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【N高/S高】英検はお早めに-大学受験-

大学入試における英検

主に私大の大学入試で「英語外部検定利用」という方式があります。
これは、英語の各種検定の成績が入試に使えますというものです。
(英検以外にGTEC、TOEICなども使えますが、今回は英検で)
例:
・英検○級合格で、英語の試験免除
・英検○級合格で、英語の点数○点とみなす
・英検○級合格で、英語の点数に○点加算

もうひとつ、CSEスコアというものがあります。
これは異なる級、検定であっても、統一した基準で出されるユニバーサルなスコア尺度です。

英検Webサイトより

こちらのスコアで判断する場合、合否は問わないという大学もあります。
例:
・CSEスコア○点以上で、英語の試験免除
・CSEスコア○点以上で、英語の点数○点とみなす
・CSEスコア○点以上で、英語の点数に○点加算

例えば英検準1級を受けてスコアが2100点で不合格だったとしても、スコア1980点以上で英語の試験免除という大学なら、スコアを使用することができます。そのため、「どんどん受験してハイスコアを目指す」という使い方も可能です。

N高/S高での英検とVR面接練習

全日制進学校だと定期的に英検の案内があり、高校が準会場になっていたりで、割と受験の機会(気づく機会)があると思うのですが、N高/S高では一部の通学コースを除いて英検の案内がありません。
大学受験を考えている方は、高1、高2のうちから英検をどんどん受けていきましょう。
N高/S高では、英検の面接対策としてバーチャル英会話アプリ「スマート・チューター」が用意されています。VRの空間で面接官のアバターと面接練習ができるというものです。AIのサポートで、納得いくまで練習可能。本当の人間相手だと「間違えると恥ずかしい」と思って気おくれしがちですが、VRなら気兼ねなく練習できますね。今のところ、英検2級、準2級、3級対応とのことです。

英検のおすすめ方式 S-CBT

英検には従来型とS-CBTという2タイプがあります。
従来型は保護者の方もご存じの通り、一次試験で3技能→合格したら別の日に2次試験でスピーキング(試験官と対面)というものです。
それに対してS-CBTは1日で4技能全ての試験を受けられます。問題はパソコンに表示され、スピーキングもパソコンの試験官の動画に答える形です。
↓ 詳しくはこちら

実はこの英検S-CBT、あまりメジャーでないのですがかなりおすすめです!
ポイント1:ライティングで筆記かパソコンでのタイピングか選択できる
→うちは書字が苦手でタイピングは得意なので、タイピングを選びました
ポイント2:スピーキングの試験官が実物じゃないので、緊張が少ない
→動画で聞きなおすボタンも使えて便利
ポイント3:ほぼ毎週土日、多くの会場で開催されているため受験しやすい
→1つの回(例:第1回は4~7月)の間に2回受験できます。勘がにぶらないうちに次の受験ができるので、スコアが伸びやすい
ポイント4:従来型と同様に一次免除もOK
→3技能合格した場合、そのスコアを使ってスピーキングだけ受け直すことができます。

英検はいつまで受験できる?

多くの大学で、出願時には英検の合格証明書またはCSEスコア証明書のコピー提出が求められます。そのため、Webの合格発表日ではなく、証明書の必着日を確認しておくことが大事です。

英検S-CBTのスケジュールより

たとえば12/1に受験すれば12/28に合格発表なので、1/12の私大の出願締切にぎりぎり間に合う・・・と思いがちなのですが、成績表必着日は1/18となっています。(年末年始を挟むので少し遅め)
となると、間に合うかどうか微妙、間に合わないかも、とやきもきすることになってしまいます。
申込前に成績表必着日のスケジュールと、自分が受験する大学の出願締切日を必ず確認しましょう。
ちなみに必着日というのは「その日に届かなければトラブルなので連絡してください」という最終日なので、実際にはこれより早めに届きます。
年末年始以外なら、だいたい10日前後で届くことが多いようです。
また不合格でスコアだけ利用する場合には、別途有料のスコア証明書が必要な大学もありますので、結果を見たらすぐ申し込んでおくといいです。

9月10月に出願締切が多い総合型選抜や、11月に締切が多い公募推薦などを考える場合には、もっと早く受験しなくてはいけなくなります。
できれば高2からチャレンジスタート、高3夏休みまでには必要な級を取得するような計画だと安心ですね。

英検のあれこれ

英検のデメリット:とにかく検定料が高いです。だいたい1回1万円近いので、できたら少ない回数で合格してほしいです。さらに大学に入ると今度はTOEICメインで、英検はなんだったの・・・?となります。
英検の目安:首都圏でいうと、MARCH以上だと準1級、それ以下だと2級くらいが目安かなと思われます。さらに上位になると英検は使えないという大学もあるのでよく確認してください。
英検があれば英語の勉強しなくていい?:英検利用をメインに考えるのではなく、あくまで当日の英語がだめだった時のバックアップのように考えるのがいいと思います。英検利用は一般と併願して出願することが多く、募集人数も少ないことが多いです。英検をとっても英語は勉強しましょう。
スコアアタックの場合、下の級が有利?:違う級でも同じレベルであれば同じスコアになるとされていますが、心理的に下の級の方がスコアを取りやすいかもしれません。ただし、級の中で上限スコアがあること、大学によっては○級で○点以上という指定があるので、注意してください。
英検のトピックス:先日、2025年より準2級と2級の間に級が新設されることが発表されました。これができるとさらに英検チャレンジは回数が増えて、検定料ともに負担になりそうではあります。

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230929_info_newgrade.pdf

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N高/S高や通信制だけれど英検準1級を取って○○大(難関)に行きました!というようなブログを読んで「うちはそんなにできない・・・」と焦る方もいらっしゃると思うので、そうではない例として。
我が家は中学の時に英検拒否で一切受験せず、高2の冬までほぼノー勉、今回も英検の過去問はアプリでやるのみでしたが、3度目の正直で準2級に合格できました。志望校の基準スコアはクリアできたのでほっとしました。
英検の勉強は大学入試対策ともリンクする部分がありますので、大学進学を考える方には早めにスタートしていただけたらと思います。
(とりあえずターゲットやアプリで単語の暗記からでも)


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