【古き良き鄙び宿 南アルプスの名湯】 山梨県芦安温泉 岩園館宿泊記【おひとり様女子旅記録】
芦安温泉郷は南アルプス・夜叉神峠の
登山口近くに位置する素朴な温泉郷です。
長いこと行きたいと思っていたのですが
山深いのどかな場所
電車族にはなかなかアクセスが難しいのです。
登山シーズンに限り、甲府からの路線バスが
運行していると知って
念願叶い
今回初めて訪れる事ができました。
宿泊をネットで予約したのですが
すぐにお宿から電話があり、
ネット情報にない南アルプス登山バスの時間を教えてくれました。
こういうローカル情報めちゃくちゃ助かる!
甲府駅に着いたのは11時頃。
1番乗り場から12時05分発の広河原行きに乗ると、お宿の目の前のバス停に着くそうです。
駅ビルに戻ってぷらぷら。
先週湯村温泉で飲んだ
地酒の七賢が美味しかったから、小瓶を購入。
去年日の出温泉で初めて飲んで好きになった
初絞りあじろんも発見。
明日時間があったら
帰りに買っていこうかな…
それから、
これも先週湯村温泉にきた時に気になっていた
改札前の立ち飲みのワインバー。
ここで「一升瓶ワイン」なるものを頼みました。
なんと湯呑み茶碗で出てきました。
良い気分でバスに乗り込みます。
50分余りで、芦安温泉バス停に到着。
本当にお宿の目の前です。
岩園館は1950年開業とのこと。
改装は1998年に行ったようです。
およそ70年経ってますから
見た目もどっしりと年季入ってます。
壮大な南アルプスの百名山に囲まれた
温泉自慢のお宿で
食彩と山を楽しむのだー!!
玄関を覗くと、すぐに奥さんが出てきて
お部屋に通してくれました。まだ13時前なのに…
ありがたすぎます。
部屋は東館と本館があります。
案内されたのは、本館の2階の部屋でした。
広々した明るい客室。
部屋は全23室、全室トイレ付き
どの部屋からも南アルプスの山々と
御勅使(みだい)川が見えるとのこと。
さっそく名物の大岩露天風呂へ行ってみます。
大岩露天風呂は東館にあります。
す
本館と東館の間の渡り廊下を通ります。
そこから2階に上がってまっすぐ。
妖しい電飾付きの外通路。
夜は真っ暗になるから設置されているのでしょうね。
ようやく浴室前の暖簾です。
ここにたどり着くまでには
階段や廊下をけっこう歩きました。
浴室の扉を開けて歓喜の舞です。
芦安温泉は源泉掛け流し100%!
無加温無加水の純粋な硫酸塩温泉で
とろっとしたやわらかめのお湯は
美肌と疲労回復に効果が期待できる
満足度が高いお湯とのこと。
源泉の43度エリアと
ぬる湯の体温同化エリア
硫酸塩泉の柔らかなにおい
幸せすぎる
軽く死ねる
硫酸塩温泉の特徴である白い結晶が
岩の表面にびっしりと付着しています。
これだけの大きさの岩風呂なので
場所によって温度が異なり
好きな泉温の位置で
ゆっくりと南アルプスの山並みを見ながら入浴できます。
かけ湯です。
広い方はだいぶぬるいです。
1番端に行くと体温よりだいぶ低い温度。
夏のこの季節にたまらない!
冬場は厳しいかもしれません。
温泉のいい匂いにうっとり深呼吸しながら
たまに源泉を飲みながら
いま手掛けているお仕事のレジュメを構想…
やっぱり五感のアンテナが磨かれるのでしょうか
インスピレーションの嵐!
あっという間になんと2時間もの時間が
経っていました。
露天風呂を満喫した後は、内湯に向かいます。
内湯は本館の2階にあります。
こちらの浴槽は適温!
小さいながらも眺めよく
勢いよく注がれる源泉の湯量もたっぷり。
源泉は露天風呂と同じだそうですが
内湯の方がお湯の良さは感じられますね。
部屋に戻って窓の外を見ていたら
何やら動くものが。
もしかしたら甲斐犬さんかも!
翌朝聞いてみたら
やはり貴重な甲斐犬で、
女の子なんだけど、ついに子どもを産まずに
歳をとってしまったんですって。
あ、館内には
全く同じ色合いのニャンコもいました、笑
人馴れしてないみたいですぐ逃げちゃう。
…
夕食は18時。
東館1階の食事処に用意されています。
最初から全部提供されるスタイルです。
ご飯とお茶はセルフ。
地元の旬の食材を用いた和会席料理。
甘みのある野菜、川魚。
すき焼きは
脂がのっているのに低カロリー高タンパクな猪豚、
そして馬肉!デザートは桃!
完全に満腹、満足で岩園館の夕食終了。
この後は、もういちどゆっくりと温泉に浸かって
川の音とカエルの声を聞きながら
気を失うように深い眠りにつきました。
翌朝。
目覚ましの朝風呂。
朝食は7時半、8時から選択します。
私は7時半にしたようなのですが、
勘違いして7時に食事処に行ってしまいまして。
気づいてくれたスタッフさんが
急いで出してくれました。快く。
最近物覚えがヤバい。
朝ごはんも充分満足できる内容でした。
卵焼きや豆腐ハンバーグも
冷凍のお惣菜みたいな見かけだけど、
ちゃんと手づくりでした。
帰りはちょっと離れたバス停まで
車で送ってくださるとのこと。
出発まで1時間ちょっと
最後まで長湯を楽しみます。
登山シーズンが終わっても
「御勅使(みだい)」という
路線バスのバス停まで送迎をお願いできるそうです。
紅葉の頃の圧巻の景色は
息を飲むほど素晴らしいとか。
季節を変えて再訪したいお宿です。
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