【注意】コメダ珈琲・シロノワール 紫いもの感想【憤怒】
仕事帰り、私はコメダ珈琲店へ寄り道をしていた。
そう、今日は新作シロノワールの発売日!
しかもレタスクラブとの企業コラボである。
店舗もクソデカポップで盛り上げている。
何とも毒々しい色合いだが、事前の期待度は高い。
なぜなら、同じコラボ商品である紫いものモンブランが美味しかったからだ。
スイートパープルモンブラン。
以下、モンブランと呼ぶことにする。
季節のケーキにモンブランは2種あるのだが、便宜上ご容赦願いたい。
さて、モンブランは黒ごまの香ばしさを売り文句に掲げられていたが、実際食べると黒ごまの存在感は薄かった。
しかし、表面を覆う紫いものクリームはとても美味しかった。
あのガッツリもったり甘い感じは、絶対シロノワールに合うはず!
はい。
ご覧のシロノワールは紫いもで間違いない。
決してチョコレートとかではない。
どうして?
どうしてこうなった?
広告、色調補正かけすぎ!
写真詐欺と言われても仕方ないぞ。
モンブランはもっと綺麗な紫だったじゃないか。
どうして同じようにしなかった?
とはいえ、コメダ特有のオレンジあたたかみ照明のせいで、余計に茶色く見えている。写真を見たままの色に加工しようと試みたが、ソース部分が黒色としか認識されず、断念した。
うーん、実際に目で見たこの色を、なるべく分かりやすいものに例えたい。
……あ。これ、ベトベトンだ。
ベトベターじゃないよ。
アイツの方が微妙に紫色してる。
ベトベトンくらいの、薄暗〜い紫色です。
食べ物をあんな汚いヤツに例えるなんて!と憤慨なさった心優しいエアプの御方は、実物を己の目で確かめて頂きたい。
人の写真を見るんじゃダメだよ。自分で頼むんだよ。
その上で美しい例えをお聞かせ願いたいね。
見た目について心の内でギャーギャー騒いだものの、デニッシュパンからは紫いものホクホクするような香りが漂っており、再び期待が高まる。
そうだよ。ベトベトンでも美味しければいいじゃないか。
少し糸を引く、珍しい粘度のソースを口へ運ぶ。
黒ごまがめちゃくちゃ強い!
というか黒ごましか感じねえ!
ん?何だ……これはどこかで……
突如、きなこの脳内に溢れ出した存在する記憶。
そう、あれは2022年の春。シロノワール 和香だ。
きなこソースに、黒ごまソースがかかっていた。
この時も、優しい甘さのきなこが、香り高くて強い甘さの黒ごまに圧されていた。
しかし今回の紫いもは、決して弱いわけではない。むしろガッツリ強い甘さ。それはモンブランで証明済みだ。
そう、十分に強かったのだが、同様に黒ごまも強かったのだ。
強者というものは、特権として必殺技を使用できる。
いわば領域展開だ。
紫いもと黒ごまは、お互いに領域展開を使えるくらい強かった。だが紫いもは、領域の押し合いで黒ごまに負けてしまったのだ。
そうなるとシロノワール全体が黒ごまの領域。当然その攻撃は必中である。
こうして食べる者は黒ごましか感じなくなるというわけだ。
いや、モンブランで黒ごまが弱いって言ったけどさ。
誰もここまでしろなんて言ってないよ。
もうちょっと強くていいだろって言われてたキャラが、強化されすぎて人気キャラの見せ場を掻っ攫ったみたいな心情だよ。
シロノワール 紫いもは、人気ポケモンを差し置いて領域展開してるベトベトンです。
とても当たりノワールとは言えないね…。
もう一度、クソデカ広告を見てみよう。
魅惑のパープルスイーツ…?
これじゃあ困惑の黒ごまスイーツだよ。
食べ進めるほど黒ごまの必中攻撃にやられ、紫いもがどんな味だったか分からなくなってきた。
これは重症だ。早急にモンブラン摂食療法を受けなければ。
かくして私はモンブランのリピートを心に決め、退店したのであった。
以上の文章、決して営業妨害の意図はない。
ただ、私は全肯定が愛情表現だとは思わないのである。
そうは言ってもどこかの何かしらの勢力に訴えられたくないので、魅惑と言えるポイントを最後に記しておこう。ちゃんと太字でね。
玄米あられの歯ごたえが良い。カリカリよりガリガリという表現が近い。ソフトクリームの水分を吸わないので、最後までその食感を楽しむことができる。
ソフトクリーム+黒ごま+玄米あられの相性が本当に素晴らしかったことは、声を大にして言っておきたい。正直、この組み合わせに今後の可能性を感じられたことはかなりデカい収穫だ。
紫いもの色と味わいにおいて多大なる衝撃を受けたため、いつもよりかなり批判的な文章になってしまった。
しかし、パープルスイーツシリーズは全制覇する所存である。
そこで掌返しするような文章が書けることに期待したいと思う。
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