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時折最高:061 Creedence Clearwater Revival ~ Born On The Bayou (1969)

しばらく休載していた「時折最高」シリーズ、久しぶりの投稿です。

昔からそうなのですが周期的に音楽と読書とで情熱が冷めたり燃え上がったりが切り替わるのですよね。音楽を聴いて感動する時期と、何も感じない時期が交互に来るというか・・・。

さて、久々の今回は、かなり有名で、ロックファンなら知っている方が多いだろうと思われる曲ですが、この曲、好きなんですよね。

Creedence Clearwater Revivalの活躍した期間は、1967年から1972年と4~5年程です。人気絶頂だったのは69年から71年くらいなので、かなり短期間にヒットを連発しアルバムをリリースしました。

有名な曲としては、「Proud Mary」と「Have You Ever Seen The Rain?」じゃないかと思います。どちらもいい曲ですよね。

ただ長年繰り返し聞いてきて、1曲選ぶならこの「Born On The Bayou」か「Green River」か「Bad Moon Rising」かなあ、というのが私の好みです。

この中でも一番「Born On The Bayou」に、いわゆる”魔法”を感じるんですよね。曲そのもの、サウンド、雰囲気、そして強烈なボーカル。ちょっと不穏な雰囲気と、なぜここまでシャウトするの?!、という歌声。ポップスにはなり得ないだろう曲。抑制されたリズム。南部湿地での子供時代の記憶。そこに帰りたく思う彼の現在は?
そんな風に、聞くたびに色々思いを馳せていて、飽きることがないです。

CCRは全アルバムを聴いていますが、正直「Mardi Gras」は面白く感じません。「Pendulum」も物足りないです。他は楽しめますが、やはり2枚目の「Bayou Country」と「Green River」が一番飽きません。

CCRって、よくあるブルースのコード進行、ロックンロールのコード進行の曲も結構多いです。カントリーっぽい曲もあります。でも「Born On The Bayou」ってそうしたいかにもロックンロール、って曲とは違うんですよね。

人気曲だと思われる「Proud Mary」と「Have You Ever Seen The Rain?」だと、アレンジを変えたカバーヴァージョンなんかも多いですけれど、Born On The Bayou」はこのサウンド・音響で、このギターの音色で、このドラムスのたたみかけ方で、この声で、この歌い方で、このテンポでないと、どうしようもなく別物になってしまうという気がします。

スタジオバージョンとほぼ同じように演奏しているはずのライブでは、全体の音像が違うだけで、あのスタジオバージョンの不穏で魅力的な雰囲気がなくなります。

そんなことを思いつつ改めて考えてみても、この曲に似ているロックの曲って、あんまり思いつきません。CCR自身も、この曲に似たレパートリーはあんまりないような気がします。

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