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てんかん・ぶっ倒れるという表現

みはりです

実榛はてんかんという障害を持っています。

最初に断っておきます。てんかんには様々な種類があります。これは、私の話です。
種類までピッタリな診断名を言い渡されているわけでもなく(診断書を出すときには書かれていますが)伺いながらではありますので、なんというてんかんかも断言はしません。


実榛の場合、最初に意識を失って、呻き声を上げ、意図せず体が痙攣します。倒れます。ゆっくりと倒れるようです。もちろん意識はないので、これは見た人から聞いた話です。
お医者さん曰く、成人以上で発症したてんかんは、一生治ることはないといいます。
すなわち小児てんかんとはまた別ものということになります。

しかも実榛の場合なかなか曲者で、かなり様々な薬を試して自己コントロールに挑戦していますが、抑えられません。

てんかんは、治ることはなくとも、薬と自己コントロールで抑えることを目標として治療するのが一般のようです。
2年間発作が出なければ、自動車の運転もOKになります。とはいえ2年間発作がなくてもそれ以降発作があることは普通にあるそうです。
そして裏を返せば、そうでなければ、自動車は運転できません。
私はどっちにしても怖くて二度と運転することはないでしょう。

禁止などされてはおりませんが、実榛は自転車も怖くて乗っていません。自分はともかく、人を巻き込むのが怖いのです。スピードが出るものですから。
下り階段は、明らかに大丈夫そうであるときは使いますが、薬の副作用で手足が痙攣している時などは使いません。巻き込み及び角に頭が当たるのが危険です。
ガス火も使うのを辞めました。
お風呂に浸かるのも辞めました。
大好きな水泳もできません、海で泳ぐことも。

てんかんは、それ自体は命にかかわらないのに、角に頭を打つだとか、溺死してしまう、火事を起こしてしまう。そしてそれによって他人を巻き込んでしまう。そんなことがありえます。

どう思うか。人それぞれです。
私はただ、悲しいです。
人様に迷惑をかけてしまうことが悲しいです。

外で倒れると十中八九救急車を読んでいただくことになります。
頭を打っている危険性もありますから、病院に運んでいただいて、CTをとります。
そして、親族が駆けつけて、決して安くないお金を払うのです。
そしてフラフラな私を無理やりもたれかけさせて電車で帰るか、タクシーで連れて帰るのです。
申し訳なくて、とても、とても辛いです。


ぶっ倒れる


なんて表現はきっと違うのだと思います。
だってゆっくり倒れるらしく、まるで意識があるかのように、少し危ないところを避けるかのように倒れるらしいのです。
ある時生配信をしていた私は、配信を切るという行動を取ったのです、無意識のうちに。
うめき声を上げながら。

私は、ユニークに言い続けたい。ただそれだけで、ずっとこう言っているのでしょうね。

意識がないのに、なにかを認知している。
不思議なものです。

まあ、道中でてんかんで倒れたような方を見つけた場合、一旦どうにかして親族などに連絡を取ってみてください。
頭などを打っていたり、痙攣があまりに長ければ、別の話ですので、多くのことは言いません。
ただ、とにかく、親族の指示を仰いで欲しいなーと、私は思ったりなんだったり。

※発作が終わったら意識をすぐ取り戻す方もいます。そのまま寝てしまう方もいます。実榛は後者です。
どっちにしても、起きてすぐにピンピンして動けるわけではないので、助けは必要かと。


実榛

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