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大正生まれの祖父の使命感とは017

私は昭和の生まれで、祖父母は大正生まれでした。

母は9人姉弟で、うち7人は女の子。祖父はその7人の娘たちを無事嫁に出すことを使命としていました。

もちろん、自身のお眼鏡にかなった婿を自ら探してきて、お見合いをさせ、大概は有無を言わせず、嫁がせるという具合です。

それでも、姉妹の中には母のように反抗する者がいたり、
下に行くほど時代は変わり、それにつれ祖父の熱量も下がっていったのですが、大抵は祖父の想いが達成されました。

そんな祖父の口癖は「女の子は、道端に捨てられた粗大ごみと一緒、誰かが気に入って拾って行ってくれるといいが、そうでなければそのまま捨て置かれる。」だったそうです。(こわっ😱)

今聞くとびっくりの価値観ですが、祖父は女の子の幸せは結婚することにあり、7人もの娘たちが売れ残ったら、それこそ大変と考えていたのでしょう。

そんな環境の中で育った母でしたが、都会のデパートで働いたり、流行りのファッションやパーマに手を出したりと父親に小さな反抗をしたと聞いています。(母ちゃんかっけー!)

それでもまだまだ、私の小さい頃は男尊女卑の考え方が残っており、男の子はこうあるべき、女の子はこうあるべきといったルールを母から沢山しつけられました。

たとえば、今思い出されるだけでも
・お風呂は男の人から先に入る。
・ご飯をよそうのも家長(変換もすぐにはでてこない言葉ですね💦)から。
・父親はおかずが一品多い(おさしみなど・・・笑)
・女の子が新聞を広げて(えらそうな態度ということかな?)読むものではない。
・女の子が四大など出たら嫁の貰い手がいない。
などなど

今では笑い話のようですが、私は当時そのような価値観に疑問も持たずに、育ってきました。

この話を二十代の娘にすると、信じられないという顔をしますが、私が育った時代には、そのような価値観も特別では無かったとように思います。

普段、若い方の支援をしていると、親の価値観をそのまま受け継いでいるなぁと感じることがあります。

「それって、あなたの考え?」と質問して初めて、「?」と考え始めます。

無意識のうちに親の価値観を受け継いでしまっているのですね。

親である私も無意識に子どもに自分の価値観を押し付けてしまう事があります。(気をつけなくっちゃ😅)

親子どちらも、それに気づく事が大切だと思います。

その価値観をそのまま取り入れようと思えばそれはそれで良し👌
実は私はそうは思わないと思えば、自分の価値観を築けばいい。

子ども達が大人になると、親子で価値観の違いを愉しむ余裕もでてきます😊

令和の常識もいずれ笑える時代が来るのでしょうね。

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