めぐりめぐって @冨澤ファーム

今回は冨澤ファームさんを訪れました。
冨澤さんも構内の落ち葉はきなどで、大学とは長年関わっていただいている農家さんです。「農家ではなくて農業に関する実業家を目指す」と仰っていた冨澤さん。自身の思いや夢を農業だけでなく、様々な活動を通じて実現されていて、貴重なお話を伺うことができました!

冨澤ファームで作られた野菜は主にご自宅の入り口にある直売所ロッカー、三鷹市緑化センター、小学校給食、飲食店の4つの販売先で売られていきます。二毛作栽培のため、例年11月頃から冬野菜が出揃い始めるそうで、今は早く成長したブロッコリーやカリフラワー、キャベツ、また夏の残りのナス、ピーマンなどが売られていました。

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冨澤ファームさんで直売以外に力を入れているのが体験農園。私のような大学生や社会人など援農ボランティアの方がSNSを通じてつながり、定期的にお手伝いに来られています。また、親子向けのじゃがいもを植えて育てて収穫まで行う体験講座なども開催されているです。冨澤ファームを通して、農業への興味を共通点に持つ様々な年代の方が交流し、つながり合っていて、とても素敵な空間だと感じました!

また、冨澤さんは環境に配慮した活動として、堆肥づくりにも力を入れて取り組まれていました。現在広まりつつある、バックの中で誰でも手軽に堆肥が作れるLFCコンポスト。しかし、完成した堆肥の活用法に困る人が年々増えていました。そのため、冨澤さんはそれらの堆肥を自身の畑の土の栄養として活用しています。家庭から出た生ゴミが資源となって農家のもとに渡り、美味しい野菜が育って消費者のもとへ行くという、農家も消費者もwinwinな循環が生まれていました。

ナスやきゅうりの袋詰めをお手伝いした後は、農地を見学させていただきました。今の時期は大体6時頃から、夏の間はなんと4時頃から作業を開始するそうです。夏野菜の場合には半分収穫が終わるのに約2時間。その後袋詰めも行うため、それくらいから始めないと出荷に間に合わないんだよと仰っていました。
新鮮な朝採り野菜が並ぶ裏には、農家さんの多くの苦労があるのだと分かりました。

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冨澤さんの畑には、露地栽培の人参やキャベツ、ブロッコリーなどが植えられ、ハウス栽培では小松菜やカブなどが育っていました。ハウス栽培も行う理由として、天候の影響が少なく管理しやすい点と虫対策になる点を挙げられていました。また、植える作物は売りたいものよりもお客様のニーズがある物中心で、決められているそうです。

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また冨澤さんは色々な事業の一つとしてアパートのオーナーもされています。農家さんが運営しているアパートだけあって、アパートの前には、堆肥を作る箱が置いてあり、住民の方が生ゴミを入れられるようになっていました。住むことで環境のことを考えられるきっかけが生まれ、環境に配慮した暮らしをする人が増えれば、三鷹の街もよりよくなる。ここにも素敵な循環の仕組みがありました!

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農業だけでなく、様々なアプローチで事業を行い、人と人をつなげ環境に優しい循環を生み出している冨澤さん。その一つ一つの取り組みが興味深く、もっともっとお話を聞きたくなりました。「自分がまずは楽しむ」生き方を学ぶことができました!冨澤さんありがとうございました✨まだまだ農家巡りは続きます…

(訪問:10月下旬)


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