ネタ探しで手を抜くんじゃない
ゆる言語学ラジオを聞いて「エビサンドに乗って滑っていく」ということわざを知りました。
「働かずに楽しく暮らしている」という意味だそうで。
なんそれ?って感じですが、動画内でも解説はあまりされていなかったので、ことわざってそういうもんなのかなーと納得しました。
後日、ふと思い出すことがあり調べてみたところ、不思議ことわざを紹介しているnote記事を発見しました。
ふむふむ、もちろんエビサンドの紹介もあるな。
出典元の『誰も知らない世界のことわざ』の紹介もしてあるな。
あ、このことわざもゆる言語ラジオで紹介されてたな。
こっちのことわざもラジオで、あれ、こっちもラジオで……
そうです、そのnoteはラジオで聞いたままを書いていたのです。たぶん。
手を抜くなよ!!
noteの書き方としてはラジオで聞いた内容に、自分の感想を乗っけて少し味付けしているのですが基本構造が元のコンテンツと全く同じ。
せめて違う角度からことわざを考察するとか、
出典元の本に掲載されている内容でラジオでは登場しなかったことわざ紹介とかにしなさいよ。
最低限、順番は変えるとかさあ……。
たまたま、たまたまね。
このnoteを書いた人がゆる言語学ラジオの台本と全く同じ頭・感性だった可能性も否定できませんが、そりゃどんだけ天文学的な話だってことで。
タチが悪いのが出典元の書籍からの引用があるところ。
これはゆる言語学ラジオの中で引用されていたまま書き写したみたいでした。
「これはラジオで紹介されていて~」って発想の種を明かしているならまだいいのですが、あたかも「私が本を読んで面白いことわざを発見しました」みた様に書いているので、どうかと思いますよ。
日常会話でうんちく披露の場で出典元を明かさないのは別にいいんですよ。
「エビサンドに乗って滑っていくってことわざがスウェーデンにあってね」というトピックで話しているとき、わざわざどこで聞いたor調べたのかは聞かれない限りはしゃべんなくていいと思います。
会話のテンポを損なうし、そこには興味ない人もいるでしょうから。
だけど文字媒体で出典元を書かないってのは私からするとあり得ないです。
ネットに書いたことって誰が見ているかわからないですし、雑談で飛び出したネタとはまた性質が違うんですよ。
ましてや自分が一次資料に当たったかのように見せているのは輪をかけて悪質に見えました。
元になっている本を買って読みなさいとは言わないまでも、せめて動画の紹介をするとかリンクを貼っておくくらいはできるでしょうに…。
私のかつての知り合いにもいました、一次資料に当たるのが苦手な人。
面白い話ではないのであまりダラダラ書きたくありませんが
とあるクリエイティブな活動を一緒にしているときに「出典元を明記しておいて」と伝えたら「そこまでしないとダメ?」って嫌がられました。
特にネットで調べた情報に対する出典元の後ろにくっつける参照年月日。
ネット上の情報はあとから書き加えたり削除したりできるので、参照した日付を記録しておくのは当たり前なのですが、面倒に思われたようで。
本人いわく「大学に行ったことがないからレポートの書き方なんか知らん」とのことでした。
うーん、すごい。
よくそんな意識でクリエイティブ活動やってたな。
だけど、私の知らないところでも出典元を秘匿して自作コンテンツだと名乗っている人もいるんでしょうな、きっと。
今回の件はたまたま私が気付いただけですから、知らない人は「へーこの人おもしろい本を知ってるなあ」と感心したことでしょう。
かく言う私もnoteの記事ネタを他のコンテンツから得ていることもあるのでパロディ・オマージュ・引用その他については何も言いませんし、言えません。
でもせめてお借りしてきた元のところには敬意を払っておきたいものです。
自戒と敬愛をもって。
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