Kindle Unlimitedで今なら読める 2023.05-13 British Library Crime Classics ~ 英古典ミステリ
なんとなく洋書をブラウズしていたら、Earl Stanley Gardnerのペリー・メイスンシリーズを見かけました。弁護士ペリー・メイスンを主人公としたシリーズは82冊あるんですよ。翻訳もハヤカワのポケミスと文庫で出ていました。他の出版社からも出ていましたね。
それでふと気になって、往年のミステリ作家の名前をいろいろ検索している内に、これが出てきました。
Dr. Poggioli: Criminologist (The Lost Classics Book 14) (English Edition) T.S. Stribling
以下の本の作者です。
カリブ諸島の手がかり 世界探偵小説全集 (15) 単行本 – 1997/5/1 T.S. ストリブリング (著), T.S. Stribling (原名), 倉阪 鬼一郎 (翻訳)
文庫も出ていたのですが、品切れみたいですね。
このポジオリ教授シリーズの、別の短編集が読み放題に入っているのです。
そこで気になったのが”(The Lost Classics Book 14)”という但し書き。そういう叢書があるなら、他にも貴重な古典ミステリがあるのでは??? これは少なくとも14冊目なのでしょうし。
しかしまあ、「The Lost Classics Book」で検索しても、単語が一般的過ぎるのか全然絞れません。じゃあ14巻以外はどうなんだ?、と数字を決め打ちしても出てきません。出版社もAmazonになっていて絞れないし・・・。
ただ他の叢書を見つけました。それが今日ご紹介する「British Library Crime Classics」です。
見つけた中では80番台のものがありますので、結構なタイトルが出ているようです。ただ番号が付いていないものもあり、またシリーズ化されていないので、全貌はすぐには掴めませんでした。全てが読み放題対象ではありませんが、50冊程度は読み放題でした。
含まれていた作家をざっと並べてみます。
Margery Allingham & Anthony Berkeley
Lois Austen-Leigh
Josephine Bell
George Bellairs
Anthony Berkeley
John Bude
Miles Burton
Carol Carnac
John Dickson Carr
Arthur Conan Doyle & G K Chesterton
Freeman Wills Crofts
Martin Edwards(編)
Anthony Gilbert
Michael Gilbert
Mavis Doriel Hay
Richard Hull
Mary Kelly
Charles Kingston
E.C.R. Lorac
Alan Melville
Gil North
Raymond Postgate
Anthony Rolls
John Rowland
Julian Symons
表紙は風景画が多く、落ち着いた雰囲気でいい趣味に感じます。
ざっとこんな感じ。
翻訳書については、読み放題ではないものも含みました。
The Poisoned Chocolates Case (British Library Crime Classics) (English Edition) 英語版 | Anthony Berkeley、 Martin Edwards
毒入りチョコレート事件 アンソニー・バークレー、 加島祥造
The 12.30 from Croydon (British Library Crime Classics) (English Edition) Freeman Wills Crofts
クロイドン発12時30分 (創元推理文庫) F・W・クロフツ、 霜島 義明
The Corpse in the Waxworks: A Paris Mystery (English Edition) John Dickson Carr
蝋人形館の殺人 ディスクン・カー、 妹尾アキ夫
The Murder of My Aunt (British Library Crime Classics) (English Edition) Richard Hull
伯母殺人事件 (創元推理文庫 125-1) 文庫 – 1960/1/15 リチャード・ハル (著), 大久保 康雄 (翻訳)
意外なことに、「伯母殺人事件」ってKindle版がありませんでした。
有名な作品なのに・・・。
実は古めの推理小説って、作者には寄りますけれど、意外に英語は難しかったりします。なのでちょっとハードル高めではありますが、翻訳書が存在している確率も高いです。
学習目的にはあまり向きませんけれど、ミステリファンならお気に入り作者の未訳作品を探すとか、好きな作品の原書を眺めるとか、いろいろたのしめることでしょう。
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