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息子との出会い。記憶のあるうちに記録しておこう。

付き添い入院4日目。
2回目の点滴でようやく解熱し、病院で出してもらう離乳食もモグモグと、久々に噛みしめる米の味にご満悦の様子の息子に安堵しています。

ひたすらに息子を見守ることが今私がすべきことです。
でも、熱があったせいで体力が落ちに落ちているようで、起きていられる時間が短いみたいです。
息子が眠っている間私は本読んだり昼寝したり、私の食事を病院のコンビニに買いに行ったりしていますが、せっかく家事を強制的にストップしていて、時間があるので今までやろうと思っていたことをしたいと思います。

それは、息子誕生の時のことを記録に残しておくこと。

全ての誕生には大切にしたい気持ちや想い、その時にしか味わえなかった何かがあると思います。

本当は私、自分の出産エピソードを誰かに聞いてもらって、ある意味では出産をそれで終わりにして、育児スタートしたかったんです。

でも、病院ではすぐに母子同室。
なんのこっちゃか分からないって言ってる暇もなく時が過ぎ、出産のときの私がまだ名残惜しんでいる、それを分かっていながらしっかりと思い出として大切にすることができずにいました。

同じ月に出産した友達が2人もいて、出産後それぞれ何度かずつ遊んだのですが、子がいるのでしっかりとお互いに話すことはできず・・・


という感じで、9カ月経った今も、あの時の私がたまーにですが、「もう忘れてしまったんか。悲しいわ」と言わんばかりの表情で頭をよぎるので、このタイミングで思い出になってもらえるよう、記録させてください。

ちょっと1日ではヘビーですので、退院までに終われたらいいなと思っています。


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夏真っ盛りの予定日に向けて準備や体つくりを頑張ろうと思っていた私にやってきた試練。

夫のコロナ感染。


夕飯で気づいた夫の異変。
なんか食事すすんでない。ぼーっとしている感じ。

「しんどいんちゃう?熱中症かもやから、早めに風呂入って寝たら?」

素直に従った夫が、風呂上りに熱を測ったら38度台の高熱。
二人で嫌な予感はしていたのですが、その思いを振り払って、とりあえず解熱を願って休むことに。


翌朝。
そうです。高熱です。


夫はショックを隠せないようすでした。そりゃそうですよね。妊婦がいるのに・・・あの時発熱は間違いなくってわけではないけど、結構高い確率で陽性ってイメージでしたから。


家から徒歩30秒にある内科が発熱外来をしていたので、電話で予約して検査。翌日だったかな?いつ行ったか忘れました。


電話で告げられる結果。
「陽性です」


保健センターからも電話があったり、職場に電話したり・・・
しんどい中手続きを済ませ、時すでに遅しではありましたが、隔離。遅い。

寝室にはエアコンありますが、夫が寝室で寝るため私はソファを置いているほかの部屋で寝ることにしました。

ただでさえ臨月で暑くて仕方なかったのに、あんなところでは眠れたもんではないです。汗びしょびしょになって起きます。

結局、寝室のエアコンをつけて、横の部屋まで冷風を送る作戦で何とかしのぎました。
いや、しのげてはないな。

濃厚接触者になると出られないので、ダメなんだけど・・・検査の前にコンビニに行きとりあえず色々買いました。アクエリとか買いまくってたから、少年野球のお母ちゃんか、陽性者の看病かどっちかやと思われていたでしょう。

そして、いよいよ出られなくなって、食材もなくなりかけて心もとなくなり、私は意を決します。

そう、今までやっていなかったウーバーイーツを利用しました。
なんか知らんけど、達成感とワンアップ感が半端なかった。

そして、食材はイオンの宅配を利用しました。
でも、同じような人がたくさんいたのか、時間帯によっては2日後の予約が最短とかでした。

宅配をしてくれている皆さん、その節は本当にありがとうございました。


夫の解熱後、数日して「あれ、私元気やん?おかしいな。」と思っていたところにやってきた熱。

「まぁ来ますよね。そりゃそうですよね。いらっしゃい。」
そんな気持ちで受け入れました。

受け入れましたが、検査は渋ったのです。
なぜなら、分娩予定の病院では、出産前や出産時にコロナ陽性だった場合は対応してくれる病院へ転院させられると説明があったからです。
そして、赤ちゃんとはしばらく隔離。

今となればそのルールはその時の適切なものだったと思うのですが、なんせそれを想像するだけで臨月の私は不安で不安で不安だったのです。

嫌や、いやや、イヤや。

「検査せんなんてアカンに決まってるやろ。はよ行っといで」と母に諭され、渋々検査。
ちょうど、分娩予定の病院でドライブスルー検査をしてくれていたので行きました。


「ここで分娩の予定なんですけど、出産時に陽性が残っていたら転院なんですよね?」
なんて、検査してくれる看護師さんにまで泣きつくくらい嫌でした。


解熱後もしばらく陽性反応が出る?と聞いていて、それもやっぱり転院対象なんかな・・・
あ、NSTの予約あったのに行けへんな。検診どうすんねやろ。

あー不安。

「陽性です」

保健センターの方が、妊婦だということで色々と聞いてくれたり、毎日電話しようかって言ってくれたり、なんかあったら言ってねって言ってくれたりして、不安な私は半べそ。


幸い発熱はほんの2日くらいで、そこまで体がしんどい状態ではなく過ごせました。

ただ、きつかったのが、せっかくごはんが食べられるようになったと思ったときにやってきた味覚障害。


数日ぶりにモグモグしたい欲求がわいてきた私は、マクドをデリバリー。
臨月だけど、食べたい!

そんな私の食欲が一気に落ちるくらい、本当に何の味もしない。

「味しない」


なんかの塊をずっと口にし続ける行為、辛かった。
体重増加気を付けてとは言われていたけど、それでもやっぱり食べるのは楽しみだったので、それが楽しみではなくなってしまった。

しばらく散歩もいけないし、何もできないのに、楽しみのごはんも楽しみではなくなって、なんだか本当に悲しかった。

夫が先に外出できるようになって、「今日は何が食べたい?」って聞いてくれても、「どうせ味しないからなんでもいいよ」とか言っちゃったりしてた。


私の感覚では結構長い期間味がなかった気がするけど、多分実際は4・5日くらいかな。

味が復活した私は嬉しすぎてソッコー焼肉食べに行った。



夫の待期期間も含めたら結構長い期間外に出ずに家にいました。
まぁ真夏だったので、出かけるのもしんどかったんですが・・・

この期間は「出かけられなかったー」という落胆よりも、夫と2人でこれだけ長い時間同じ空間にいることはしばらくないから、ゆっくり味わったらいいやんって言ってくれてるのかなって。

2人で楽しくのーんびりと過ごせて、私のマタニティライフは満足度の高いものとなりました。
何してたかなんて、なーんも覚えてへんけどね。



少しずつ思い出してきた。

嬉しい。



では、また。


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