人生の割引

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家が貧乏だったから
片親だったから
毒親だったから

などの理由で自分の今の人生が不本意だと愚痴っている人をたまに見かける

私はそういう人に言いたい

言い訳があってよかったね
と

でもほんとはそんなの言い訳にならない
だって片親でも自分で人生を切り開いて楽しく幸せに暮らしている人だっているんだから

愚痴る人ははじめからたいした努力もせずにうまく行っていない人生の言い訳として境遇をあげる
聞かされた相手は
あ、そうなんだ。じゃあしょうがないね（お気の毒様）
と同情する

本当にそれでいいのか？
五体満足で、まともな両親がいて、そこそこ良い暮らしができている人よりも何割か風当りが弱いだけ
そんな割引されているような人生で

かく言う
自分もそんな割引して欲しい時期があった
ある悲しい出来事が起こった後の数年間、自暴自棄で人様に言えないような暮らしをしていた。
あんなに悲しいことがあってこの先の人生暗闇なんだからしょうがないじゃん？と、それを印籠のように好き勝手生きていた。
そんなある日、同じ悲しみを味わったであろう人物と悲しみを共有しようと話しているとその人は私の考えとは真逆だった。

あんなに悲しいことがあったんだからもうこの先の人生はいいことしかないと思っている言われたのだ。
私は地獄だと思っていたこの先がその人はまるで楽園のように思っていることを知って衝撃を受けた。
そこからだんだんと目が覚めて今に至り、一応まっとうな人生を歩んでいる。

経験者なので割引されたい人の気持ちはすごくわかる。なんの努力もしていないと言ったがきっとその人なりには努力していると思うし。それで思い通りにならない人生を何かのせいにしたいのもわかる。
しかし、誰かのせいにしても何にも変わらないし、なにより人生が楽しくなることは決してないということに早く気付いてほしい。

ちなみに今、私の心にその悲しみはない。
きっとその悲しみは強メンタルの糧になったんだと今は思う。