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「じぃじぃの独り言」: 日経ビジネス【窮地のEV電池】

1  はじめに

  私の頭の老化防止のため、関心があった「日経ビジネス」を定期購読してい
 て、自由時間は十分あるので、気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   「窮地のEV電池」【中国独走、日本の活路】

 (1) 経済安全保障の観点から、世界では重要物質を囲み込む動きが加速する。
 (2) 「21世紀のガソリン」といわれる車載電池は近年、安さと品質を売りに中
  国の電池メーカーが世界を席巻している。
   *車載用リチウムイオン電池出荷量シェア
    2019年 : 中国(36%)、韓国(26%)、日本(21%)
    2022年 : 中国(60%)、韓国(24%)、日本(8%)
 (3) 米国政府は「インフレ抑制法(IRA)」を成立させ、米国内で生産する電気自
  動車(EV)関連産業などを支援し、内外から投資を呼び込むことで勢力図を一
  変させようとしている。
   日本勢と韓国勢とが米国での投資を加速させ、ビジネスを活発化させるが
  韓国は米国と「自由貿易協定(FTA)」を締結する一方、日本はFTAを締結して
  いない。
   米国市場を追われた中国勢は、欧州やアジアへの投資を加速させている。
 (4) 中国勢は、国内の旺盛なEV需要を見込んで、中国政府の多額の補助金など
  による多額の設備投資での大量増産で圧倒的な価格競争力を得る一方、機能
  や品質面でも競争力を持ち、電池の主要部材(正極材・負極剤・セパレーター
  ・電解液)分野すべてで世界シェア上位を独占している。
   日本勢は中国勢の攻勢に青色吐息で、世界をリードしてきたかっての勢い
  は見る影もない。
   米国が事実上の中国企業締め出しに乗り出したことで、日本勢には追い風
  だが、米国や中国の手厚い政府支援と比べると、日本の政府支援はまだ見劣
  りする。
  (5)  電池争奪戦の舞台は、サプライチェーン(供給網)の最上流である資源にまで
  に広がっている。
   中国勢は豊富な資金力と圧倒的なリスク覚悟のスピード感で鉱山権益(ニッ
  ケル・リチウム・コバルト)の獲得を進めて、日本勢は巨額案件を中国勢に奪
  われている。
   また、中国は電池原料を確保する上で最大の課題である製錬工程でも圧倒
  的なシェアを占めている。
 (6)  リチウムイオン電池は安全性や航続距離に課題があり、次世代電池の本命
  として期待されるのが「全個体電池」で、現状では日本が世界をリードして
  いるが、商用化時期は2020年代後半になる見込みである。
   また、次世代電池の候補として、中国が他国を圧倒する「ナトリウムイオ
  ン」や「多価イオン」での電池も期待され、現状では次世代電池の本命が決
  まっているわけではない。

3  その他の内容

 (1) 9月第1週月曜日の祝日「レーバーデー(労働者の日)」後のオフィス復帰要請
  が米国企業では恒例になりつつあり、オンラインだけでのコミュニケーショ
  ンには限界があって、9月の出社率は新型コロナウイルスの流行以来で最高に
  なる見込みである。なお、急な出社要請が社員との軋轢を生んでいる。
 (2) 自宅への持ち帰り仕事も含めれば、教員の1日当たりの労働時間は11時間を
  超え、小中学校の教員不足が全国で深刻化して、日本の人材育成の土台とも
  いえる義務教育が危機にひんしている。
 (3) 「取締役の賛成率が90%を切るのは問題」と言われる中、東証株価指数(
     TOPIX)500採用の主要企業で、経営トップの取締役選任議案の平均賛成率は
  3年連続で減少となる90、1%である。機関投資家が企業のガバナンスに厳し
  い視線を向け、応じない企業が支持を失っている。
 (4) 投資会社の代表が米国・欧州・中東などを訪問した際に海外投資家から言わ
  れた「日本はあまり期待できない市場である。この20年、日本は変わってい
  ると聞かせれてきたが、ずっと裏切られ続けてきた。それは、資本生産性は
  力強く向上せず、ダイナミックな変化も見られず、表面上のお化粧に過ぎな
  い。」という話を紹介している。

4  「じぃじぃの独り言」

  私は十数年前から「日経ビジネス」を定期購読していて、昨年までは時間が
 ある時に読んでいたので、あまり本誌の内容を覚えていない。今年からは、no
 toへの投稿材料として活用しているので、それなりに内容を覚えることができ
 notoに出会えてよかったと思っている。
  今月号の特集でも、日本企業の厳しい現状が紹介されているが、昨年までは
 ここまで厳しい日本企業の現状を読んだ覚えがない(覚えていないだけかもしれ
 ない⁇)。
  今月号の特集でも、中国企業の圧倒的な強さが紹介されているが、そのベー
 スには約14億人(米国:約3億人、日本:約1億人/2021年)の人口とそれなりの中間
 層の存在があると思う。中国国内で、それだけの内需があれば、リスク覚悟で
 スピード感のある多額の設備投資も可能になると思う。
  一方、日本社会は、人口が少なく超高齢化社会で中間層も総崩れでは、なか
 なか怖くて設備投資もできず資本生産性などが上がらないのもやむを得ないと
 思う。
  厳しい言い方になるかもしれないが、日本経済・社会はバブル崩壊後の「停
 帯の30年」を経て、混迷しつつ2020年代は「低下」の時代を迎えるのではな
 いかと私は思う。
  私の「宝物の孫」が働き始める日本経済・社会を想像すると恐ろしい気がす
 るが、それはそれで頑張ってもらうとし、年金生活である私は年金がこれ以上
 下がらないことを願いつつ、女房と二人でつつましい生活をしていきたい。
  話しは変わり、私は、この7月で70歳になり、私なりの70歳代を模索してい
 るが、なかなか目標とする人が見当たらない(SNS等では探していない)。
  70歳代の10年間は、人生における「最後の活動期」とも言われ、体力・意欲
 の低下から様々なリスクがあるものの、「老いと闘える最後のチャンス」で自
 分自身を変えることができ、70歳代の過ごし方が、その人がどう老いていくか
 を決める。
  私は、57歳になった時に、ふと見たテレビ番組で心を入れ替えて運動を始め
 今では、早朝の約90分程度であるが、週5日は約8㌔のジョギング、週2日は
 児童公園内の鉄棒などを使った筋トレ(腕立て伏せごとき:30回、懸垂ごとき:2
 0回、腹筋ごとき:20回/順手・逆手1回ずつ、スクワット:30回/3セット)と約2
 ㌔のジョギングをし、1週間でフルマラソンを走ったことになる。
  私は、若い頃から貧そな上半身にコンプレックスを感じていたが、筋トレで
 肩と胸には小さいながら筋肉がつき、ジョギングで「ふくらはぎ」が上がり、
 アキレス腱もしまって筋肉が付いたスッキリした足になった。
  その結果、私の運動姿での後ろ姿を見た人がスッキリした足にビックリして
 「70歳には見えない」と言ってくれた。また、一昨年に孫の保育園の運動会に
 娘と一緒に行った時に、頭髪が薄いことで帽子をかぶっていることもあり、娘
 の知り合いに「おたくの主人は素敵ですね」と間違えられたそうである。昨年
 の保育園での「祖父母発表会」では、娘が保母さんから「おじいさん、カッコ
 イイですね」とも言われたらしい。
  とりあえず、習慣化した運動は今後とも継続してスッキリした体形を維持し
 つつ、ユニクロなどの手頃な服装で私なりの「若さ・カッコよさ」をキープし
 ていくことで、まずは私なりの70歳代を過ごしていきたい。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoでの「頭」の筋トレなどで「イ
 イ目」をしつつ健康寿命を伸ばす一方、「宝物の孫」の世話をして、働きなが
 ら子育てをする一人娘を私なりにサポートしていきたい。
  

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