【雑記】見た目以外もヴァリスが好きなので理由を考える

ちょっと前にこんなことを書いた。

紅蓮から漆黒に入り、まだ中盤ではあるもののさらに「ヴァリスというキャラクターは好きだな」と思うようになってきている。
いったいどうしてそう思うのか?なんでそう感じるのか?
これまではあまり魅力を感じなかったタイプなので、整理してみようと思う。

ヴァリス・ゾス・ガルヴァスが気になりすぎる

さてヴァリスはこんなキャラクターだ。

まず彼はガレマール帝国の国父ソル・ゾス・ガルヴァスの長男の息子、つまり孫だ。長男が早くに亡くなったこともあって、その後父の弟であるティトゥスとの壮絶な帝位争いが発生。
その争いに勝利し、第七星暦ストーリーのタイミングで2代目のガレマール皇帝に即位する。
ちなみに皇帝になるより以前は、軍人としてキャリアも積んでいたらしい。

こうやって経歴を並べてみると、彼のこれまでの人生も一緒に見えてくる。
なんかもう、めちゃくちゃストレス多そうな人生だ…傍から見ているだけだけなのに疲れてしまう人生が想像できる。

たとえば軍人としてキャリアを積めば、むろんソルと比較されるだろう。
また帝位を直系男児、それも長男の長男であるヴァリスにと明言しなかったところにも悪意を感じる(この場合、わざとガレマール国内に火種を作るためだろうが)。
恐らくこれ以外にも、ヴァリスの人生は挫折とともにあったのではないかと思える。

懸命に祖父に認められようと努力をした果てに、こんな目に遭わせられるなんて……と思ったから、初登場時のカットシーンでは棺につばを吐きかけたり、ソル帝が愛する芸術活動を禁止したりするといった方向で発露している。

ヴァリス:成功体験のなさそうな皇帝陛下

一事が万事、ヴァリスの人生の陰にはソル帝が付きまとう。
そうしてソル帝の求めるレベルに彼は到達できていなかったのだろう。愛されることを求めて努力したのに、そういう方向性に応えられている感じはない。
だからゼノスに対してもたんぱくだ。そういう親子関係しか彼は知らないから、ゼノスに大した興味も抱けない。
それは、彼自身がそういう扱いを受け続けてきたからだと考えた方が納得できる。

彼は愛情に飢えていて、自分のことを認めてほしいという自己顕示欲におぼれている。だから危険なものだといわれ、一度破棄された黒薔薇を執念深く復活させるのだ。

それは、彼が黒薔薇を使えばエオルゼアとの戦争を終結に導くことができる=一定の評価を得られると考えているからに他ならない。
重要なのは、自分が評価をされることだ。だから黒薔薇を実際に使うかどうか、私はかなり怪しいなと思っている。

黒薔薇の効能をちらつかせ、その結果戦争が終わるならば優位に話を進めることができる。またもしも屈服しないなら、武力で押しつぶして黒薔薇を使えばいい。
いずれにしてもヴァリスの手には「エオルゼア同盟軍との戦争に勝った皇帝陛下」という箔が付く。それはソル帝がなしえなかったことでもある。

ヴァリスが一番人間臭いってガルヴァス家やばすぎだろ

ということで、実にざっくりとヴァリスのことを考えてみても一番人間臭いのが今のところヴァリスなのが、ガルヴァス家のやばさを物語っているな~~なんて思ってしまう。

エメトセルクは自分のひ孫があんなになっていることをどう思っているのだろう?孫のことは割合どうでもいいと思っていそうなので、まあどうでもいいのかもしれない。
自分と結婚した奥さんや、生まれた長男なんて、どうでもいいとか思っていたのかもなと思うし。

ゼノスはゼノスで、自分が求める一瞬の熱に浮かされることが至上なので、そのほかのことはどうでもいい。

この3人に毎日毎食カレーを出したら、ゼノスは全然文句を言わなそうだし、エメトセルクは文句を言っても毎食食べそうだが、ヴァリスだけは文句を言った挙句自分で料理してそこそこのものを出してきそうだ。

漠然としたイメージではあるが、一番話が通じそうなのもヴァリスだ。
そういう意味でもめちゃくちゃ苦労していそうなので、なおさら目が離せないのだなぁと思う。
また彼は話が通じそうで通じないが、それも「彼自身が自分の評価=愛を求めているのではないか」と考えるとなんとも気の毒になってしまう。巻き込まれるこっちの身にもなってほしいけれど、一番この一族の中で人間らしいからこそなのではないか。

現状、ガレマール帝国の状況はときおりカットシーンで挟まれるばかり。
戦況としては膠着状態に陥っている。ゼノスはアシエンに肉体を乗っ取られた状態で、ヴァリスとともに戦いを進めているが、ガイウス率いるレジスタンスの活動も活発化、黒薔薇の生産を進めながらもヴァリス自身は自らの思惑で行動をしようとしている。

これまでのことを踏まえて考えると、このヴァリスの選択が彼の首を絞めることにならないかひたすら不安だ。

ヴァリスは自身の息子ゼノスをこう評している。

どの道、奴は皇帝の器ではなかった。
あれは己の快楽を求めすぎる

私はこのセリフをこんな風な意味だと解釈した。

ゼノスが死んでくれて安心した。
ゼノスは自分の快楽のためならば、私を殺すことも厭わなかったはずだから。

これの答え合わせが、たぶん漆黒が暁月で起こると思う。
これが正解かはわからない。だがこれが正解にならなければいいな、と思う。
いずれにせよゼノスの魂が健全である限り、彼はあまり長生きできないだろうが。

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