日本に負けない稼ぎで生活を楽しむ「ニュー現地採用」の表情は明るい。
 (4) 「時折つまずいても成長するアジア」と「政治も経済も停滞する日本」とい
   う構図が続く中、日本は働く場としての魅力を静かに失っている。
    日本企業が求める日本語能力の高さも大きな壁になっている(特集「争奪ア
   ジア人材」の続編)。

3  その他の内容

 (1) 人的資本経営の重要性が叫ばれる中、本誌が日本大手企業の人事トップに聞
   き、浮かび上がったキーワードは「自立型人材こそが企業成長の源泉」である
 (2) 1月13日に行われた台湾総統選で、「台湾独立派」の民進党が3期続いて政
   権を担うことになり、中国は台湾企業への圧力をさらに強めていくだろう。
    以前は、圧力を受けた企業は政治的に中国寄りの姿勢を見せたが、米国の関
   税や中国政府の過酷な取り締まりで、中国での事業の魅力が薄れ、最近では抵
   抗を示すようになっている。
 (3) キャリアの多様化で、人事面談に求められる管理職のスキルは高度化したが
   管理職へのアンケート調査では、上司と部下が定期的に1対1で面談する「1on
   1」で「困っている」と答えた割合は66%に上り、「何について話すべきかわ
   からない」などの悩みの声が多かった。

4  「ちょイケじぃじぃの独り言」   

  ダイハツ工業や豊田自動織機などトヨタグループの大手企業で認証試験での
 不正が相次ぎ、大手企業でも「エンゲージメント(会社・職場などに対する信頼
 や貢献意識など)」が欠落してきたと思う。
  米国企業の調査①「従業員エンゲージメント調査」で、日本は5%、「ぶら下
 がり社員」の割合が72%、「職場で不満をまき散らす社員」の割合が23%②「
 熱意のあふれる社員」の割合が6%、「やる気のない社員」の割合が70%と、
 調査した国の中で最低レベルであるが、これは、社員の「働く意欲」というよ
 り、今回の特集で「賃金の安さ」が大きな要因ではないかと私は思ってしまう
  バブル崩壊後の「失われた期間」で賃金は上がらず(私の場合は、給料は下が
 り、退職金・年金は大幅に減額)、多くの日本人は将来の生活に不安を持ち、「
 働く意欲」を保つのが難しくなったのではないかとも思う。
  本誌の特集「賃金革命」で、2023年の賃上げ率3.58%を受けて本年度の賃
 上げなどをテーマにし、私は年金生活であるが、「日本を元気にし、夢のある
 国」にするためにも、本年の賃上げに期待したい気持ちはある。
  ただ、「安さ」を優先する日本の風潮でもある「安い日本」や日本企業の7割
 を占める中小企業の経営状況などを勘案すると、「賃上げ」もそうそう簡単な
 話ではないとも思う。
  話しは変わり、今年初めの1月の日経平均株価は、新NISAの導入などで海外
 投資家の多額の売買代金を伴い8.4%【昨年上昇率:28.2%】上昇し、海外の主
 要株式指数と比べて大きく上昇している(上記の日本の状況と比べると、ちょっ
 とジレンマを感じる)。
  * 米国(NYダウ):1.9%【13.7%】米国(ナスダック総合):2.5%【43.4%】ド
   イツ(DAX):1%【20.3%】オーストラリア(オーストラリアAORD):1.1%【
   8.4%】中国(上海総合):△6.3%【△3.7%】インド(ムンバイSENSEX30):
   △0.7%【18.7%】ブラジル(ブラジルボベスパ):△4.8%【22.3%】ロシア
   (ロシアRTS):3.9%【11.6%】ベトナム(ベトナムVN):3%【12.1%】
  私の保有する日本株式は、経営成績の悪化などもあり散々な状況で、高い授
 業料を払ったと我慢することにするが、年金生活である私は、日本の公的年金
 金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人「GPIF」の運用成績には期待し
 たいと思う。
  私には関係ないが、中国の株価指数の悪化とロシアの株価指数の上昇は気に
 なる。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoなどでの「頭」の筋トレで「老
 いと闘える最後のチャンス」である70歳代を私なりに挑戦する一方、「宝物の
 孫」の世話をして、働きながら(夫は単身赴任中)子育てをする一人娘をサポー
 トしていきたい。




       

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