時折最高:024 Tonio K. - One Big (Happy) Family (1980)
Tonio K.はアメリカのシンガー・ソングライター。本名はSteven Michael Krikorian。2ndアルバムの冒頭を飾るこの1曲はなかなかの暴走振りを見せてくれる大興奮のナンバー。
Tonio K.名義でのアルバム発表は1978年。この時日本でも発売された。邦題「食物連鎖」。雑誌の広告を見て、妙に印象に残るジャケットとタイトルだった。
Wikipediaによれば、60年代からミュージシャンとして活動していたようだ。
Tonio K.という芸名は、Krikorianという本名の頭文字でもあるが、カフカやトーマス・マンに倣って、という面もあったらしい。
実際聴いてみて、私が連想したのもグレアム・パーカーだったかな。
それでも!、中古で存在も知らなかった2nd "Amerika (Cars, Guitars and Teenage Violence)"を入手し、1曲目を聴いた時は頭が沸騰するような衝撃を受けた。
この1曲でTonio K.に関してはすっかり高評価ミュージシャンとして扱うことにして、以後も見かければ購入していたが、80年代後半以降は、日本の中古盤市場ではあまり見なくなってしまった。現在では少なくとも6枚はアルバムが配信に乗っているし、12インチで出た"La Bomba"が抜けているくらいで、初期の一番威勢が良かったアルバムはあるから、まあよしとしよう。リッチー・ヴァレンスの"La Bamba"をもじって爆弾の歌にしたものだったけど。
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