時にはノーも必要。自分が本当にやりたい仕事をやろう
フリーランスで通訳案内士の仕事をする場合、その仕事のやり方には、多くの選択肢があります。あなたは、どういうスタイルで仕事をしたいのか、決まっていますか?
私がこのNoteで推奨しているのは、自分のウェブを立ち上げて、ネット経由で直接お客さんを獲得する方法ですが、これが絶対だと言っている訳ではありません。団体のお客さんと一緒の時間を過ごし、一体感を共有するのが好きなら、旅行会社からスルーの仕事を受けるべきでしょう。
また、あまり手を拡げずに、同じ分野で毎日決まった内意用の仕事をしたいというのであれば、着地型コンテンツを提供している会社に、専属のガイドとして起用してもらうのも一案です。
ここでは、仕事を始めたばかりの頃に、陥りがちな失敗をあらかじめ知っておき、そうした遠回りをせず、仕事を早く軌道にのせるための考え方について、お話したいと思います。
仕事のやり方は人それぞれ。正解は決まっていない
フリーランスの通訳案内士と言っても、その仕事のやり方はいろいろとあります。一番標準的な仕事の仕方は、旅行会社に登録をして、ガイドとしてアサインしてもらうという方法でしょう。ツアーの日数は一日から数週間のロングまで、様々です。団体客相手もあれば、個人客相手もあるでしょう。
最近では、ガイドと訪日客とのマッチングサイトに登録をするという方法も増えています。注文は個人客から直接受注し、プラットホームに成功報酬を払います。サイト上で自分の提案するコースや自分自身のPRもできますし、入金もプラットホームの機能を利用できます。多くのお客が自然にサイトに集まるので、広告宣伝も不要です。
そして、このNoteで私が推奨している、自分のウェブサイトで集客するという方法があります。サイトを自分で作ったり、決済手段を構築したり、広告宣伝の必要があったりと、手間がかかりますが、何でも自分のアイディアを実現できるという自由があります。
最初からどれか一つに絞る必要はありません。先ずは試しにいろいろとやってみて、それから自分に一番合った方法に集中していけば良いでしょう。最初に全てを経験して、それぞれのメリット・デメリットを体験しておくと、将来必ず役立つ時が来ます。
何にでも手を出していると、自分で自分の首を絞める
ただ、ある時点で、自分の中で柱となる仕事の仕方を決め、それ以外は優先順位を落とすことが必要です。自分で一番しっくりとくる仕事のやり方、または自分でやりがいがあると感じられる仕事を、その柱に据えるのが良いでしょう。
多くの方法で仕事を引き受け続けていると、まずスケジュール管理が大変になります。
単発の仕事を入れていると、ロングの仕事が受けにくくなります。複数のマッチングサイトを利用していると、サイト上のカレンダー更新も一苦労になります。
まだ仕事が少ない仕事開始直後は、来た話に何でも飛びついてしまいがちですが、将来自分がやりたい方向が既に明確になっているのなら、それ以外の案件を受けるのは考えものです。なぜなら、本当にやりたい仕事ができる機会が減ってしまう恐れがあるからです。
また、自分の手に余る話を、安易に引き受けてはいけません。一旦受けた仕事を断ることはできないのです。足かせになる恐れがあるのなら、勇気をもってお断りする、ということも必要です。後ろ向き案件の処理は、普通の案件の何倍もの労力と時間を要するということを、覚えておきましょう。
最後は、損得よりも正直に自分の気持ちと向き合おう
では、どうやって自分の軸となる仕事を決めるのかですが、これは自分と正直に向き合って、本当にやりたい仕事は何かを自分で深く考えるしかありません。どの仕事が有利だとか不利だとかいう決め方よりも、自分がやっていて楽しい仕事の仕方を選んだほうが、後悔がありません。楽に努力でき、実は成功も近いでしょう。
私の場合、「人にあれこれ指示されず自由にやりたい事をする」という大前提があったので、日本の旅行会社から仕事を受けるという選択肢はありませんでした。マッチングサイトは少し手を出しましたが、その仕組みに納得できず、早々に止めてしまいました。
こうして、自分のウェブサイトで直接集客するという方法になりました。しかし現在では、海外の信頼できる旅行会社や旅行コンサルタントが直接私に依頼をしてきた場合には、業務を引き受けることがあります。大前提から外れない限り、仕事を拡げる手段として前向きにとらえています。
結局、個人ビジネスでは、損得よりも熱意や好き・きらいを基に決めたほうが、全力で取り組めるということです。皆さんも、自分と向き合って、自分の方法を決めてください。
まとめ
「通訳案内士の仕事の仕方はいろいろある。個人ビジネスなので、損得や有利不利よりも、自分の好きなやり方を選ぶほうが、成功への近道だ。」でした。
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