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『ローゼンガーテン・サーガ』出典書籍の紹介
『ロゼサガ』が無料公開になった際に投稿した、原典書籍の紹介です。
主人公チーム
ジークフリート、グンテル王などブルグント王族、それにディエトリーヒ王子一行、アッティラ王らフン族はドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』『ディートリヒ・フォン・ベルン』(電子書籍で読めます)が主な出典。
さらに北欧の伝承『ヴォルスンガ・サガ』『エッダ』(図書館で探しました)などからも小ネタを拾っています。
まずはストーリー上の原典その1。
— 馬茶 (@umatya01) August 5, 2023
ジークフリート伝説の定番『ニーベルンゲンの歌』!https://t.co/RYFnyXPDoy
ドイツでは国語の授業に使われてるらしいぞ。
『ロゼサガ』は今この中盤くらい?
クリームヒルト王女らブルグント国の人々、
アッティラなどフン族はここが出典だ。
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ストーリー上の原典その2。
— 馬茶 (@umatya01) August 5, 2023
『ディートリヒ・フォン・ベルン』!https://t.co/PxyWqmukZ2
『ロゼサガ』の本舞台である薔薇園は、原典ではドM王子ことディエトリーヒの物語だ。
元々は別の物語を合体させたのが『ロゼサガ』なんだ!
どっちも電子書籍ですぐ読めるぞ!
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他にも魔剣グラムやファフニールの出典『ヴォルスンガ・サガ』!
— 馬茶 (@umatya01) August 5, 2023
リュングとロヴンが(1場面だけ)出てくる『エッダ』!
容量は凄いけどハードカバー5冊はキツくて読み切れてないぞ『アーサー王の死』ことマロリー『アーサー王物語』!
ここまで来ると図書館通いが激しくなるぞ!
でも楽しいぞ! pic.twitter.com/6aCVYxj1kb
ペルシャチーム
アリババ、アラジン、シンドバットらはディズニー映画でもおなじみ『アラビアン・ナイト』が出典です。
別名『千夜一夜物語』または『千一夜物語』。
さらに「ガラン版」「バートン版」などバージョン違いがあります。
僕が読んだのは岩波文庫の「マリュドス版」です。
全部読んだらとんでもない長さですが、彼らが登場する物語だけ読みました。
たぶん日本の知名度は1番な『アラビアン・ナイト』!
— 馬茶 (@umatya01) August 5, 2023
たいていは図書館にあるぞ!
千一夜物語 13冊セット (岩波文庫)https://t.co/ywpQRxBde6
岩波文庫だとアラジンは9巻、アリババは11巻、シンドバッドは5巻に登場!
魔法のじゅうたんは10巻に出るぞ。
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ベオウルフチーム
ベオウルフ、ウィーラーフ、ウンフェルスの出典は『ベーオウルフ』。
舞台は現在のデンマーク、スウェーデンのあたりですが、最古の「英文」として知られています。
なぜかと言うと、デンマークって海(北海)を挟んでイングランドの隣国なんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1704277701686-20ke0KIrLa.png)
伝承が海を渡って向かい側で記録されたんだと思います。
※漫画『ヴィンランド・サガ』でもイングランド人とデンマーク人が入り乱れて登場していますよね。
人気キャラ 聖王ベオウルフ様の原典は、
— 馬茶 (@umatya01) August 5, 2023
ベーオウルフ―中世イギリス英雄叙事詩 (岩波文庫)https://t.co/GVyzxMtCcL
これも図書館にある可能性は高いぞ。
文量は少な目だけど、古文すぎて読みづらさはハンパじゃないぞ!
各章に添えられたあらすじと見比べながら、少しずつ読むんだ!
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日本チーム
ヤマトタケル、オロチ、土蜘蛛は日本最古の歴史書『古事記』『日本書紀』が出典です。
この中では最も読みやすい本なんじゃないでしょうか。
何気に関係する部分がすごく短いので、すぐ読み切るにはオススメです。
ヤマトタケル、オロチの原典のひとつは『古事記』。
— 馬茶 (@umatya01) August 5, 2023
電子書籍でも買いやすいし、関係部分も短いのでとっつきやすいぞ。https://t.co/FCNGUrpZao
土蜘蛛は『日本書紀』が出典で、古事記と比較すると面白いんだけど
なんか入手しづらいので、こっちは図書館で探すといいぞ。
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アーサー王チーム
アーサー、ガウェイン、ケイ、マーリンら「KRT13」関係者、さらにガラハッド、ボールス、パーシヴァル、ランスロットら「Say!HI!JUMP!」メンバーは『アーサー王伝説』が出典。
近年ではファンタジー創作の基礎知識みたいな扱いになってますよね。
なぜかアイドルになってるアーサーちん一行の原典はご存知の『アーサー王伝説』。
— 馬茶 (@umatya01) August 5, 2023
1冊でざっくり知るならブルフィンチが最適だと思うぞ!https://t.co/ukWcsyBwrm
ただし、本当に簡素にまとまってるから、
物足りなければ他の本にも手を出そう!
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他にもムーランの出典『木蘭辞』。
アルビルダの出典は『デンマークの歴史(英語テキスト)』。
菩提達磨は『洛陽伽藍記』『続高僧伝』などがあるみたいですが、書籍として読めていないので現在調査中です。
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