映画の後で~世界はまがまがしいもので出来ている~
映画「四月になれば彼女は」を観た。
理由は単純。主題歌を歌っている藤井風くんの大ファンだから。
薄ぼんやりで柔らかい感じの映像。最後に主題歌「満ちてゆく」が流れると、なんだか瞑想しているように体と頭がフワフワしてきた。
映画館を出ると、途端にまぶしいくらいの明るさ。
ショッピングモールの照明だ。まぶしすぎて痛い、目が痛い。
店に飾られているたくさんの物、物…目に飛び込んでくるすべての色がまがまがしく毒々しく感じて目が痛い。
さっきまでの世界は何だったんだ。
いつも見ているものが映画を間に挟むだけで全く違うものに感じられるなんて。色や音がこんなにも騒々しいなんて。
うすぼんやりした夜道を歩きながら帰る。
静けさと騒々しさの両方を感じながら、フワフワと進む。
家に帰ると照明がまた眩しい。調光していちばんやさしい光にする。
今日、感じた日常生活での不思議体験。これを体験するために、また映画を見に行きたいな、と思った。
毎日こんなフワフワ頭だと何にもできないけど、時々はいいかな。
どこにも力が入ってなくて楽ちん。
みんなのフワフワはどんなことでスイッチが入るんだろうと、ふと思った。
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