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『ローゼンガーテン・サーガ』出典書籍の紹介

『ロゼサガ』が無料公開になった際に投稿した、原典書籍の紹介です。

主人公チーム

ジークフリート、グンテル王などブルグント王族、それにディエトリーヒ王子一行、アッティラ王らフン族はドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』『ディートリヒ・フォン・ベルン』(電子書籍で読めます)が主な出典。
さらに北欧の伝承『ヴォルスンガ・サガ』『エッダ』(図書館で探しました)などからも小ネタを拾っています。

ペルシャチーム

アリババ、アラジン、シンドバットらはディズニー映画でもおなじみ『アラビアン・ナイト』が出典です。
別名『千夜一夜物語』または『千一夜物語』。

さらに「ガラン版」「バートン版」などバージョン違いがあります。
僕が読んだのは岩波文庫の「マリュドス版」です。

全部読んだらとんでもない長さですが、彼らが登場する物語だけ読みました。

ベオウルフチーム

ベオウルフ、ウィーラーフ、ウンフェルスの出典は『ベーオウルフ』
舞台は現在のデンマーク、スウェーデンのあたりですが、最古の「英文」として知られています。

なぜかと言うと、デンマークって海(北海)を挟んでイングランドの隣国なんですね。

google map より

伝承が海を渡って向かい側で記録されたんだと思います。

※漫画『ヴィンランド・サガ』でもイングランド人とデンマーク人が入り乱れて登場していますよね。

日本チーム

ヤマトタケル、オロチ、土蜘蛛は日本最古の歴史書『古事記』『日本書紀』が出典です。
この中では最も読みやすい本なんじゃないでしょうか。
何気に関係する部分がすごく短いので、すぐ読み切るにはオススメです。

アーサー王チーム

アーサー、ガウェイン、ケイ、マーリンら「KRT13」関係者、さらにガラハッド、ボールス、パーシヴァル、ランスロットら「Say!HI!JUMP!」メンバーは『アーサー王伝説』が出典。

近年ではファンタジー創作の基礎知識みたいな扱いになってますよね。


他にもムーランの出典『木蘭辞』。
アルビルダの出典は『デンマークの歴史(英語テキスト)』。
菩提達磨は『洛陽伽藍記』『続高僧伝』などがあるみたいですが、書籍として読めていないので現在調査中です。


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