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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス「データ解析 テスラ」【見えた異次元イノベーション】

1  はじめに

  私の頭の老化防止のため、関心があった「日経ビジネス」を定期購読してい
 て、自由時間は十分あるので、気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   「データ解析 テスラ」【見えた異次元イノベーション】

 (1) イーロン・マスク氏は、自らの理想に向けて最短距離で突き進み、他人から
  どう思われるかを気にせず、どんな努力も惜しまない(その突破力は、かつて
  の日本でも多くの企業家が持っていたものかもしれない)。
   マスク氏には、熱狂的なファンと敵意むき出しのアンチの両方がいるが、
  下半身不随で生まれた少年が、テスラの自動運転車を知り、「これがあれば
  誰にも迷惑をかけずに好きな所に行ける」と熱狂的なファンになった。
 (2) 2023年11月に初出荷した新型ピックアップトラック「サイバートラック」
  は、大型車は重くなると航続距離が稼げないというボトルネックを斬新な外
  観とともに解消し、未来の技術を「全部載せ」した異次元イノベーションが
  業界をざわつかせている。
   ① 【加速度】停止状態から時速60マイルに加速するのにかかる時間
          ⒉6秒(チーターより早い)
   ② 【積載量】荷台に載せられる荷物の最大重量
          約1133Kg(大型バイソンの1.5頭分)
   ③【けん引力】けん引可能な荷物の重量
          約4989Kg(子ゾウの2.5頭分)
   ④【防弾力】テスラの実験でドアパネルが耐えた銃弾の速度
          約365m/秒
   ⑤【航続距離】1回の充電で走行可能な距離
          約547Km(東京から高松市)
 (3) 最新の設備(複数部品を一体成型する大型鋳造機「ギガキャスト」)と自動化
  した生産方式を導入した巨大工場「ギガファクトリー」では、驚異的な生産
  スピード(40秒に1台)で車両が完成している(高効率の現場でも1台60秒前後)
   テスラが目指すのは全大陸制覇で、市場に近い場所に建設速度にもこだわ
  り1年弱で工場を建設している(日本企業は3年)
 (4) テスラはリスク回避のため調達先の分散化を図っているが、テスラの「ケイ
  レツ」では、ピラミッドの上部を占めるのが中国で、下に行くほど日本と韓
  国が増える構造になっている。
   中国政府の支援があり設備投資意欲も旺盛な中国勢に分があるが、あまり
  近づきすぎると、米国やその同盟国の政府に目をつけられかねない。
 (5) マスク氏はかつて「法律家を儲けさせるだけ」と特許への忌避感を示し、
  テスラの特許はトヨタ自動車など競合他社と比べて極めて少ないが、重要特
  許に特化し、モノづくりに強みを持つことが特許情報から浮かび上がる。

3 「深刻化する人手不足」【打開策を探る】※ 特別版

 (1) 人材不足を感じている雇用主の割合は日本が85%と世界で最も高く、先進
  国の中で最も少子高齢化が進む日本では、労働力不足が深刻化するのはむし
  ろこれからである。
   特に、医療・福祉、建設、運輸・郵便、飲食、ITなどの業種での人材不足
  は喫緊の課題である。
   また、人手不足が深刻な中小企業では、将来的に約半数が人手不足による
  倒産や事業縮小に追い込まれるという予測もある。
 (2) その鍵を握るのがAIなどのテクノロジーの活用での生産性の向上で、「人で
  なくてもいい仕事は、AIなどのテクノロジーに任せて、人がすべき仕事に集
  中する」ことが重要になる。
   全体の8割ほどの仕事が影響を受けたり自動化されたりする可能性を秘めて
  いるが、AIの性能はデータの質と量に依存する。

4  その他の内容

 (1) 介護業界は、従業員数が20人未満の事業者が6割超という小規模組織中心
  の世界で、深刻化する人手不足や物価高などで介護事業者の廃業や破綻は増
  え続けている。
   一方、テクノロジーの進化などで異業種大手の参入が相次いでいるが、そ
  の潮流に乗れる経営体力を持った事業者とそうでない事業者の二極化は一層
  進みそうである。
 (2) 成人向けサイトの利用者を狙った詐欺「ワンクリック詐欺」が後を絶たない
  「警察に通報しにくい心境にさせるのが、詐欺グループのやり口」なので、
  家族など周囲の人は被害者を過度に責めず、警察への通報を促すことがネッ
  ト詐欺撲滅への一歩となる【説教は通報後でよい】。

5  「ちょイケじぃじぃの独り言」

  災害や政治家の事件などで慌ただしい年初めの中、イーロン・マスク氏の薬
 物疑惑報道があったが、現地では「さもありなん」と大騒ぎしている様子はな
 く、さすが「刑事被告人が大統領を目指す」米国である一方、週刊報道で人気
 タレントがテレビから消える日本との差を感じると、本誌でまとめているが私
 も同じ気持ちである。
  米エネルギー大手エンロンの空売りで巨額の利益を収めた「空売り王」が、
 「マスク氏は嘘つきの魔術師」と空売り攻勢を仕掛けたが、「マスク氏のビジ
 ョンと実行力」を評価する資産運用会社が味方になり、「空売り王」のファン
 ド」は閉鎖することになった。
  やはり、イーロン・マスク氏の「ビジョン・実行力」は群を抜いていて、「
 綺麗ごとの経営が先行し、経営実績が伴わない」日本の新興企業の経営者とは
 「経営者としてのモノ」が大きく違うのかもしれない。
  主にハイテク企業など新興企業の占める割合が高い米国(NASDAQ指数)が昨
 年43.4%伸びているのに対し、日本(東証グロース指数)は△4%であり、投資家
 の成長面での期待でも大きな格差が生じていると思う。
  「深刻化する人手不足」に対してAIの重要性が高まり、AIの性能がデータの
 質と量に依存する中、私にはよくわからないが、英語でのデータと日本語での
 データとの量・質の大きな格差が、AIの性能の格差に繋がらないかとも危惧す
 る。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoなどでの「頭」の筋トレで「老
 いと闘える最後のチャンス」である70歳代を私なりに挑戦する一方、「宝物の
 孫」の世話をして、働きながら(夫は単身赴任中)子育てをする一人娘をサポー
 トしていきたい。

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