障害児の動画について思うこと

親御さまは大変気を悪くすると思われるので読むのをやめていただけますようお勧めいたします。




You Tubeに小さな子の動画が上がっている。子どもは可愛い。個人の感想になるが、子どもというだけで守らなければいけないという理由になると思う。
子どもの動画の中には、障害のある子の動画がある。
私の妹は自閉症で知的障害があるし、私は発達障害だ。
発達障害くらいでその子達の苦しみを分かるなと言われればその通りである。
軽々しく語るなと言われればその通りだ。

勿論その子の親や兄弟姉妹、本人は当事者なのでその人たちが語ったり動画にしたりすることに私は何の異論もない。
同じ障害の子を持つ親、当人、兄弟姉妹も当事者だ。

そういう動画のコメントで、可愛いという表現がよく見られる。私も可愛いと思う。でも自分が発達障害と診断されてから、その言葉って無責任だよなと思う心もどこかに出てくるようになった。
妹が暴君なのは昔からなので、癇癪が始まればあ~らまた始まったと思い、家の中なら聞き流せる。

もし妹が5歳なら、もしかすると可愛いと思ったかもしれない。だが妹も立派なアラサーだ。

動画のその子達も、大人になる。その時今コメントしてくれている人は大人になったその子に同じ視線を向けてくれるだろうか。
社会人になって発達障害が発覚した。これと一生付き合わないと行けないのに、周りから求められるハードルは年齢とともにどんどん上がることに絶望した。

励ましの言葉、大丈夫の言葉、必要だ。
とっても可愛い。事実だ。
でも口に出せば思った事と自分が他人事としている事とがとても遠い世界のように感じて恐ろしい。

だけど明らかに他人事の、ちらっと会っただけの人を強力な味方に付けられるのも大人より子どもだと思う。


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