私の理想の保育の形

保育の仕事をしていると、「あ、この子と愛着関係が築けたな」と思う瞬間がある。
子どもが私という人間を認め、安心して甘えてくれる。抱っこされても力まず、全身を私に預けてくれる。

1週間、1ヶ月でそんな関係になる子もいるし、時間がかかる子もいる。もちろん相性もある。
人に対して不安感が強い子ども、というのも当然いる。良い悪い、ではなくその子自身の生まれ持った気質とか環境も関係があるのだと思う。

とにかく子どもと対等な信頼関係が築けると、保育はとてもやり易い。易い、という言い方は相応しくないのかもしれないけど、とにかく子どもが私を信頼していると確信できると、安心して子どもと関わることができる。「今何をして欲しいのかな」「あぶあぶ、会話を楽しもう」「そろそろ眠たいんだな」色んなことが分かるようになる。

"乳幼児期に、親以外にも心から信頼できる特定の大人との出会いがあること"
これってすごい価値のあることだなと思う。
人というものに対して根本的、絶対的な信頼感を持っているとその後の社会生活において良い人間関係を結ぶ可能性が高いし、自分自身を信じる力となる。

そういう保育をしたい。縁あって私の元に来てくれる子どもたち全員に生きる力の土台をつくってあげたい。私を信じて大切な子どもを預けてくれる親御様に恩返しをしたい。

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