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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス『東芝の教訓』【非上場化は甘くない】

1  はじめに

  私は関心があった「日経ビジネス」を定期購読し、自由時間は十分あるので
 気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   『東芝の教訓』【非上場化は甘くない】

 (1) 東京証券取引所からの資本効率改善要請や株主との対話など企業の負担が増
  す中、市場からの圧力を避けようと模索し、大企業による非上場化が、さな
  がらブームの様相を呈している。
   ただし、株式の買い取りによる巨額の資金が必要になり、企業財務に大き
  な影響を与え、企業価値向上につながる確固たる針路がなければ、会社の運
  命を暗転させかねず、格好の教材となるのが、2023年12月に非上場化した東
  芝である。
  (2) 東芝は、2015年に発覚した不正会計以降、経営危機をしのぐべく2017年
  にアクティビスト(物言うう株主)から6000億円を調達したが、アクティビス
  トから求め続けられる利益還元で、取締役は機能不全に陥った。
   東芝は、非上場化でアクティビストに株式から抜けてもらうと判断し、投
  資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)によるTOB(株式公開買い付け)を受
  け入れ、2023年12月20日、74年という上場の歴史にピリオドを打った。
   TOBの決済に合わせて融資を実行した銀行団はキャッシュを重視し、東芝
  が赤字で現金を流出させる構造を改善できなければ、事業解体シナリオがい
  よいよ視野に入る。
 (3) プライベートエクイティ(PE=未公開株)ファンドは、対象企業を非上場化し
  て株主をごく少数に絞ることで機動的経営を可能にし、企業価値を向上させ
  株式を売却してリターンを目指す。
   米中対立による地政学リスクの変化が、国際マネーの日本への流入を促し
  日本への投資を拡大している。

3  その他の内容

 (1) 毎年実施するブランド価値調査「ブランド・ジャパン2024」では、ネット
  活用にたけた食品関連ブランドが上昇し、SNSは単なる情報発信のメディア
  にとどまらず、直接購買の引き金となる存在に成長している。
   際立つ個性を消費者に浸透させ、ブランド評価に結びつけている先進各社
  の取り組みを紹介している。
 (2) 生成AIというテクノロジーは短期間で世界を変えつつあり、生成AIが企業の
  競争力を分つ時代に突入しようとし、専門家は「生成AIを使える企業と使え
  ない企業で二極化が進む」と警鐘を鳴らす。
   専門家は、生成AIを使えるところから使い、利用する中でニーズを見出し
  その上で、ハルシネーション(幻覚)の軽減や自社のケースに合わせ、生成AI
  を独自にチューニングしていくことが重要になると指摘している。
 (3) 著名人に扮した投資広告など、生成AIを悪用したSNS型の投資詐欺が急拡
  大している【2023年:被害総額が約277億円(警察庁)】。
   投資詐欺への誘導で最も用いられたSNSは男性でフェイスブック、女性で
  インスタグラムがそれぞれ1位で、どちらも米Metaが提供するプラットフォ
  ームである【警察庁】。
   日本は生成AI技術やプラットフォームに対する規制に慎重なあまり、悪意
  につけ込まれ、被害者はメタ日本法人に損害賠償を求めて提訴した。

4 「ちょイケじぃじぃの独り言」

  東芝は、今年の大型連休のさなかでも、人員削減規模を巡る検討作業が続き
 早期退職募集をかけて優秀な人から流出すれば、経営を立て直せないと、リス
 トラ規模を縮小する方向で議論が進んだが、中途半端な構造改革になれば目の
 前の財務状況はもちろん、今後の経営再建にも影響すると本誌は指摘している
  東芝は不正会計発覚から約10年間、経営再建を果たせなかったが、①日本航
 空は故・稲盛和夫のもと経営再建に取り組み、上場廃止からわずか2年7月で再
 上場した②日産自動車はカルロス・ゴーンのもと経営再建に取り組み、わずか1
 年で黒字転換した③大赤字に苦しんだ日立は川村隆などのもと選択と集中を進
 め、構造改革の目処をつけたことと比べると、圧倒的な危機感とスピード感と
 を持って改革を進められるかが、経営再建の成否を分けると本誌は指摘してい
 る。
  最近目立つMBO(経営陣が参加する買収)では、少数株式との利益相反が表面
 化するケースが目立ち、恋愛では「別れ際に本性が出る」というが、これは企
 業と株主の関係でも当てはまるとも本誌は指摘している。
  5月(17日時点)の日経平均株価は、多額の売買代金を伴い、4月末対比で1%
 上昇しているが、米国の主要株価指数(NYダウ:➕5.6%、ナスダック:5.7%)
  と独の主要株価指数(DAX:➕4.3%)と比べると、大きく見劣りして海外投資家
 による「消去法」としての買い付けは、一旦終わったような気がする。
  日経平均株価は4万円を境に一進一退しているが、NYダウは昨日4万ドルを
 達成し、株価時価総額(円換算)では日経平均株価と比べて約150倍になった。
  恋愛では「別れ際に本性が出る」というが、「不倫と浮気の違い」をネット
 で調べると、「不倫」は既婚者において配偶者以外との性的関係を結ぶこと、
 「浮気」は未婚者・既婚者におけるパートナー(交際相手)・配偶者以外の異性
 との関係を結ぶことであった。
  私の経験からすると、「不倫」は交際当時の条件の違い(既婚者と未婚者)、
 「浮気」は交際当時の条件が一緒(既婚者と既婚者)のように思う。
  「浮気」なら、お互いが割り切って付き合うことができ、別れる時もゴチャ
 ゴチャすることがあまりないが、「不倫」は、どうしても情が移りやすく、別
 れる時にゴチャゴチャすることが多いような気がする(私の知り合いは離婚する
 ことになった)。
  私の場合は、阪神・淡路大震災でお互いの仕事や生活が一変して自然消滅し
 たような気がするが、今思うに、運が「もういい加減にしなさい」と私を導い
 てくれたような気もする。
  今の私は、「宝物の孫」に会え、それなりのシニアライフを過ごせて、本当
 に私の『運』に感謝し、これからは『運』に全て任せることにしたい。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレと資格学習やnotoでの「頭」の筋トレ
 で「老いと闘える最後のチャンス」である私の70歳代を運に全てを任せ、ハッ
 キリした姿勢で過ごす一方、「宝物の孫」の世話をし、働きながら子育て(夫は
 単身赴任中)をする一人娘をサポートしていきたい。


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