見出し画像

Kindle Unlimitedで今なら読める 2023.05-14 洋書ミステリシリーズもの

先日、洋書を眺めていて、古めのミステリを発見しました。

それと前後して、日本でも訳書が出ているミステリ関係とか、その周辺で見つけたちょっと面白そうなシリーズなどをいくつか記録しておきます。

The Adventures of Solar Pons August Derleth他

シリーズ化されておらず、また書名にシリーズ名が入っているのも不十分ですが、検索結果を見る限り15冊はあるようです。

翻訳書は以下。

ソーラー・ポンズの事件簿 (創元推理文庫) 文庫 – 1979/7/29 オーガスト・ダーレス (著), 吉田 誠一 (翻訳)

Kindle版は出ていないようです。
創元推理文庫のこの表紙デザインは、「シャーロック・ホームズのライバルたち」と銘打って出ていたシリーズです。名探偵ものという新ジャンルに多くの作家が挑戦しました。

The Inspector Appleby Mysteries (全15巻) Michael Innes (Author)

マイクル・イネスのアプルビィものですね。15冊にもなるほどあるとは知りませんでした。

アプルビイの事件簿 (創元推理文庫 シャーロック・ホームズのライヴァルたち) 文庫 – 1978/12/1 マイケル・イネス (著), 大久保 康雄 (翻訳)

「アプルビィ」「アップルビイ」など邦題にはゆらぎがあります。

15冊のシリーズは長編も含まれているようで、次のようなタイトルが含まれていました。

Hamlet, Revenge!: A Classic Summertime Country House Mystery (The Inspector Appleby Mysteries Book 2) (English Edition) Kindle版 英語版 Michael Innes (著)

ハムレット復讐せよ 世界探偵小説全集(16) 単行本 – 1997/6/1 マイクル イネス (著), Michael Innes (原名), 滝口 達也 (翻訳)

英国有数の貴族ホートン公爵の大邸宅で、名士を集めて行われた「ハムレット」の上演中、突如響きわたった一発の銃声。垂幕の陰で倒れていたのは、ポローニアス役の英国大法官だった。事件直前、繰り返されていた謎めいた予告状と、国家機密を狙うスパイの黒い影、そして、いずれもひとくせありげなゲストたち。首相直々の要請により現場に急行したスコットランドヤードのアプルビイ警部だが、その目の前で第二の犠牲者が…。英国本格黄金時代を代表する名作。

Stop Press (The Inspector Appleby Mysteries Book 4) (English Edition) Kindle版 英語版 Michael Innes (著)

ストップ・プレス 世界探偵小説全集 (38) 単行本 – 2005/10/1 マイクル・イネス (著), 富塚 由美 (翻訳)

犯罪者ヒーロー〈スパイダー〉生誕20周年を記念して、人気探偵作家エリオットの屋敷ラスト・ホールで開かれたパーティの最中、あたかも〈スパイダー〉が本の中から抜け出したかの如き怪事件が頻発、ついにはエリオットが構想中のプロットとそっくりの事件が発生する。奇人変人揃いのパーティの面々が右往左往するなか、犯人も、動機も、犠牲者さえも一向につかめぬまま、大団円に向かって物語は進んでいく。全篇が壮大なプラクティカル・ジョークともいうべきイネス畢生の大作。

国書刊行会の探偵小説全集に含まれるような作品が、原書なら読み放題というのはなかなか嬉しいものではないでしょうか。

The Inspector Felix Mysteries (全13巻) R. A. Bentley (著)

これは知らない作家ですが、割と古典的なフーダニットのお作法に基づいて書いたシリーズのようです。

Maternal Instincts Mysteries (全4巻) Diana Orgain (Author)

合本版が4冊で、含まれるのはシリーズ12冊のようです。
タイトルどおり、お母さんが母親ならではの直感で事件を解決するというもののようです。

母親ものとしてはジェームズ・ヤッフェの「ママは何でも知っている」を思い出します。

ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ文庫) Kindle版 ジェイムズ ヤッフェ (著), 小尾 芙佐 (翻訳)

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。ママは"簡単な質問"をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。用いるのは世間一般の常識、人間心理を見抜く目、豊富な人生経験のみ。安楽椅子探偵ものの最高峰と称される〈ブロンクスのママ〉シリーズ、傑作短篇8篇を収録。

このシリーズのいくつかを、古本で買った70年代のミステリ・マガジンで読んで大好きになりましたね。現在では安楽椅子探偵の最高峰とも言われるくらいに評価が固まったようで嬉しい限りです。

創元からは長編も出ています。

ママ、手紙を書く (創元推理文庫) 文庫 – 1997/1/1 ジェームズ ヤッフェ (著), James Yaffe (原名), 神納 照子 (翻訳)

ママのクリスマス (創元推理文庫) 文庫 – 1997/4/1 ジェームズ・ヤッフェ (著), 神納 照子 (翻訳)

ママは眠りを殺す (創元推理文庫) 文庫 – 1997/11/1 ジェームズ・ヤッフェ (著), 神納 照子 (翻訳)

ママ、嘘を見抜く (創元推理文庫) 文庫 – 2000/11/1 ジェームズ ヤッフェ (著), James Yaffe (原名), 神納 照子 (翻訳)

The Samantha True Mysteries (全6巻) Kristi Rose (Author)

見つけたばかりなので、面白いかどうか不明です。
シリーズ1冊目のタイトルが「One Hit Wonder」というのに目が留まって。
音楽界では「一発屋」を意味するんですよね。ヒット1曲で、あとは売れなかったような。

法医学写真家の女性を主人公としたシリーズのようですが、宣伝文句だとしても、以下の紹介文が気になりました。

Warning: May cause spontaneous laughter. This mystery offers witty banter, characters you'll want to be friends with, and is a perfect escape to the Pacific Northwest. Laughing out loud in public may cause curious glances from strangers.

警告:自然発生的な笑いを引き起こす可能性があります。このミステリーは、ウィットに富んだ会話、友達になりたくなるようなキャラクター、そしてパシフィック・ノースウエストへの完璧な逃避行を提供します。人前で大笑いすると、見知らぬ人から好奇の目で見られるかもしれません。

本当に笑えるなら、ちょっと読んでみようか、という気にさせられました。
まあ宣伝文句ではあるのですが・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?