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私が温泉に沼った理由


今日も
おひとり様温泉旅へ。

いつのまにか
「温泉」メインで
「食」も「観光」もおざなりになってる
私のひとり旅。

温泉には
五行を構成する
木・火・土・金・水の要素を
すべて含んでいると考えられているそうで…

木 = 植物の成分が溶け込んでいる
火 = 地熱により温められている
土 = 地中から湧き出ている
金 = 鉱物等のミネラル成分を含んでいる
水 = 温泉は水の成分そのもの

すごくないですか⁈

そして、もう一つの温泉沼?

人との出会いです。

今日も素敵な出逢いがありました。

小さなお婆ちゃんが
露天風呂への細い道を
寒い中
一生懸命ゆっくりと登ってこられたので
下り道の私は道を開けました。

そして「こんにちは。お気をつけて!」と
声を掛けました。

「ごめんね。
年寄りだから遅くって。ありがとね。」

お婆ちゃんは
うつむき加減だった顔を私に向けました。

その時私が感じたこと。

「お婆ちゃんすごく綺麗!」

そのあと、内湯で
またご一緒しました。

お婆ちゃんニコニコと
笑顔で私に話を続けます。

「私ねぇ、97歳なのよ。
ここのお湯にもう何十年と
毎週登ってきてるのよ。
毎回、ゆっくり、ゆっくりとね。」

戦争もご経験されたご年齢でしょう。
きっと、苦しい環境にたくさん置かれながらも
必死に必死に生きてこられたと思います。

つるつるのお湯に浸かりながら
よもやま話しを楽しませていただきました。

お婆ちゃんが社会的に凄い人なのか。
お金持ちなのか。
環境が恵まれてるのか。
家族はいるのか。

そんなことは
たかが温泉での一瞬の出逢い
全く分かりません。

でも、本当に一言に尽きました。

綺麗なお婆ちゃん。

美人だった、とか
そういう話ではなくて。

お婆ちゃんのその素敵な笑顔から
お婆ちゃんが一生懸命
そして丁寧に生き抜いてきた
生き様が滲み出てたんです。

生き様は顔に出る。

何も語らなくても、
お婆ちゃんの笑顔一つで
素敵な人生を生きておられることを
感じ取れました。

素敵な人生というのは
何もかも順調な
順風満帆な人生というわけではなくて。

前向きに、
そして自分に恥じない生き方を
されて来たという素敵な人生。

入浴中にこんな素敵な笑顔を
他人に向けてくださるなんて
お婆ちゃんは自分に恥じない
素敵な人生を歩んでこられた証拠。

去り際に私は

「お話しできて良かったです。
私も、こんな綺麗で
美しいお婆ちゃんになります!」

とつい言ってしまいました。

「ありがとう。嬉しいね。
ありがとうね。気をつけてね。」
と、

何度もその綺麗な笑顔で
見送ってくれました。

旅先の本当に小さな出逢い。

私自身の人生を
生き抜くことについて
考えさせられる出逢い。

私は真っ直ぐに生きてこれてるかな。
そして
自分に恥じない生き方出来ているかな。

お婆ちゃんの言うとおり、気をつけて。

寂しいひとり旅だからこそ
胸に手を当てて
自分を振り返る機会になります。

こんな出逢いもまた
おひとり様温泉旅を
沼化させる理由の一つなんです。

……
今回の旅は
新宿から高速バスで一本

飯田城温泉へ。

曇り空でしたが
天空の城からの
南アルプス大パノラマは
圧巻でした。


飯田市を見下ろすロケーション。


源泉名 飯田城温泉
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性・天然温泉)
泉温 38.0℃ 湧出量 120L/分(日量170t) pH値 9.7

#温泉
#温泉旅
#おひとり様女子旅 #温泉


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