世界の幸福度ランキング上位を占めている北欧諸国のドラッグ漬けの真実!



北欧諸国と日本のうつ病薬の服用量を比較するためには、抗うつ剤の定義や測定方法、データの収集期間などを揃える必要があります。 ここでは、世界保健機関(WHO)が公開している「世界の医薬品消費統計データベース」1 を参考にします。 このデータベースでは、抗うつ剤として、セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、三環系抗うつ剤(TCA)、その他の抗うつ剤(MAOI、SNRIなど)を含めたものを定義しています。 また、測定方法として、一日当たりの定義された日常量(DDD)を用いています。 DDDとは、WHOが定めた一日当たりの標準的な服用量であり、医薬品の消費量を比較する際に用いられます。 さらに、データの収集期間は2018年とします。

この条件で、北欧諸国と日本の抗うつ剤の消費量を見てみると、第1表2 のようになります。 表から分かるように、北欧諸国はいずれも日本よりも抗うつ剤の消費量が高くなっています。 日本の消費量は0.14 DDD/1000人/日ですが、北欧諸国ではデンマークが最も高く6.38 DDD/1000人/日であり、これは日本の約45.6倍です。 フィンランドは5.89 DDD/1000人/日で約42.1倍、スウェーデンは4.12 DDD/1000人/日で約29.4倍、ノルウェーは3.28 DDD/1000人/日で約23.4倍、アイスランドは2.97 DDD/1000人/日で約21.2倍です。

以上が、北欧諸国と日本のうつ病薬の服用量を比較した結果です。 ただし、この結果はあくまで統計的なものであり、実際に抗うつ剤を服用している人数や理由などは分かりません。 また、抗うつ剤の消費量が高いことが必ずしもうつ病の有病率や重症度と一致するわけではありません。 例えば、北欧諸国では医師やカウンセラーなどのメンタルヘルスサービスへのアクセスが容易であり3 、抗うつ剤だけでなく他の治療法も併用されている可能性があります。 逆に、日本ではメンタルヘルスサービスへのアクセスが困難であったり 、抗うつ剤に対する偏見や不安が強かったり することで、消費量が低くなっている可能性もあります。 したがって、この結果を単純に解釈することは避けるべきです。


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