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結論

◎ コラソンビート
○ マスクオールウィン
▲ アトロルーベンス


予想ポイント

①ダリア賞のラップ傾向
②各馬の能力比較

①ダリア賞のラップ傾向

ダリア賞は不利が起こりにくい大箱コースで直線の長い新潟競馬場で行われるということもあり、ラップの特徴がつかみやすいレースになっています。
つまり、
ラップへの適性が結果に直結しやすいレースであると考えられます。

ダリア賞の過去5年ラップの平均を示したのが以下のグラフです。縦軸は1Fごとのラップタイムを示していて、上に行くほど遅いタイム、下に行くほど早いタイムになっています。

ダリア賞 過去5年分の平均ラップ

平均ラップを数字で見ると、以下のようになっています。

前半3F(600m) 35.1秒
後半5F(600m) 35.0秒

ここに出てくる馬はこの後に開催される新潟2歳Sに出てくるメンバーからレベルが一段落ちるということもあり、ラップ的なレベルも少し下になる傾向があります。

基本的に前後半イーブンなペースとなり、前半の追走力、後半のスピード勝負についていけるスピードの両方が求められるレースです。
大きな特徴としては、1200mを走った馬が多く出走してくるレースということもあり、前半ペースがゆるくなりやすい新馬戦のペースよりも早いペースで前半が流れるということが挙げられます。
実際に、過去の馬券圏内に来た馬をみると、過去5年で
15頭中9頭(60%)が前走1200mを勝った馬でした。

よって、
・前半が早くなる1200mで強さを見せた馬
・後半スピード勝負となったレースで強さを見せた馬

を狙い目とします。


②各馬の能力比較

まずは1200mを走ってきた馬の取捨を考えます。
前走1200m組の中でダリア賞の平均ラップである35.1秒より早いペースで走った馬はマスクオールウィン1頭のみでした。勝ち時計からレベルを考えてもマスクオールウィンが勝ったレースが一番レベルが高いため1200m組の中では抜けた存在だと考えます。
他の馬の上昇も考えにくいため、素直に1200m組ではこの馬のみを買い目に入れます。

続いて1400m組であるジュントネフとアトロルーベンスについて。
ジュントネフは前走中京1400mを勝っていますが勝ち時計的・ラップ的に特筆すべき点のないレースでした。
前半が少し早めのペースを経験できているものの、後半2Fが減速のラップであり脚が止まっているように見えました。
重馬場とはいえ止まりすぎな印象を受けたので他の馬との比較で評価を落としています。
アトロルーベンスは前走阪神1400m新馬戦を勝利しています。このレースは前半がスローとなった代わりに後半のスピード持続力が求められたややハイレベル戦だったとみています。特に阪神の坂がありながら11.4-11.1の加速ラップは素晴らしいです。ラスト1F 11.1は過去の2歳阪神芝1400mで行われたレースでは最速のものでした。ここでは能力上位で評価したいと思います。

最後に前走1600m組について。これはコラソンビートのみが該当します。
前走の勝ち時計1:34.6はこの時期の2歳馬にしては優秀な数字でした。ラスト1Fがかなり減速しているとはいえ、鞭をほぼ使わずに逃げての数字なので問題はないとみています。なによりこの馬については新馬戦の3着が歴代でも類を見ないハイレベルレースでのものなので価値が高いです。ボンドガールが勝った新馬戦の後半5F 57.5という数字はグランアレグリアより早い歴代1位の数字でした。コラソンビートも33.3の上りを使えており、後半のスピード勝負に関しては重賞を勝てるレベルだと考えています。ほかの馬と異なり重賞レベルまで評価したこの馬を本命とします。


各馬の短評(ピックアップ馬のみ)

8. コラソンビート

◎ 本命
新馬戦が重賞級。後半ラップは歴代最高レベルであり33.3の脚を使ったこの馬は重賞を勝てるレベルだと判断しました。未勝利戦も1400m時点でのラップがほぼダリア賞平均レベルまで走れており明らかに抜けた存在だと思います。2着以内は固いとみて評価します。

7. マスクオールウィン

○ 対抗
コラソンビートとは差がありましたが新馬戦は上位三頭の次に強い競馬でした。未勝利戦も2着馬とは僅差ではあるが勝ち時計は非常に早く、これまでの福島芝1200m 2歳戦で最速でした。前半のスピードで後半粘りこめればここでも上位に来れると考えます。


5. アトロルーベンス

▲ 単穴
新馬戦の11.4-11.1の加速ラップは素晴らしいです。前述していますがラスト1F 11.1は過去の2歳阪神芝1400mで行われたレースでは最速です。同じように阪神芝1400m新馬戦で加速ラップを記録して勝ち上がった2021年のタガノフィナーレはダリア賞で3着だったことからも、ここでは通用するはずです。



最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさんによってよいダリア賞となりますように!

おず




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