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「じぃじぃの独り言」: 日経ビジネス【中国から狙うEV新王者、BYD徹底解剖】

1  はじめに

  私の頭の老化防止のため、関心があった「日経ビジネス」を定期購読してい
 て、自由時間は十分あるので、気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   「中国から狙うEV新王者、BYD徹底解剖」

 (1) 中国の自動車メーカー比亜迪【BYD「BuildYourDreams=あなたの夢を作
  る」】が手ごろな価格、デザイン性、豊富な種類の新型EVでアジア中心に攻
  勢をかけ、破竹の勢いで成長を遂げている。
 (2) BYDの2022年でのEV販売台数は約91万台(前年比で約3倍)で、世界の販売
  ランキングでテスラに次いで2位であるが、EVとPHVも含めた販売台数は約
  185万台(前年比で約3倍)で世界トップである。
 (3) BYDが躍進を遂げた要因は、①自ら主要部品を開発・製造する「垂直統
  合」のビジネスモデルを採用し、独自技術を武器にライバルとの差異化やコ
  スト削減を進めたこと②自前主義にこだわらず、優秀な人材や技術の獲得に
  柔軟に動き、外観などのデザイン面の向上を図ったこと③意思決定、さらに
  投資を実行するスピードが速く、開発現場でもスピードを重視することなど
  である。
 (4) あくまで高価格帯はテスラ、中低価格帯はBYDという棲み分けができてい
  たが、BYDが高級車路線にも挑戦して2強が真っ向勝負する一方、中国に次
  ぐ市場である米国戦略は見えないままである。

3  その他の内容

 (1) 雑草はどんな環境下でも自由自在に姿・形を変えられ、予測不能な変化に適
  応していく力があるので、人間社会でもVUCA(ブーカ=変動性・不確実性・
  複雑性・曖昧性)と呼ばれる今は「生き残る」ために雑草の戦略が一番ふさわ
  しいと、また、無駄なエネルギーは使わず、花を咲かせて種を残すことに資
  源を集中して大切なものを見失わないのが本当の「雑草魂」であると植物学
  者が指摘している。
 (2) スタートアップ投資額(2022年)は米国では約33兆円、日本では約1兆円で
  世界で15位以下の規模であり、ユニコーン(企業価値が10億ドル以上の未上場
  企業)は米国で約650社、日本では6社で米国の100分の1である。日本の「失
  われた30年」の根底には、産業の新陳代謝が起きなかったことがある。そこ
  で、実業家が「人、特にリーダー層がどんな選択をするかで、世の中は大き
  く変わる」と指摘している。
 (3) 急速に広がる生成人工知能(AI)は、誰もが簡単にアクセツできる反面、その
  内容の真偽を見破るのが難しく、生成AIの導入には①機能・品質面でのリス
  ク②倫理面でのリスク③セキュリティ面でのリスクがあり、リスク管理を戦
  略として捉えて組織全体で動くことが重要であると専門家が指摘している。
 (4) 外国の情報会社が対話型AI「ChatGPT」のログインに必要なアカウント情
  報(IDとパスワード)が日本から漏洩しているのを発見し、ChatGPTへのアク
  セツが多い日本では氷山の一角であるとのことである。そして、情報セキュ
  リティー対策として「不正なログインを防止する2要素認証が有効である」
  と助言している。
 (5) 女性の更年期は一般に45〜55歳ごろに症状が現れ、男性にもホルモンバラ
  ンスの乱れによる更年期障害があることが理解されるようになった。管理職
  など責任ある立場に就く女性が増えた結果、「更年期障害」が組織として無
  視できない課題となり、ミドル世代を襲う更年期問題に真摯に向き合う姿勢
  が求められるようになった。
 (6) 食品関係の廃棄物を減らすために、これまでプラスチックだった食器や容器
  を食べられる材料で代替する動きが広がり、「使い捨てる」のではなく「使
  い食べる」ようになった。

4  「じぃじぃの独り言」

  2強のテスラとBYDは、新興企業で自動車事業に参入したのもほぼ同時期であ
 るという共通点を持つ。また、テスラCEOのイーロン・マスク氏とBYD董事長
 王伝福氏との類いまれな個性や自己の理念に基づく強力なリーダーシップも共
 通点を持つように私は思う。
  両社とも約20年という短期間で世界の自動車の勢力図を塗り替えたことは凄
 いことで、このパワーはどこからきているのかと不思議に思う。
  日本でも、過去には松下幸之助や本田宗一郎などの偉人がいたが、最近では
 そういう偉人は出てこず、さびしい気持ちになるのは私だけだろうか?。
  そこには、残念ながら、日本の「失われた30年」を根底に産業の新陳代謝が
 起きなかったことや国民性の違いもあるような気がする。
  私は今70歳で、「宝物の孫」の世話を生きがいにして日々の生活を送ってい
 るが、これからの厳しい日本社会を生き抜く「宝物の孫」には、無駄なエネル
 ギーを使わず、花を咲かせて種を残すことに資源を集中して大切なものを見失
 わない「本当の雑草魂」の大切さを教えていきたいと思う。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoでの「頭」の筋トレなどで「イ
 イ目」をして健康寿命を伸ばす一方、「宝物の孫」の世話をして、働きながら
 子育てをする一人娘を私なりにサポートしていきたい。

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