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ひとりしばい公演を終えて

やっほ。初note書くよん。星歌だよん⭐️
えっとですね、12/2をもちまして、無事、ひとりしばい公演終了いたしました!!
報告遅くなってすまぬ。
いや〜〜楽しかったぁ!終わってから約1週間が経ちましたね。見に来てくれた皆さん本当にありがとう。おかげで全日満員御礼でした!凄い!✨

私はね、演劇とお笑いがしたくて岡山から東京に上京しました。
ワタナベコメディスクールという養成所に入学して、結果は所属ならず。マジかぁ〜と思いつつも、「え?でも好きなこと自由にできるんじゃね?」ってちょっと思ってたんですよね。フリー芸人だもの。フリーダムに活動して良いということだもの。だからさ、「え?演劇できるんじゃね?😀」とか浅はかな気持ちでワクワク。けどさ、女優として活動してるわけじゃないから、どこかの劇団から声がかかる訳でもないし、オーディションも受けてみたけど普通に落ちたし、まぁ無理かぁと。とりあえず色んな劇団のお手伝いや受付をしてフラフラしたり観劇したり、ぼんやりと「いつか演劇やりたいなぁ」と考えてました。そして高校時代同じ演劇部で活動してた難波由嵯となんとな〜く演劇の話をしてたら、1人芝居だったら私以外キャストいらないし、劇団みたいなの作らなくてもできるじゃん??って話になったのが事の発端。
私はやるなら絶対に鈴江俊郎さんの戯曲がやりたい!と思っていたので、鈴江さんの劇団に連絡し1人芝居台本を取り寄せたんですよね。その中にあったのがこの台本。すごく良い台本だなぁ〜と思いながら読んだのですが、35歳の関西弁のおじさんという設定を読んで、なんとなく「私じゃないかぁ」とか思ってたんですよね。
だけど、演出の由嵯が「星歌ちゃんはこの台本が合ってるよ」って。「設定は35歳だけど、11歳で死んでいるってことは心は少年のままってことだから星歌にピッタリだよ」って。確かに私、無邪気だもんね。少年みたいだもんね。よく喋るもんね。確かに。へへへ。関西弁は相方の飯谷くんにでもレクチャーしてもらえばいっか〜とか軽い気持ちでGOサイン。

そしてこの台本、何よりストーリーがすごく良かった。ざっくり言うと、11歳の時、いじめが原因で自殺してしまった関西弁のおっさんが、昔自分をいじめていた友達の元へ幽霊となって出て、自分の思いを話していく。もうこれだけで切ねぇ。11歳で死んでしまって周りに変化があったのか、死んでどう思ったのかを冗談を混じえながら話していく。幽霊となって過ごしてみた結果は、周りは特に何も変わらなかったし死んでも存在意義を見いだせなかった。というもの。

私ね、この主人公の矢野くんを演じるにあたって、ネットに載ってる、いじめの体験談の記事をいくつか読んだのよね。どの記事を読んでも総じてみんな書いていたことは「いじめた側はいじめていたことを全く覚えていない」ってことでした。それが1番悲しくて腹立たしいと。矢野くんもきっとそうだと思った。矢野くんにとって1番辛かったこと、やるせなかったことはきっと、自分の存在が誰の心にも深く残っていない、ということだったんだろうなぁと。
自分を自殺に追い込むまでいじめていた友達は全く自分のことを覚えておらず、バチが当たる訳でもなくて苦しみもせず、のほほんと生活していき、両親は悲しくなるから矢野くんを思い出したくないという理由ですぐ家を引っ越していって………

悲しすぎる。毎日毎日この台本をやる度に矢野くんの存在が切なくて仕方なかった。何度も何度も書かれている「僕ってなに?」というセリフ、本当に口に出す度に胸が痛かった。そんな切なくて苦しくて愛おしいキャラだからこそ私が成仏させてあげないと、と思った。そんな気持ちで演じた。
この台本は、作者の鈴江さんがいじめられっ子だった時の傷が癒えなかった心を形にした作品、と聞いていたので、矢野くんの気持ちはもちろん、鈴江さんの気持ちも成仏させよう。という気持ちで演じた。だから、矢野くんを演じているのに鈴江さんを演じているような、どこか不思議な気分だった。こんな気持ちでするの初めてだったな。笑

公演後、お客さんの感想用紙に「矢野くんに生きていてほしかった」と書かれていたのがあって、泣きそうになってしまった。本当にその通りだと思った。生きててほしかった、矢野くんに。矢野くんのような思いをして死んでしまったいじめられっ子全員にそう思った。

観てくれたたくさんの人から感動した!と言って貰えて嬉しかった。みんなからの感想用紙も読んだ!鈴江さんのメッセージ、私たちの想いが少しでもお客さんに届いたんだなと思って、本当に嬉しかった。やったかいがあったなと思った。
男女の壁、年齢の壁、方言の壁、生死の壁を超えてでも演じていて楽しかった矢野くん。素晴らしい出会いだったな。ほんと、これだから演劇は辞められないよね。
またきっと、来年も演劇公演やるかも。そしたらみんな観に来て欲しいな。台本はまた違うものをやると思うけど、次はさらにグレードアップして出来たらいいな。
そしてまた由嵯の演出で出来たらいいな。

今回の公演を経て、改めて自分は演劇がめちゃくちゃ好きなんだなと思わせられた。うん。だからもし、何か演劇的なことやるってなったら声掛けて欲しい。なんか大きなこと、したいなぁ。またぼんやり。でも、行動力はある方なんだと自信がついた。うん。やっぱやって良かった。へへん。

そろそろ終わりにしますか。
また、思うことがあれば書くかも。
体に気をつけてくれよな。ほな。ばいちゃ🍵

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