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無限に広がるその空へ!【蓮ノ空感想文】

こんにちは。
岡山ディヴィジョンです。

本稿は「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(Link!Like!ラブライブ!)」にて現在開催中のnote投稿企画「#蓮ノ空感想文」(「#蓮ノ空舞台巡礼」も同時開催)に参加するものとなります。
……と言いつつ、趣旨としてはオタク「布教活動」であり、果たしてこの記事がどの程度役割を果たせるかは不明ですが、「蓮ノ空」を知るきっかけになってくれたら嬉しいです!

企画の詳細は蓮ノ空公式noteの記事がございますので、ご確認ください。

それではいきましょ~!




(1)「蓮ノ空」との出会い

そもそも、”岡山ディヴィジョン”という奇っ怪なハンドルネームをしたオタクこと私は、「ラブライブ!シリーズ」がとても人気のあるコンテンツということはもちろん知っていましたが、実際にアニメを見たことやゲームをプレイしたことはありませんでした。TVアニメ「ラブライブ!」の放映から数えてもすでに十年以上の歴史を持つシリーズで、身の回りのオタクたちがラブライブの魅力を語る機会もそれなりにあったはずなのですが、何となくその門をくぐったことはなかったんですよね。

そんな私が「ラブライブ!シリーズ」にのめり込むことになったきっかけは、2023年12月9日・10日に開催された「アイマス×ラブライブ」をテーマとするライブイベント「異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦」(通称「異次元フェス」)でした。私はアイドルマスターシリーズの中でも「アイドルマスターシャイニーカラーズ」(通称「シャニマス」)という作品が好きなのですが、この異次元フェスをきっかけに周囲のシャニマス好きもラブライブを話題にするようになり、特に蓮ノ空を熱く語っているオタクの姿も観測していたので、「自分もラブライブを知りたいな…」と感じるようになったわけです。

私は「シリーズ」と銘打たれた物は最初から順に楽しみたいタイプの人間なので、μ's、Aqours、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、Liella!とスクールアイドルたちの活躍を順番にアニメで楽しみ、満を持してスマートフォン向けアプリ「Link!Like!ラブライブ!」をインストールをしました。これが、私と「蓮ノ空」の出会いです。私の場合はシリーズの他作品に触れてからリンクラをインストールしましたが、ストーリーの間に明確な繋がりがあるというわけではないので(もちろん他シリーズを知っていればより楽しめるかもしれませんが)、「蓮ノ空ってなんか良いらしいとは聞くけど、ラブライブ知らないんだよな~」って人は、いきなり「蓮ノ空」からはじめて全く問題ないと思います!「蓮ノ空」未見のオタクにおかれましては、よろしくお願いします。
余談ですが、この頃ちょうどスマートフォンが壊れてしまい、どうせスマホの画面で「蓮ノ空」のストーリーを追いかけるなら大きな画面の方が臨場感があるだろうと、最新機種に買い換えました。おかげさまで動作と財布が軽くなりました。ありがとうございます。

そんなわけで無事、「蓮ノ空」の世界と邂逅を果たした私は、どんどんその世界にのめり込んでいくことになるのでした……。


(2)どこまでも繋がる「空間」

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは、 1年365日、入学から卒業までの限られた時間のなかで、 彼女たちと喜び、悲しみを共にし、同じ青春を過ごす、 リアルタイム「スクールカレンダー」連動プロジェクトです。

ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(Link!Like!ラブライブ!)公式紹介文より

「蓮ノ空」の物語を説明するにあたって、リアルタイム「スクールカレンダー」連動プロジェクトという表現は言い得て妙というか、これ以上の言い回しは思いつかないほどです。メインストーリーにあたる「活動記録」と、キャラクターたちのリアルタイム配信である「With×MEETS」、そして毎月末に行われるバーチャルライブ「Fes×Live」が、それぞれリアルタイムに、かつそれぞれ密接に絡み合いながら展開されるところが最大のキモと言えるでしょうか。

実際の「With×MEETS」画面。コメント欄の他に、キャラクターが書いた概要欄なんかもあって、非常に芸が細かい。

例えば「With×MEETS」配信では、たいていキャラクターが雑談やコメント欄との交流、あるいは練習風景を見せてくれたりするわけですが、その時点までで公開されている「活動記録」(メインストーリー)をチェックしていると、「あ、このお出かけのエピソードはストーリー本編でも描かれていたな」「この言葉はあの経験を経て出てきたものだろうな…」などと気づくことができ、単なる雑談であったはずの言葉一つひとつにストーリー的な文脈が生まれてしまうわけです。

同じように、その月のストーリーの総まとめとして行われる月次バーチャルライブ「Fes×Live」でも、「活動記録」からの文脈を感じることができます。その真髄は皆さんの目で直接確認してほしいので具体例を挙げることは控えますが、歌詞割りやMCパートでの発言、あるいはそもそものセットリストに至るまで、物語を経ての「今」であることがひしひしと感じられ、一人ひとりの発言がたとえドラマチックでなくとも、受取手である私たちは勝手に巨大なエモーションで打ちのめされてしまうわけです。

こんな体験ができるコンテンツ、「蓮ノ空」だけではないでしょうか?

「蓮ノ空はリアルタイムで追いかけることに価値がある!」と、多くの”蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん”(ファンの総称)が声高に主張するのは、リアルタイムで追いかけていれば、無数にちりばめられた”テキストには表れない細やかな文脈”に気づきやすいからなんです!!!

こうしたコンテンツ展開はラブライブシリーズの中でも「蓮ノ空」特有のものではありますが、一方でとてもラブライブ”らしい”物語へのアプローチでもあると感じています。なぜなら「ラブライブ」というのは、μ'sの時から一貫して青春という「一瞬の輝き」を少女たちはどのように駆け抜けて行くのかを語ってきた作品だからです。例えばμ's(初代「ラブライブ!」)では、自分たちの存在を「屋上に水で書いた、いつかは乾いてしまう名前」に重ねましたし、Aqours(「ラブライブ!サンシャイン!!」)は「歴史に残る永遠」に自分たちだけの一瞬の輝きを重ねました。スクールアイドルは高校在学中しか活動できないという性質上、長くとも3年間しか活動ができない儚い存在です。そしてその儚さとは、過ぎ去りゆく「青春」そのものなのです。
誰もが永遠であって欲しいと願う青春のひとときが、しかし永遠ではいられないことを私たちは知っています。だからこそ、その一瞬を懸命に生きようとするスクールアイドルの姿に時に共感し、時に勇気づけられ、そして応援せずにはいられないわけです。

「蓮ノ空」は、コンテンツ展開の方法こそ斬新で興味深いですが、一方でラブライブらしい魅力をきちんと引き継いだ「シリーズ最新作」でもあると感じるのは、同様のテーマを汲んだ作品でもあるからです。
シリーズ完全未見の方は、「蓮ノ空」をきっかけに他のシリーズを見てみるのも、あるいはその逆に他のシリーズを見てから「蓮ノ空」に触ってみるのも、どちらもオススメです。




☆     ☆


「蓮ノ空」の物語が、私たちにとってどうしようもなく切実なものになってしまうのは、もちろん単純にお話が面白いというのもそうなんですが、それだけではなく、彼女らの過ごす「空」と私たちの過ごす「空」が、空間という制約を飛び越えてリンクしてしまうから!もうね……これに尽きます。

先述したように、メインストーリーを楽しんだ後にキャラクターによる生配信「With×MEETS」を見ると、ちょっとした一言からも物語的な文脈を感じてしまうようになり、エモがエモを呼ぶ、まさにエモーションの無限拡大が発生するわけですが、「With×MEETS」のようなバーチャル施策にはこれ以外にも「キャラクターとの距離が近く感じられる」という魅力があります。というより、むしろこっちが魅力の一丁目一番地ですね。

「With×MEETS」の配信の中で、自分も知っている小説のタイトルが出てくると一気に彼女たちと自分たちの世界が地続きであることを実感できます。物語に描かれるほどでもないような休み時間中のエピソードなんかが聞けると、彼女たちの過ごしている時間へ想いをめぐらせたくなりますし、自分が投稿したコメントにリアクションが返ってくると、一気に彼女たちとの距離を近く感じられる。
生配信をはじめとしたバーチャルな施策によって距離という制約が取り払われ、スクールアイドルたちあるいは同じファンのみんなと交流することで、私の「空間」はどんどんと広がっていきます。そうやってリンクした私の「空間」はどこまでも果ての見えない大空のように広大であり、同じ空の下に繋がった「蓮ノ空」の少女たちの物語は、もはや他人事ではありません!

だから、彼女たちの歩みが我がことのように切実だと感じるわけです。

活動記録第14話「Link!Like!」はその究極と言えるかもしれませんね。私はこの話が好きで好きでたまらないんです。本当に、黙って第14話と12月度Fes×Liveまで見てほしい……ネタバレを避ける意味でも、第14話については別項を設けて後で語ろうと思います。

余談ですが、先日「蓮ノ空」の舞台である石川県金沢市へ、舞台巡礼を兼ねた観光に行ってきました。彼女たちはここで日常生活を送っているんだなあなんてことを想像してとても楽しかったのですが、一方で「友達の地元」に来たみたいな気持ちにもなったんですよね。そうした感慨はきっと、蓮ノ空のスクールアイドルたちと私が、様々な物語や配信を通してすでにリンクしていたからなのかもしれません。(キモいこと言ってすいません)


(3)無限に広がる「時間」

……このように、「蓮ノ空」の魅力として物理的な距離を飛び越えて”リンク”していく私たちの「空間」というものがあると私は思うわけですが、彼女たちの物語がリンクさせているのはそれだけではありません。「蓮ノ空」は空間だけでなく、色々な「時間」を繋いでくれると感じるのです。

突然ですが、「蓮ノ空」という作品には「伝統曲」という概念があります。これ、世紀の大発明です。流石にノーベル賞。

他のラブライブシリーズをご覧になった方ならよくご存じだと思いますが、スクールアイドルというのはほとんど部活動のようなもので、楽曲や振り付け、身に纏う衣装、ステージから演出に至るまで、自分たちでつくることが前提となります。例えば「ラブライブ!スーパースター‼」にてLiella!は、ラブライブ地区予選で出された「ラップパートを含む新規楽曲を披露すること」という課題に四苦八苦するわけです。だからこそ、彼女たちがどのような思いを込めて作詞したのか、振り付けをつくったのかといった背景が想像されて、胸が熱くなるわけですね。他にも、μ'sにとっては「Snow halation」という楽曲にそうしたドラマが託されたことは印象的で、シリーズ屈指の名シーンであることは間違いないでしょう。

スクールアイドルの文化がすでに根付いており、ラブライブ優勝経験もある伝統の名門校「蓮ノ空女学院」においては、そうした先代のスクールアイドルたちがつくってきた楽曲が、その後部活で歌い継がれてきたという設定があるのです。すなわち「伝統曲」とは、すでに卒業していった先輩スクールアイドルが、自分たちの想いを込めてつくった楽曲なワケです。

この概念がどうしてすごいのか。それは、すでに過ぎ去ってしまった「一瞬」を「永遠」にする、スクールアイドルのかっこよさをどうしたってそこに見てしまうからです。

例えば作中で伝統曲であると明言されている、そして「蓮ノ空」を代表する楽曲でもある「Dream Believers」を聴いて私は、思わず「先輩スクールアイドルたちは、この歌詞にどんな意味を込めたんだろう」ということを想像してしまいます。

楽しいこと追いかけたら 時には泣きたくなったり
それもいまを生きてるって 感じるから大事なのかな

『Dream Believers』より

この楽曲は、「蓮ノ空」というコンテンツにとっては紛れもない「はじまりの曲」ですし、今の彼女たちが歌うことによって歌詞の意味がずっと際だって見えるものでもあります。例えば、2番の冒頭をみらくらぱーく!の二人が歌うことの意味を、私たちは考えずにはいられません。
一方で、先代のスクールアイドルクラブへ想いをめぐらせたとき、もしかしたらこの楽曲は、引退した先輩たちにとって「活動を締めくくる楽曲」だったのではないか、なんてことを考えてしまいます。卒業までに自分たちが歩んできた軌跡を詞に込めて、残される後輩たちにこの曲を託したとしたら?それを残された後輩たちが歌うとき、どんな気持ちだったのでしょう…。

勿論、これはオタクの妄想にすぎませんが、そうやって過ぎ去ったはずの「青春」に今を生きる私たちが想いを馳せられることそのものが、引退した先輩スクールアイドルたちの活動を「永遠」のような何かにしているように、私には思えてなりません。
この楽曲を口ずさむとき私は、「今の」と「昔の」蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのことを想って涙ぐんでしまうんです。

「ラブライブ!サンシャイン‼」という作品が私は大好きで。
同じように「地方」を舞台にしながら、かような「一瞬と永遠」というテーマに挑んだサンシャインと「蓮ノ空」はテーマ的な重なりを感じるため、片方しか知らないよっていう人はもう片方も見てみてほしいです!




☆     ☆


ストーリー展開にも、過ぎ去った時間を想像させるような工夫が凝らされているのが憎いですね!

「蓮ノ空」のストーリーは、何かしらの挫折や限界を感じていた少女たちがクラブで出会うことによって、お互いに良い影響を与え合い、新たな夢や自己実現への道を見つける(花開こうとする)というものですが、ストーリーテリングには謎を中核に据えて読者の興味をひく、という手法が用いられています。
例えば、どうやらクラブに所属していたらしいが、すでに部を去った謎の人物・藤島慈の存在が、「この後どんな風にストーリーに絡んでくるんだ!?」と読み手の心をワクワクさせてくれます。そんな彼女のバックボーンが明かされ私たちはカタルシスを感じるわけですが、ただそれだけではなく、慈が部を去ってから今日に至るまで、どんな思いで毎日を過ごしていたんだろうかと、過ぎ去った彼女の時間を想像せずにはいられません。

既プレイヤーには言うまでもないことですが、「蓮ノ空」にはそうした仕掛けが無数にちりばめられているんですよね!

あるいは先述の通り、「With×MEETS」配信で花帆が読んだ本について言及したときに、彼女が本屋さんで過ごしたかもしれない時間へと想いをめぐらせてしまうのもこれに似ているでしょうか。
花帆はあらすじに惹かれて購入したんだろうか、それとも表紙に惹かれた?平積みされていたのかもしれないし、作者が元々好きだったのかもしれない。なんの本を購買に取り寄せて貰うか迷う時間があったんだろうか……などなど。舞台巡礼をしているときに、「みんなはこのお店でお茶したことあるのかなぁ」なんてことを想像するのも同じですね。

この作品を楽しめば楽しむほど、蓮ノ空に流れる「時間」と私たちが過ごす「時間」とが繋がって、空間と同じように果てしなく広がっていきます。

過ぎ去ってみれば一瞬のことに過ぎない「青春」が、永遠に消えない方法があるのだとしたら、それはやっぱりAqoursのように「歴史に残る」ことに挑むしかありません。そして歴史とは、過去が今へと、そして未来へと繋がっていくこと。すなわち「伝統」です。
「蓮ノ空」を通じて繋がった多くの人たちの空間と時間が、いつかきっと、「蓮ノ空」の新たな歴史になっていくことを、私は確信しています。

彼女たちがいつか学校を卒業して、私たちが彼女らの活動を応援することができなくなる日がくるかもしれません。それでも、彼女たちが生きる「今」という輝きは、きっと永遠になるはずだと信じられます。心と心がリンクしているから!

Sing a song  Sing a song
消えないよ 永遠に
心と心がリンクした

『Legato』より


(4)綴られなかった言葉を、永遠にする方法[12月度Fes×Live]

さて、「空間」や「時間」をリンクさせて、永遠のような世界を私たちに見せてくれる「蓮ノ空」という作品はすっかり私の心を掴んで離さないわけですが、そんな魅力が色濃く表れた、そして私が最も好きなエピソードが活動記録第14話「Link!Like!」と12月度Fes×Live(ラブライブ北陸予選)でした。

同エピソードを紹介する公式noteです。できれば、ご自身の目でストーリーを楽しんだ後に読んでほしい……!(ゲームをインストールする他に、公式YouTubeチャンネルにもストーリーの動画があがってます)

この話……すごくないですか????

インターネットが使えなくなり、スクールアイドル活動が危ぶまれていた中で事態を解消するアイデアとして花帆が提案したのが、テザリングで色々な人から通信量を貰う「テザLink!ライブ」。このアイデアによって彼女らは、やっぱり「空間」と「時間」の二つをより強くリンクさせることができました。

ただでさえ彼女らとの距離を近くに感じていた私たちは、テザリングを通じて自分の通信量を分け与えることによって、「ライブを成立させる参加者の一人」になることで、どこにいるのかは関係なく、彼女たちとの繋がりを持つことができました。私たちはその瞬間確かに、ライブを支える一人になっていたのです。そうやって「蓮ノ空」の少女たちは金沢市の母校にいながらにして、日本全国、あるいは世界中に散らばった私たちを繋げたのでした。

活動記録第14話「Link!Like!」PART8より

もしこれをリアルタイムで視聴できていたら……!悔しくて涙がとまりません。

また、12月度Fes×Liveのセットリストにも注目したくて、スクールアイドルクラブに脈々と受け継がれてきたみっつのユニット「スリーズブーケ」「DOLLCHESTRA」「みらくらぱーく!」に、それぞれ歌い継がれてきた「伝統曲」からライブははじまります。それは学園の「伝統」であり、蓄積されてきた時間。ですが彼女らは、そこから「新たな歴史」へと羽ばたいていく覚悟を決めていました。

だからこその新曲「Link to the FUTURE」!!!

先輩たちが受け継いできたユニットという「伝統」を守りながら、「今」を生きる彼女たちが出した「みんなで頑張るんだ」という結論は、誰も見たことのない未来へとリンクしていきます。
12月度Fes×Liveを通して私たちは、すでに知っていたはずの、知っているつもりになっていた「繋がる力」が起こす奇跡を、見せつけられてしまうのです。そして泣く。

みんなつながってく 以心伝心
つながってく 意進前進
さあどんな遠くたってさ つながれ!

『Link to the Future』より

これさぁ……アーティスト表記が「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」じゃなくて、「スリーズブーケ&DOLLCHESTRA&みらくらぱーく!」になってるのやばすぎだろ!!!!!!!!!!

失礼、取り乱しました。

「過去」と「今」を繋いで、それが「未来」にまで繋がっていく彼女たちのストーリーは、時間を無限に、そして永遠にしていくものだと思います。

だって、この曲を聴いてあなたは想像しませんか?「『Link to the Future』という曲をつくった先輩たちは、いったいどんな想いをこの詞に込めたんだろう」と想像する、いつかの後輩の姿を!

ミライ いま笑顔でがんばってるみんなのミライは
ここから始まる 出会えてホントに嬉しい ありがとう!

『Link to the Future』より

瑠璃乃とスクールアイドルをすることを夢見ていた慈が、一年かけてつくりあげた「ド!ド!ド!」という曲に込められた想いが、いつかの後輩に歌い継がれる姿を!

100年後 100万年後には昔ばなしに載っけてよ

『ド!ド!ド!』より

私たちが楽しんでいるのは、今この時を生きる蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの少女たちの物語です。けれどもしかしたら、ずっと未来には歴史になっているかもしれない、永遠の一部なのかもしれません。
今この瞬間の想いを全て綴ることはできませんが、けれどその全てがきっと永遠になるだろうと私は確信してやみません。その想いを想像しようとする、ミライの誰かがいてくれるはずですから!


[2024/03/28 追記]みんなにとっての150点


※注意※
活動記録第18話のネタバレが含まれています!


2024年3月25日に、活動記録第18話「いずれ会う四度目の桜」のPART8~10が公開されました。本当はその感想を別途noteなりブログなりでまとめたいところなんですが、この記事に書いたことと関連して印象に残った場面があったので、そこについてだけちょこっと追記させてください!

にしても……どうでしたか?第18話。こんなんあかんやろ……無事、大号泣をかましてしまいました。顔中べちゃべちゃですよほんと。2024年3月度Fes×Liveもたった今見終えたところですが、もう、ダメです。無茶苦茶です。沙知先輩……ご卒業、おめでとうございます。

※これ、サムネからもうヤバイ(追記時点で動画未公開)

第102期生による「抱きしめる花びら」のアカペラでの歌唱シーンは、先輩の送別をテーマとしたこの第18話の白眉とも言えるシーンだったかと思いますが、個人的に最も印象に残ったのはその次のPART10。沙知先輩が、後輩たちに「第二音楽堂」を贈ることを明かすシーンでした。

この場面で102期生の三人は、今回作成した楽曲があまりにも沙知先輩個人へのラブレター的なものになってしまっているので、卒業生全員にとって大切な蓮華祭というイベントでは披露しない方が良いのでは……という危惧を露わにします。それに対し、花帆と瑠璃乃が言った台詞がこれです。

活動記録第18話「いずれ会う四度目の桜」PART10 より

そ~~~~~~なんですよ!!!!

このセリフに、紡がれてきた”過去”を「伝統」として受け継ぎ、それを未来へと繋げていこうとする「蓮ノ空」らしい考え方が表れていて好きなんですよね。

確かに102期生の三人にとってこの曲は、沙知先輩の存在を切っても切り離せないものでしょうし、彼女のことを歌った曲でもあります。一方でこの曲は、受け止める人の想いを乗せて歌い継がれていくし、聴き継がれていく。その人にとって150点の曲なら、きっと万人にとっての150点になり得るんですよね。

そうやって受け継がれていく想いが、蓮ノ空の言う「伝統」なんでしょう。

こうなってくると、スクールアイドルクラブのために沙知先輩が用意した「第二音楽堂」という場所も、みんなの気持ちが重なって花開いてほしいという想いを込めてつけた「八重咲きステージ」という名前も、たくさんの人たちによって引き継がれていって、いつか「伝統」になって、そして蓮ノ空らしい「永遠」になるんだと思います。伝統曲のように!

ごめん、泣くわ。

※以上、追記おわり※

(5)はじまりを宣誓せよ![ユニット甲子園&これからの蓮ノ空]

ラブライブシリーズのライブイベントを、配信というかたちではありますがはじめて参加しました。2024年3月9日・10日に開催された、「LoveLive! Series Presents ユニット甲子園 2024」(通称「ユニット甲子園」)です。

め~~~~~ちゃくちゃ楽しい!!!!!!最高!!!
意味分からないくらいセットリストが強かった!!(リンク参照)

ラブライブシリーズでも「ユニット」という存在に着目し、イベント全体を甲子園に見立てて1回表~9回裏(延長戦あり)でパフォーマンスをする、というお祭り騒ぎのようなライブで、ずっとハイテンションな最高のイベントでした。
中でもDay1のトップバッターであり、「選手宣誓」を任されたのがみらくらぱーく!だった……というところに、ドラマを見てしまいます。

「蓮ノ空」はラブライブシリーズの中で最も歴の浅い作品(シリーズ最新作)であり、みらくらぱーく!はさらに作中でも遅れて結成されたユニットです。つまり、ラブライブシリーズにとって最も新参者にあたるのが彼女ら。当然入場の場面でも、みらくらぱーく!は最後尾を行進していました。

そんなみらくらぱーく!が、シリーズの垣根を越えたラブライブイベントの選手宣誓とトップバッターを務める!?!??!!?

「天才なのかもしれない」「世界中を夢中に」といったみらくらぱーく!らしいフレーズをちりばめた選手宣誓ではとてつもない感動に襲われましたし、みらくらを代表するような楽曲「ド!ド!ド!」と、伝統曲である「アイデンティティ」を披露するのもやばすぎ!!!

完全にぶちかましてましたね……。

Day2の選手宣誓は打って変わって、参加していたブランドの中で最古参であるCYaRon!が担当したことにもドラマを見たくなりますが、それに加えてDay2のセットリスト最後を飾ったのが蓮の楽曲である「夏めきペイン」だったことは、もはや蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんを消し炭にする陰謀だったのではと疑わずにはいられません。
センターをつとめた藤島慈(月音こなさん)が蓮ノ空に加入して、最初に披露した全体曲ですよ!!?!?!白っぽくてピンクも混じってるんですよ!!!?!!?

うるさくしてすみません。

ユニット甲子園はラブライブシリーズの垣根を越えたお祭り騒ぎなイベントでしたが、Day1の選手宣誓からDay2の終幕までを見ているうちに、「これからの蓮ノ空」のはじまりを高らかに宣誓してくれているような気持ちになりました。
オタクの妄想にすぎませんが、Day2のMCで日野下花帆役の楡井希実さんが触れていたように、”蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん”はきっとこれからも増えていくでしょうし、「蓮ノ空」の物語はもっともっと、私たちにとって大切なものになっていくはずです。そんなことを確信させてくれる……いいイベントでした!


おわりに

いかがでしたでしょうか?
私が抱える「蓮ノ空」への想いが少しでも伝わって、「プレイしてみようかな」と思うきっかけになってくれればこれ以上名誉なことはありません。

現地に行くことが叶うかは分かりませんが、蓮ノ空の次のライブイベントがあれば有料配信といったかたちでも必ず参加したいと思っています。というか、知るのが遅すぎた……1stライブも見たかったですね。オバケみたいな最強セットリストだし、「残陽」がどんな振り付けなのかも気になる~~

「蓮ノ空」未見の方で、ここまでこの記事を読んでくださった方がおられるかは不明ですが、もしその方にお伝えするとしたら、やっぱり「今すぐに蓮ノ空を知ってほしい」ということだけです。ただでさえ私が「もっと早くにはじめておけば良かった」と後悔しているくらいなので、本当の本当に今すぐはじめた方が良い!!!!!!信じて!!!

YouTubeはもちろんのこと、TikTokやX、noteなどマルチメディアで展開する「蓮ノ空」は、きっとこれから、もっともっと多くの人をその魅力で巻き込んでいくと思います。SNSで話題になる回数も、話題にする人の数もどんどん増えていくでしょう。

そうやって無限に広がるこの大空に、あなたにも飛び込んできてほしい!

それが、私の切なる願いです。
それでは~~





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