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ヘビを飼いたい人が最初に見るnote

 みなさん、爬虫類は好きですか?
 私は大好きです。
 生き物は基本的に大好きなのですが、哺乳類の次に好きなのが爬虫類です。

 苦手な方もいらっしゃるでしょうし、念のため閲覧注意としておきます。

 ヘビはいいですよ。
 こんなにかわいくて手間のかからない子もいません。
「ヘビの飼育に興味はあるけど、よくわかんないし……」
 そんなあなたの背中を押すべく、ヘビの魅力やお迎えする前の準備、確認すべきことをお伝えします。

 私のヘビ飼育歴は5年程度で、コーンスネークとボールパイソンをそれぞれ1匹ずつ飼育しています。
 レオパードゲッコーというヤモリの仲間も1匹います。


ヘビを飼うのってどうなの?

 ヘビ飼育、たのしいですよ!!!!
 ごはんも1週間に1回でいいですし、鳴かないし、壁や床を傷つけることもありません。
 哺乳類にはない脱皮も楽しめます。
 毒を持っているのでは?と思われる人もいるかもしれませんが、販売されているヘビは無毒です。
 というか、ヘビは臆病な動物なので嚙みつくことはほとんどありません。
 うっかりごはんと間違えたってこともありますが、扱いを誤らなければ噛みつくことはありません。

ごはんは?

 ヘビはネズミを食べます。
 生きているものではなくても、冷凍のマウスを解凍して与えるだけで十分です。
 解体する必要もなく、お湯でゆっくり温めるだけなのでマウスに抵抗がなければ大丈夫です。
 個人的にはコオロギを飼育したり与えたりするトカゲより難しくはないと思います。
 一点、冷凍マウスを家族と一緒に使っている冷凍庫に入れる場合はご家族へ相談された方がいいと思います。
 うちの冷凍庫ではチョコミントアイスと冷凍サーモンの間にマウスが眠っています。

ピンクマウス10匹入り

 エサやりの頻度は週に1回です。
 ベビーの頃はもう週に2度ですが、それでも人間よりははるかに数が少ないです。
 脱皮前には食べなくなることもありますが、1ヶ月くらいの絶食なら全然問題ないです。
 気になるようならその時に調べたり、様子を見たりしてください。
 ヘビにも個体差があって、我が家のコーンスネークはいつでも食欲旺盛ですが、ボールパイソンは神経質なのかあまり食いつきがよくありません。

なつく?

 ヘビは哺乳類のようには懐きません
 だけど、人間に慣れさせることはあります。
 またまた我が家のヘビの話ですが、コーンスネークはエサやりに使うピンセットを見るとすぐに近寄ってきます。
 ボールパイソンもちょっと嫌がる日もありますが、手に乗せると落ち着いてゆっくりうねうねします。

 過度なスキンシップはストレスの元ですが、適度に慣れさせておくのは大事です。
 健康チェックにもなりますし、ケージの掃除のときなどにおとなしくしておいてもらうと面倒がなくてとても楽になります。

においは?

 ヘビ本体はにおいを発することはありません。
 臭いがするとすればウンチくらいのものですが、気が付いたときに片付けてあげればOKです。
 ウンチは誰でもくさいものですから。
 また個体差もありますが、においのないウンチをするヘビも多いようです。

費用は?

 ヘビ自体のお値段はピンキリですが、安いものだと8,000円~
 その他、ケージやシェルター(隠れ家)、ヒートパネルなどは2~3万円くらいあれば揃うかと思います。
 こだわれば良いものはいくらでもありますが、最初からあまり気合を入れなくてもだんだんサイズアップしていくのでそのときに良いものに変えていく方法もありますよ。

 ランニングコストはごはん代と電気代でしょうか。
 ごはんは前述のとおり冷凍マウスです。
 小さいものであれば1匹2~300円くらいですので、月に1500~2500円くらい。
 電気代はそれぞれの電力会社で違うと思いますが、まあまあかかるかな?って印象です。

 ヘビは変温動物なので、ヒートパネルは必須です。
 人間で言うと床暖房みたいなものですが、夏場もつけっぱなしです。
 温度を見ながら調整してください。理想は26~28℃です。

ペット可物件?

 爬虫類に対する風当たりは強めです。
 数年前にアミメニシキヘビを脱走させてしまったことで騒動になった事件もありました。
 犬猫が脱走したところで報道されることはほとんどないのですが、残念ながら爬虫類の脱走は大事件として扱われます。
 野良犬に比べると人を襲う確率は低いと思うんですけどね……

 ペット不可物件にしても、ペット可物件にしても大家さんに確認された方がベターだと思います。
 黙って飼育することで爬虫類飼育への規制が強まる可能性もあり得るので、ルールやマナーは守りましょうね。

 加えて、電車などの公共交通機関でもヘビの持ち込みは禁止されています。
 即売会イベントの日などは電車で帰る人もいると思うので、黙認されている部分もあるでしょうけど。
 しっかり蓋をして、カバンから出さなければわからないのですが、一応知っておいてください。

どこでお迎えする?

 大きなペットショップに行けば爬虫類を取り扱っているところがあります。
 ホームページなどに掲載されているので事前に調べてみてください。
 ペットショップだと少し値が張って、1万5000円くらいだと安いですかね。

 あるいは即売会イベントでお迎えする方法もあります。
 各地で開催されるので興味があればチェックしてみてください。
 爬虫類だけでなく珍しいげっ歯類や奇蟲の取り扱いも多いので参加するだけでも楽しいですよ。
 季節は春~夏くらいの寒くない時期がおすすめです。
 寒いと持って帰るときにも気を遣う必要があります。

 即売会は大手店舗以外にも個人で出店されている人も多いので、生体の状態をチェックすることをおすすめします。
 特に爬虫類・両生類はあまり動かないので買うときに気が付かなかったけど死んでいた、なんて可能性もあります。
 また、状態が良いと言っていたのにすぐ死んだなんてこともあります。
 死にかけを売りつける悪い人も中にはいるので、Twitterにアカウントがあるような店舗でも自分の目でしっかり確認したほうが良いでしょう。

ちいさなプラカップで販売されています

病気になったら?

 ヘビも生き物ですから病気になることがあります。
 そのときは素人ではどうにもできないので動物病院へかかる必要があります。
 ただ、動物病院は犬猫専門のところが多いです。
 ヘビを飼育する前にヘビも診られる病院があるかは調べておいたほうがいいかもしれません。
 幸いなことに我が家のヘビたちは病院にかかったことがないのですが、念のため知っておけば慌てることもありませんね。

ヘビはいいぞ!!

 ヘビは飼いやすくて、かわいくて、お互いにそれなりの距離感で付き合える素晴らしい動物です。
 はじめはわからないことが多くて悩むこともあるかもしれませんが、興味と責任感のある方は是非考えてみてください。

ようこそ、爬虫類飼いの世界へ

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