新国立劇場バレエ『コッペリア』鑑賞録#4(小野&渡邊ペア)

新国立劇場バレエ『コッペリア』も最終回となりました。。

今日、本当は鑑賞できない予定だったのですが、もともとの予定がなくなり、観ることができました。

今日の舞台は4日間で一番、生で観たかったな…!!という気持ちになりました。

早速、感想を綴っていきます。

公式サイトはこちらです。

最終日の感想と好きなシーンベスト3

今回、新国立劇場バレエの『コッペリア』は全部で4回配信されましたが、一つの公演の全日程を制覇したのは初めてです。

おかげで、プティ版『コッペリア』がよくわかりました…!

これまでの鑑賞録でも触れていますが、やっぱり踊る場面のコッペリア人形の顔、それぞれのスワニルダ用で違った気がするんですけど…違いますかね??今日の人形の目は絶対絢子さん用だったと思うのですが…!

…私の思い込みだったら、すみません。

ここで、プティ版『コッペリア』の好きなシーンベスト3を発表します!(唐突)

第3位は、第1幕の終わりの、スワニルダとフランツがそれぞれ友人を連れてコッペリウスをからかうシーンです。

全体的に、プティ版『コッペリア』は音楽と振付がすごくマッチしていて、見ていて気持ちが良いのですが、それをよく感じるシーンの1つです。
コッペリウスとフランツの追いかけっこ、スワニルダの鍵を開ける仕草、コッペリウスが鍵を探す動き…など、踊りではないかもしれませんが、物語に入り込める楽しい場面だと思います。

第2位は、第2幕中盤の、コッペリアに魂が吹き込まれていくシーンです。

このシーンは、とにかく音楽が素敵です。コッペリウスの喜びの絶頂でもありますね。徐々に息が吹き込まれていくコッペリアの様子と、それにテンションが上がっていくコッペリウスの動きが、従来の振付よりもわかりやすくて、ツボにはまりました。実際は、スワニルダがコッペリアに扮しているだけなのですが。観ている側としては、あまりにも嬉しそうなコッペリウスの様子に、切ない感情になりますが、それもまた良きです。

そして第1位は、やはりコッペリウスとコッペリア人形のワルツのシーンです。

これは、譲れないですね…!プティ版『コッペリア』の一番の見所だと思います。それまで見えていなかったコッペリウスのコッペリア(スワニルダ)への深くて偏った愛情が見える、素敵な場面です。衣装替えや蝋燭、シャンパンなどの小道具の演出もあって、一気にコッペリウスの世界に引き込まれます。コッペリウス役の山本さん、中島さんの熱演が素晴らしかったです!

キャストについて

最終日のキャストは以下の通りでした。

スワニルダ:小野絢子
フランツ:渡邊峻郁
コッペリウス:山本隆之

3人ともプリンシパル、またはプリンシパル経験者ということでとても豪華な布陣でした。

まず、スワニルダの小野絢子さん。
これまで、小野絢子さんと言ったら、上品なお姫様役のようなイメージが強かったのですが、スワニルダ、意外ととても似合いますね!元気で明るい…というよりは、ちょっと負けん気が強い感じがある、スワニルダでした。
それと、細かいタイミングや表情、仕草など、ものすごく突き詰めて研究される人なのかな?と感じました。細部まで「スワニルダ」になっていて、コッペリアの雰囲気を作り上げてくださっていたと思います。

次に、フランツの渡邊峻郁さん。
渡邊さんは、もともとフランスのトゥールーズ・キャピトル・バレエで踊られていたからなのか、フランスの雰囲気を纏っているように感じました。これまでの3日間のフランツと比べると、一番真面目よりで、誠実に近いフランツだったと思います(笑)それと、足のバネがすごいですね!近くで聞いても足音聞こえないんじゃないかな?と思うくらいしなやかな足さばきでした。

そして、コッペリウスの山本隆之さん。
もうすっかり、山本さんのコッペリウスがツボにはまりました。第2幕のコッペリア(スワニルダ)に対する愛情と、ラストの絶望の落差がすごくて、涙が出そうでした。コッペリアに対する触れ方や眼差しの優しさが良かったです。

おわりに

改めて、新国立劇場バレエ『コッペリア』、お疲れさまでした!
1つの舞台の全キャストを観たのは初めてだったのですが、キャストの方の表現の仕方がそれぞれ異なって、見比べるのがとても面白かったです!どれも違う印象で、どれも素敵でした。
貴重な機会をありがとうございました。

今度はぜひ、舞台に観に行かせてください…!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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