【雑記】ヴァリスの造形が好きだ

ゼノスの父ヴァリスというキャラクターの造形が、見た目についてはかなり好きだ。
一体どうして好きなんだろう?ちょっと考えてみた。

理由1:歩んできた人生がぼんやり分かる顔立ちが好き

まずヴァリスは「ああ~こういう人生歩んできたんだろうな~」が分かる顔で好きだ。

ぶっちゃけ遠くから見るとものすごくバランスの悪いガレマール風の鎧を着こんだ彼は、周囲よりも一回り大きな体のせいもあってかなりのインパクトがある。声優が中田譲治さんなのでなおさらだ。中田さんの演技も相まって、強大な帝国を統べる皇帝としての威厳をより感じる。

怖い顔だ~

近づいてみると、釣りあがった眉、彫りが深いために暗い目元でぎらりとする金色の瞳、固く引き結ばれた唇。さらには斜めに走る左目の傷あと。がっちりとした顎に太い筋が通った頑強そうな鼻。
めっちゃくちゃストレスがかかった生活してそうな顔をしていてニヤニヤが止まらない。

こんな顔立ちなのにきちんと手入れされていそうなプラチナブロンドのロングヘアが、きちんと編み込まれたアレンジがされているところもポイントが高い。前髪にはちょっと遊び毛もあるおしゃれさんなのだ。
休日には多分、きちんと髪をまとめて眼鏡でもかけて読書してそうな感じがしてすごくいい。イケオジじゃん?好きだ。

顔に残った傷を見れば、彼が戦場の前線に立っていたことが容易に想像できることも良い。あるいは、権力闘争のせいで暗殺未遂にあい、その際残った傷かもしれない。
いずれにしても、身を置く環境がかなり過酷であったことが想像できる。

理由2:意外とちゃんとしたおじさんがいない、FF14NPC事情

FF14って、なぜか50代以降急速におじいちゃんになっていく。故にちゃんとおじさんしているNPCは貴重だと思う点でも好きだ。おじさんっぽいけどおじさんとはいいがたいNPCが多いFF14において、年齢的にもルックス的にも明確におじさんであるところも良い。

頻繁に登場するシドなんて、あんなに立派なおひげがあるのに34歳だ。ネロも同い年。ちょっとおじさんには遠い気がする。まだお兄さんの範疇と言えなくもない。
ラウバーンやイルベルドが40代なので、ここからは明確におじさんと言っていいだろう。ところがせっかく50代であるガイウスはお顔が出ていないし…
ということで46歳のおじさん枠にガッチガチに食い込み、大御所声優の渋い声帯を備え、苦労しまくったのが顔に出ているヴァリスはめちゃくちゃちゃんとおじさんしてて好きなのだ。

脱線したので話を彼の顔立ちに戻す。
ここまでは蒼天の時点で感じていた好きなところだ。

理由3:息子の登場で、これまで以上に若い頃が想像できていい

ヴァリスの眉は、常に何かをにらむような視線のせいで癖がついた風に思えるし、ストレスのせいで歯ぎしりした結果口周りの筋肉が発達している。幅の広い顎もそのせいだろう。
ぱっと見ただけでも彼が一筋縄ではいかない人物であり、かなりの苦労を重ねたのではないかと想像できるデザインとなっている。

比較対象の息子。眉毛の薄さも似てたわ。

さらに紅蓮で登場した息子ゼノスと比べてみると、顔のパーツがかなり似ている。特に鼻の形がそっくりで見るたび笑える。
だが常にうっすら笑みを浮かべるゼノスに比べ、ヴァリスは常に口角が下がっていて、すっかり癖が付いてしまっている。つまり若い頃はもうちょっとゼノスに似た、笑みを浮かべることもできる顔だった可能性があるのだ。

私がときどきtwitterで「さぞお若いころモテモテだっただろうな」とヴァリスを指して呟くのはこういうところにある。

私が想像する若いころのヴァリスは、多分ゼノスよりもっとモテただろうと思えるのだ。

ゼノスは長い髪をぞんざいに扱っているが、ヴァリスは丁寧に編み込んできちんとセットしている。若いころから恐らくずっとこういうスタイルだったはずだ。額につけた第三の目を強調するアクセサリーを見ても(少なくとも彼レベルになれば自分で選択して身に着けると思うので)、こうした細かなファッションを見るとかなり自分の容姿に気を使っていることが感じられる。

こういう気づかいは年を取って突然身につくものではない。
他人からどう見られているかを理解し、そのために構築した容姿だろう。

顔も今よりはもう少し穏やかな顔で、眼光も鋭くはなかった。顔のしわもないだろうし、左目の傷もないころなら、ぐっと下がった口角も少しばかり引き結ばれた程度のだったはずだ。

ということで想像してもらえれば分かる通りなかなか美男子だったと思うし、彼の「次期皇帝候補」という地位の高さを差っ引いてもかなりモテたと思うし、ゼノスよりコミュニケーションも容易だったはずだ。たとえパーティーで壁の花を気取っても、周囲に人が絶えなかったと思える。
ゼノスはパーティーそのものに顔を出すところが想像できないし、面倒くさい時は黙って会場から消えていそうだ。ヴァリスのほうがまだ社交性が存在しそうに思えるし、面倒くさくても立ち話くらいは付き合ってくれる感じがする(ただし話は聞いていないと思う)。

あとレグラ・ヴァン・ヒュドルスとは古くからの友人らしいので、薄くて高い本もいっぱい出てそうな気がする(不敬すぎる)。
なので今後も「若いころのヴァリスは多分モテたよな」という話はいっぱいこすっていくつもり。

理由4:そもそもでかい人が好き

それからヴァリス、ゼノスともに周囲の人々よりも大きな体をしているところも好きだ。
ひょろひょろっとしたエレゼン体形ではなく、がっちりとした筋肉の詰まった体だと想像できる。だがルガディンとはまた違う、もっとヒューランに近いシルエットなところが最強に好きだ。
あれだけの鎧を着こなせるのだから、相当鍛えられた体だろう。
背が高く、かつ分厚い、アメリカンフットボール選手でいうオフェンスタックルのようなデカさと圧倒的フィジカルを持っているところがたまらなくいい。

私が勢いをつけてタックルしても、揺らがなそうなところがすごーく良いのだ。

キャラクターの過去をにおわせるデザインがすごい

とはいえ、今のヴァリスのルックスもけして嫌いじゃない。
彼自身の苦労が刻まれた顔立ちであり、ヴァリスが今の地位を勝ち取るまでの歴史が刻まれた顔をしている。
初めて登場した時、自らの祖父の棺に唾を吐くのが印象的だったが、そういう行動を取るくらい苦労をさせられたんだろうなと納得できる顔をしているように思うのだ。

ヴァリスの過去を私はなんにも知らない。知らないのに、苦労してきたのだろうと察せてしまう。
そういう説得力のあるデザインをしているところが、総合的に見てヴァリスのデザインが好きな理由だ。
内面はほとんど分からないので、これから知って「うーんいまいち」となるかもしれないし「いやもっと掘り下げろよ!」となるかもしれない。

だからこれから掘り下げがあるなら楽しみだな~と思うし、どう考えてもゼノスと良好な親子関係を築けていないところが「ぽいな~」とも思う。
この親子のことを考えていると日が暮れる。
姿も形も出てこないヴァリスの妻のことも気になる。設定を全部浴びたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?