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フリーランスに通訳案内士なって得た「3つの自由」とは

フリーランスっていう名称が割と好きです。「自由(フリー)」という単語が入っていて、日本語の「個人事業主」よりずっと良いと思います。
 
個人事業主のほうは、「個人」であることが協調されていて、何か孤独だったり弱者だったりといったニュアンスを感じるのに対して、フリーランスのほうは「自由」な存在だというポジティブな印象があるからでしょうか。
 
今回は、このフリーランスの「自由」についてちょっと考えてみました。サラリーマン時代と、会社を辞めてフリーランスになってからの生活の比較をしてみると、フリーランスの仕事には3つの点で自由があるかと思います。


まず何よりも「精神的自由」

 
フリーランスになると、やることを全て自分で決めることができる。これが何よりも実感できたメリットです。会社勤めをしていると、当然ですが組織の方針というものがありますから、自分がやりたいと思っただけで実行できるわけではありません。
 
当たり前じゃん、と思われるかもしれませんが、一度二度ならともかく、やろうと思ったことが何度も却下されると、ボディーブローのように効いてくるんです。そして段々モチベーションが下がっていき、いずれ何もしないおじさんになります。
 
会社では、トライアル&エラーなどは、何も考えていないアホのやり方と思われるので、口にすることができません。失敗後の方向修正は、一大事ですから。
 
私はフリーランスのガイドになって、自分のウェブサイトを作り情報発信をしたいと思いました。海外向けの告知では失敗もありましたが、トライアル&エラーを重ねているうちに、徐々にターゲット層の方々から注文が入るようになりました。個人の仕事では、失敗は成功への通過点にすぎません。
 
自分のアイディアをすぐ実行して、結果を得ることができるというのは、仕事の精神衛生上、とてもよいです。この自由が、フリーランスの最大のごほうびだと思います。

会社員経験者ならわかる「時間的自由」

 
フリーランスは、仕事時間をコントロールできます。いつ働くか、どのくらい働くかは、完全に自分自身に委ねられているのです。
 
会社員は、およそ平日9時から5時は、会社のために働かなくてはなりません。この間は、自分の時間を完全に会社に預けています。その対価として安定した報酬を得ているのですから。私も30年間、この生活でした。今から思うと、なつかしさもあります。
 
一方、フリーランスは曜日や時間は関係がありません。お客さんが週末にガイドを希望すれば、土日に働きます。明日までにお客さんに返事をしなければならない場合は、夜中の1時でも2時でも仕事をします。残業手当もありません。
 
そのかわり、時間をどう使うかを自分自身で決めることができます。私はガイドの繁忙期(春・秋)には、何日ぐらい働くかを先ず決めます。自分で休む日を決め、働き過ぎを防ぎます。繁忙期以外には、長期の旅行や自己研鑽に時間を使い、リモートでできる仕事しかしません。
 
自分の時間を自分で決めているという感覚は、大変心地良いものです。人の一生は有限の時間です。その価値は、金銭に換えることができません。この時間的自由というのは、フリーランスに与えられた、目に見えない大きな報酬であると思います。

それでも欠かせない「経済的自由」

 
最後に、なんだかんだ言っても絶対に必要なのが、お金です。衣食足りて礼節を知る、経済的に困窮していては、仕事も楽しくないし、お客さんを楽しませることも難しいでしょう。自由時間を楽しむこともできません。
 
フリーランスは無職とは違います。仕事があり、収入もあります。ただし、自由な働き方をするフリーランサーは、知的労働者であるべきです。1時間多く仕事をして残業代を稼ぐといった労働集約的な働き方ではなく、より高い時給、より効率的な仕組みで、より多く稼ぐ、知識集約的な働き方を目指す必要があるでしょう。
 
通訳案内士の場合も、ターゲットをより収入の高い層シフトする、提供するガイドサービスを高度化することによって、より多くの収入を常に目指していけるはずです。そのためには、やはり自分のウェブサイトで集客をすることが、第一歩になると考えています。
 
せっかくフリーランスとして仕事をしているのですから、ぜひとも知的労働に働き方をシフトして、経済的自由を手にいれましょう。

まとめ

  
「フリーランスの仕事は、精神の自由、時間の自由、経済的自由という、3つの自由を手に入れることができるはず」 でした。
 
これからは、大会社のような組織よりも、独立した個人や小集団のネットワークが、社会の変化を生み出す方向に変わっていくと思います。フリーランスはその一翼を担っています。仕事を楽しみつつ、新たなチャレンジもしていきましょう。
 
 
今回は少し抽象的な話をしてしまいました。次回はもう少し具体的な、実務的な話ができればと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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