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恋したらよかった

数年にわたる婚活の末、めでたく恋人ができた。
相手はどうか知らないが、少なくとも私は相手のことが好きである。
今まで好きになった人からは告白する前にフラれるという展開を繰り返し、ささくれまくった私はもう恋なんてしないなんてJ-POPでも言わなさそうな言葉を胸に刻んでいた私に恋人ができたのだ。

この私が誰かに恋しているという状況はとても素晴らしい。
恋をすると、何かをする強力な理由ができる。ちまたの美人美男たちが素敵なのはたくさん恋をしているからだ。
アラサーになってようやくそのきっかけを得た私がやったこと、これはおそらく皆々学生時代に済ませてきているのであろうが私にとってはジャイアントリープなので褒めて欲しい。

まず、部屋を片付けた。
家に彼氏を招くため家を片付けた。頑張った。
そこそこ片付けていたつもりだが、ずぼらを極めし私、恋をするまでやらなかったこと

カーペットを洗濯した。

このカーペット大学生の頃から使っており、なんなら家にあったのを持ってきたので、既に十年ほど使用している。
だが洗濯したことなかった。するという発想がなかった私に、カーペットを洗濯した方がよいのでは?と思わせた。やはり恋は素晴らしい。
ネットにある程度汚れをはたいて洗えと書いてあったのでベランダで叩いた。約十年洗濯したことのなかったカーペットの粉塵はすごかった。杉の花粉みたいだった。

あと床を磨いた。

これは彼氏からそれとなく床が汚いと言われたため慌てて磨いた。引っ越して3年、一度も磨かれたことがなかった床を磨くとフローリングシートが真っ黒になった。次来た時めっちゃ綺麗~!と言われたので磨いてよかった。

アイロンとハンドクリーナーを買った。
料理もレパートリーを増やし始めた。
服をかなり買い足した。
化粧道具をかなり買い足した。
一切興味の無かった化粧の動画を見た。


このように、恋すると頑張れる。推しでもいい。この人にと思う人を持って頑張って来た人が優秀なのは当然だ。
えっちらおっちらようやくそちらの道をはるか後方から歩み始めたので、たとえ最終的に上手く行かなったにしても、出会えたことで成長できたことに間違いはない。
ということで、恋をすると間違いなくいい。現場からは以上だ。

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