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時折最高:055 Rezillos - Flying Saucer Attack (1978)

Rezillosというバンドを知ったのは、1978年の1stアルバム「Can't Stand The Rezillos」がまるごと放送されたFM放送ででした。当時はレコード買う前にまずはラジオで新譜を確認し、カセットテープに録音して聴く、というのが学生の嗜みで、もしかしたら面白いかも知れないものは録音してから保存しておくかどうかを判断すればいい、という感じです。

なのでたまたまこのアルバムは録音してました。パンクロックの新譜として聴いたのですが、その脳天気さと、アルバム冒頭から最後までハイテンションで突っ走り続ける極端さに、忘れられないグループとなりました。

80年代になってから聴き直すと、いや、これ当時もまあまあ好きだったけど、その後の音楽シーンを考えると、なかなか希有なバンドだったなあ、と評価を数段階高めました。

やっていることはポップさ溢れるロックンロールをパンク時代のセンスでやっているのですが、SF寄りの歌詞など、バンドのコンセプトが徹底してます。また全編全力疾走の1stアルバムですが、まさに「アストロ球団」で言うところの「一試合完全燃焼」という言葉を贈りたくなる潔さ(笑)。

権利関係でRezillosという名前が使えなくなり、Revillosという名前でその後活動していたのを知ったのは90年代後半だったでしょうか。ほとんどぶれずに同じ路線で音楽を作り続けていました。

動いているRezillosを見たのなんてYouTubeが出来てかなり経ってからですから、ごく最近だと言っていいです。リップシンクですが、当時の様子は伝わってきますね。

こういうノリのロックが嫌いじゃなかったら、出来れば1stアルバムを通して聴いてみて下さい。
威勢のいい曲が流れ、威勢のいい曲が続き、次の曲も威勢が良くて・・・っていつまで続くんだ!?、と呆れること必須です。思わず笑っちゃうんです。

これは1stアルバムと2ndでラストアルバムになったライブアルバムを収録したRezillos(ほぼ)全曲盤です。

解散後、再始動したRevillosについては、キャリア総ざらえ133曲入りBoxセットが近年リリースされています。


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