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発見記:Annette Peacock~Paul Bley~Carla Bley~Jack Bruce

Bill Brufordが1978年に出したBruford名義のアルバム「Feels Good To Me」のことを考えていて・・・。

そのきっかけはこの記事でした。

その後Bill Brufordの自伝を確認してみたのですが、なぜAnnette PeacockがBrufordに参加したのか、その経緯は分かりませんでした。

とにかく、BrudordでのAnnette Peacockは、実にカッコいいのです。

また同時期にリリースされた彼女のアルバムには、Brufordのメンバーも何人か参加し、裏Brufordと呼びたくなる1枚です。こっちの方がアヴァンギャルドですが。


それでAnnette Peacockのキャリアから手がかりが得られないかと、彼女の作曲が採用されたPaul Bleyのディスコグラフィーを追っていって、どの曲が彼女の作品なのか確認したり・・・。

ついでにCarla Bley のことを調べてみて、70年代のライブ映像なんかを見つけて。

でCarla Bleyのキャリアを調べていたら、なぜかJack Bruceの名前が出てきました。そうです。エリック・クラプトンらとCreamをやってたベーシストです。それで追いかけてみると、なんと彼女は一時期The Jack Bruce Bandのメンバーとしてピアノを弾いていたんですね。

う~ん、これロック寄りのジャズロックですね。今まで意識したことがありませんでしたが、結構面白いではないですか。

という発見でした。

2023.02.10 追記
今更ながらに、「Seems Like A Lifetime Ago 1977-1980」という2017にリリースされたBoxセットを引っ張り出して、「Feels Good To Me」のライナーノーツを読み返してみました。
ここにも手がかりはありました。灯台下暗し・・・(^_^;)。

The inclusion of Annette Peacock was another inspired choice, the  pair having met when Bill recorded with her in early 1975.  "She had a mystery which I didn't try too hard to identify, but with hindsight she seemed like a prototypical rap-artist - half-singing and half-speaking the lyrics Something about her reminded me of Gil Scott-Heron and other exploratory New Yorkers occupying the borderland between poetry and song".  Lean, thoughtful and packing a surprisingly emotional chaarge, the impeccable musicianship contained within each track was harnessed with care and attention to detail.

2017 "Feels Good To Me" liner notes

どうやら1975年に、何かを一緒にレコーディングしたことがあるようです。
しかしこれが何だかが分からないのです。
BillとAnnette双方のクレジットされたものをDiscogsで調べた限りでは出てきません。同年の発売ではないとか、未発表に終わった録音であるなどの可能性も考えると、まだ謎のままです。


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