【2021年度】N高/S高の学費について②-就学支援金世帯年収590万円以上の場合
少し前の記事で、N高/S高の学費をまとめました。
この頃、のんきに「就学支援金があるから学費も安くなるし!」と思っていましたが、いざ、N高の出願後に就学支援金先引きの申し込みをするため課税証明書を確認したところ、我が家は「世帯年収590万円未満は適用されない」ことが判明しました(笑)
どうして思い込んでいたかというと、上の子(公立全日制)の就学支援金は満額(11万8800円)出ていたからなのですが、調べると、公立は世帯年収910万円までは一律支給でした。
また、文科省の私立就学支援金のリーフレットにも、
※世帯年収590万円=(両親・高校生・中学生)の4人家族で、両親の片方が働いている場合の目安
と書かれていました・・・(冷静に考えたら共働きなら当然ですよね)
ということで今回は就学支援金について、改めて年収590万~910万円の場合の学費についてまとめたいと思います。
1.高等学校等就学支援金制度とは
文部科学省による、高校授業料の負担制度です。
計算式は下記のとおり。
上記による算出額<154,500円というのが年収目安590万円未満です。(右の支給額:最大~は、N高/S高には当てはまりません)
課税標準額は市町村によっては納税通知書に書かれているかも?調整控除はだいたい1500円か2000円だと思います。
N高/S高で就学支援金の先引きを申請する場合には、課税標準額と調整控除の額が記入された書類(学校指定書式または市町村の課税証明書)が必要となりますので、一度もらって確認するといいかと思います。
(余談:制度が改正される前は単純に、市県民税の所得割額合計が基準でした。これだとふるさと納税をしまくるなどの抜け道があったため改正されたそうです。今でもiDecoなどは控除対象のようですが)
ちなみにN高/S高の区分は「通信制・私立・単位制」に相当します。
支給額は4,812円/単位、加算額 11,228円/単位。加算額は年収590万未満の場合に適用されます。よって、N高/S高で年収590万円未満の場合、ネットコーススタンダード:7200円/単位、プレミアム12000円/単位の満額が支給されることとなります。(ただし通算74単位までなので、N高/S高の3年間で取得する標準75単位のうち、1単位分は自己負担です)
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2.ネットコースの学費
では上記を踏まえて、学費を確認してみましょう。
世帯年収の目安が590万円程度以上~910万円程度未満の場合、就学支援金は4,812円/1単位となります。
【3年間の実質負担額】
①通学プレミアム:742,912円(参考:590万未満=211,000円)
②通学スタンダード:382,912円(参考:590万未満=206,200円)
オンライン説明会では、プレミアムもスタンダードも5000円程度しか差はありませんと言われていましたが、あくまで年収590万円未満が条件です。それ以上ですと約36万円の差が付きます。
また、就学支援金の先引き制度も利用できません。いったん全額納入して、年度末に還付される形となりますのでお金と心の準備が必要です。
<以下、細かい説明を読みたい方向けです>
入学金10,000円、授業料は単位制(標準:3年間で75単位)、そのほかに諸費用として毎年63,000円(施設設備費50,000円、教育関連諸費13,000円)が必要です。
2021年度より普通科プレミアムが新設されました。普通科プレミアムは、映像授業をVRで受講できるコースで、1単位あたりの授業料が高くなります。
①普通科プレミアム:1単位あたり12,000円
②普通科スタンダード:1単位あたり7,200円
3年間標準の75単位で計算した場合、3年間の学費は
①プレミアム:入学金+授業料(@12,000×75)+諸費用=1,099,000円
②スタンダード:入学金+授業料(@7,200×75)+諸費用=739,000円
590万円程度以上~910万円程度未満の場合、①②とも就学支援金は3年間で4,812円/1単位×上限74単位=356,088円です。
よって実質負担額は
①プレミアム:1,099,000円ー356,088円=742,912円
②スタンダード:739,000円ー356,088円=382,912円 となります。
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3.通学コースの学費
通学コースの学費はこちらに記載されています。
通学コースの学費は必修のネットコース学費にプラスとなります。
世帯年収の目安が590万円程度以上~910万円程度未満の場合の合計費用を計算してみました。
【P:普通科プレミアム、S:普通科スタンダード】
週5コース(P):2,635,000円+(ネット)742,912円=3,377,912円
週5コース(S):2,635,000円+(ネット)382,912円=3,017,912円
週3コース(P):1,960,000円+(ネット)742,912円=2,702,912円
週3コース(S):1,960,000円+(ネット)382,912円=2,342,912円
週1コース(P):1,285,000円+(ネット)742,912円=2,027,912円
週1コース(S):1,285,000円+(ネット)382,912円=1,667,912円
※ネットコース学費は就学支援金を引いた後の金額
※セキュリティソフト代として5,000円別途
通学コースの学費(入学金・教材費以外)は一括納入もしくは2分割納入が可能です。
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4.オンライン通学コースの学費
オンライン通学コースの学費はこちらです。
オンライン通学コースの学費も、必修のネットコース学費にプラスとなります。
3年間の合計費用を計算してみました。
【普通科スタンダードの場合】
ベーシック(週3):1,395,000円+(ネット)382,912円=1,777,912円
ライト(週1):927,000円+(ネット)382,912円=1,309,912円
普通科プレミアムの場合、それぞれプラス360,000円となります。
※ネットコース学費は就学支援金を引いた後の金額
※セキュリティソフト代5,000円、Minecraft 約3,000円別途
通学コースの学費(事務手数料・入学金・教材費以外)は、学期(4学期制)ごとに納入となります。
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5.最後に
おそらく一番学費が高いと思われる通学プログラミングコース+普通科プレミアムで計算してみると、3年間の学費が約460万円となりました。
上の子の私立大学学費を計算していると感覚がおかしくなっていて、3年間でこれなら安いかな?と思ってしまいます(笑)
ネットコースのスタンダード1単位7,200円とプレミアム1単位12,000円の差額分の価値があるのか、それだけの魅力があるコンテンツとなるのか、注目ですね。
せめてOculus Quest 2を親にも少し貸してもらって、VR体験してみたいと思います。(おもしろいゲームがあったら教えてください!)
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