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「じぃじぃの独り言」: 「100年時代の人生戦略」を読み直して

1  はじめに

  自分なりのシニアライフを探すため、以前に買って読んだ「100年時代の
 人生戦略」【リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著:東洋経済新報
 社発行】を読み直し、自由時間が十分あるので、私なりに感じたことを整理
 しました。
  本の中では、ジャック(71歳?)、ジミー(45歳?)、ジェーン(18歳?)を例
 にそれぞれのライフスタイルを提案していて、私(7月で70歳)には、車で10
 分程度の所に住む一人娘(40歳)、私の宝物の孫(小学6年生、小学1年生)がい
 て、その事例に親近感を持った。
   ①  私: 今の「教育→仕事→引退」の3ステージがうまく機能した世代
   ②  娘: 3ステージがダメだと気づき、変化・実験が求められる世代
   ③  孫: 人生設計の自由度が最も大きい世代
  本のページ数が約400ページと多くて大変であったが、読み終えると、
 ちょっとはスッキリした感じになった。


2   本の主な内容

 (1)  産業革命」で大きく社会が変わったように、「デジタル革命」で大きく社
  会が変わりつつあり、過去のモデルは役に立たず、個人が最も大きく変わる
  ことが求められる。
 (2)  医療技術の進歩等で平均寿命は10年で2年以上のペースで伸び、先進国の
  子供の50%は100歳を超えて生きるようになる。
   ①  「教育→仕事→引退」での仕事のステージが長くなる一方、人生全体を
    設計し直し、職業生活・家庭生活の両面で「よい人生」とは何かとの考
    え方を変えることになる。
   ②   変化が当たり前になるが、多くの人がその能力を・スキルを持っていな
    いため、視野を広げ、ものの考え方を大きく転換し、未来を真に見直す
    ことが大切になる。
   ③   長寿化の変化を理解した人には大きな恩恵を、それ以外の人には不幸の
    種を与えることになる。
 (3)  自分のアイデンティティを大切にし、各人生のステージにおいての人生目
  標を持ち、計画・実験を行い、環境変化に柔軟に対応し見直しを行う。
   ①   自分を「再創造」する期間が大切になり、自分の自由時間を自己の再創
    造に使うことが必要になる。
   ②   自分の無形資産に多くの投資をし、選択肢を広げ、スキルを磨き、多様
    性のある人的ネートワークを充実させて長い人生を生き抜くのに必要な
    強みを持ち、SNSを通じてアピールすることが重要になる。
   ③   老後の資金を含めたお金の適切な対処が不可欠であるが、健康・生きが
    い・家族・友人関係なども重要である。
 (4)   老後資金を含めた資金計画が不可欠となる。
   ①   老後の生活資金の問題を考えると、長寿化は一転して厄災の種となり、
    働く年数か貯蓄を増やすことが求められる。
   ②   自分の現在のニーズと未来のニーズとのバランスをとった人生設計を持
    ち、長期の資金計画を立てる。
   ③   金融リテラシー(お金に関する知識・判断力)が不可欠となる。
      *金融世界の「70の法則」🟰70を投資利益率で割ると資産が2倍に
                    になる所要年数がわかる。
                     (例)投資利益率が2%だと35年
 (5)   伝統的な旧来の夫婦関係から双方に恩恵をもたらす夫婦関係が求められる
   ①    共働き家庭では、パートナーが支え合い、互いに尽くすことが大切に
    なる。
   ②    二人に高度の相互補完性があり、質の高いパートナー関係が重要とな
    り「同類婚」が見込まれる。

3   「じぃじぃの独り言」

  (1)  日本社会を取り巻く外部環境
    「デジタル革命」・「グローバル化」などで大きく社会環境が変化する
   中、日本社会は、バブル崩壊後の「停滞の30年」を脱出できず、私には、
   もがき苦しんでいるように思われる。
    日本の政治も、あいも変わらず「魔のトライアングル(議員は公務員に強
   く国民には弱く、公務員は国民には強く議員には弱く、国民は議員には強
   く公務員には弱い🟰持たれ合い)」で、かつ、多額の借金などを考えると
   頼りにならない。
    私は、バブル崩壊後の不況で退職金や年金などが削減され、信頼してい
   た日本社会に裏切られ、もうコリゴリである。
  (2)  私の今後は?
    今の年金と貯金で細々と生活をし、二人で一緒にいることが多くなった
   女房を私なりに大切にして二人で仲良くやっていきたい。
    私は、働いている娘から孫の世話を頼まれ、働く代わりに孫の面倒(お小
   遣いをもらいながら)を見ているが、娘と宝物の孫から喜ばれて私の生きが
   いになっている。
    私は、出来る限り若い気持ちを持ち続け、前向きに楽しく一日一日を過
   ごす一方、自己責任で私の健康寿命を伸ばして私なりのシニアライフを追
   い求めていきたい。
  (3)  私の娘の今後は?
    娘は、結婚してからも金融機関で正規職員として働いているが、夫が長
   い間の単身赴任をしていて、働きながらの子育てに悪戦苦闘している。
    孫は二人とも女子で、下の孫が小学1年生になり、ちょっとは手が離れ、
   夫が単身赴任先から帰ってくると、だいぶん楽になると思う。
    娘には、今後とも働いてほしいと思うし、本人もそう思っていると思う
   ので、極力、無理をしないで働く姿を孫に見せてもらいたいと思う。
    娘は金融リテラシーを持っているので、長期の資金計画を立てる一方、
   子育てが落ち着いたら、自分の好きなことを見つけて楽しい人生を夫と仲
   よく送ってもらいたい。
  (4)  私の孫の今後は?
    私の孫が生きる時代は、自己責任に基づく「自己実現」の時代なので、
   私が孫に接する時には「自ら考え、動く」ことの大切さを私なりに伝えて
   「夢の応援団長」としてサポートしていきたい。
    上の孫が小学6年生で、自分から「中学受験」を目指して頑張っている
   ので私なりにサポートするが、自分の夢を自分の力でつかみ取って自信を
   持ってもらいたい。
    私が生きている間は、孫を陰ながら応援しつつ、その後は「天国」から
   見守っていきたい。



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